(ひとくふう)
全知検索窓固定機能に吊るし輪郭への輪結と新規描出フォームへの輪結を加えるアイデアについてまとめて終了。
画像素材は,背景用の二輪鎖,上矢印と+のアイコンといずれも既存のものを使い,自我アイコンの左側に配置する。幅狭領当てでは,入力欄への捕活時に隠れ,入力欄が伸長するようにする(開発者通類で作った案)。
新規描出フォームへの素早い握接は長いあいだ課題だったが,これも急に解決してしまった。新規描出フォーム固定機能との関連で考えることが多く,今回も先の検討中に考え始めた。
右下あたりに輪結を固定させるのがよくある方式だが,何度考えてもデザイン的なまとまりに欠ける。何より幅狭領当てでは重なりが気になる。明らかに邪魔だろう。
新規描出フォームの左上にある+ボタンは元々新規描出フォーム固定機能を兼ねていたので,これをスクロールに追随させて,どこでも新規描出フォームを呼び出せるようにするか……等々,これまでとにかくあらゆる案を検討したが,どの案にも何かしら問題があった。さっき方針が固まった全知検索窓固定機能に合わせ,下スクロールで現れるバーにしても,せっかくの占有領域を減らす工夫が相殺されてしまう。
デライトの構造上仕方ないこと,と新規描出フォーム固定機能のように諦めかけたが,こうなったらもう全知検索窓を何とか利用するしかないのではないか,と再び考え出したのが良かった。
幅狭領当ての全知検索窓では余計な要素を追加する場所が無い,と考えていた。個人機なら省割キーが使えるが,タッチ端末ではどこかをダブルタップするくらいしか直感的な手段は無さそうだ。強いて言えば,入力欄のダブルクリック・ダブルタップが使えなくもないが,やはり分かりやすいとは言えない。
もう素直に,自我アイコンの横にでも輪結を置くしかない。他自我内検索で自我アイコンが2つ並ぶことはあるのだから,場合によってどこかを省略するなり縮小するなりすれば何とか詰め込めるだろう……と考えたところで,入力欄は捕活時に伸長させればいいことに気付いた。これまでずっと,入力欄の幅を固定的に考えていたせいで余地が無いと思い込んでいた。
これに気付いてから,一気に全知検索窓固定機能の活用法が広がった。これなら吊るし輪郭への輪結も加えることが出来る。
もう一つの面白い発見は,吊るし輪郭が無い場合のヘッダー背景画像としてずっと使っていた二輪鎖が応用出来たことだ。元々輪郭のイメージを表現したに過ぎないものだが,縮小すると計算したかのように二つの輪結に調和することに気付いた。面白いどころか神秘と言うべきかもしれない。
吊るし輪郭への輪結のアイコンとして輪括記号か上矢印を使うことを考えたが,輪括記号は分かりにくく,矢印はすでに多用しているので紛らわしいという問題があった。上矢印を少し特徴的なものに変えることを考えていた時,二輪鎖と組み合わせてしまえばいいことに気付いた。
src
属性}{<script>
}{希哲16年12月19日の副日記}{付かない}(192)長いこと課題だった自我ページと風船輪郭について良い閃きがあり,急速に実装方針がまとまった。
現状,自我ページは URL のみ正規化している(/KNo.XXXX
)が内容は単なる自我知番での検索結果であり,プロフィールページとしては貧弱過ぎる。自我輪郭などの案はあったが,既存機能や領当てとの整合性をとるのが難しく,自我ページとしてはなかなかイメージがまとまらなかった。かなり難航しそうだったため,新生デライトの要件にも入れなかった。
最近の大輪郭整備で必要性を強く感じるようになっていたこともあり,もう少し現実的に,低コストで実現出来る案でまとめてみることにした。
まず,他自我内検索の用合いを既存の自自我内検索と整合させるため,以下のように,自我アイコンを並べるか重ねるかして,& ボタンで段階的な切り替えが出来るようにする。さらに,自我アイコンの下に「○○さん K#XXXX の描き出しです。」と表示する。
これで,全知検索の機能性はそのままに,プロフィールページに最低限必要なアイコンと名前の表示が出来る。自我アイコンの複数表示自体はかなり以前から他自我内検索用合いの案としてあったが,これに名前を添えてプロフィールページの見出しを兼ねさせるというアイデアが新しかった。
大した作業ではなく,新生デライトの完成の遅れも今更なので,これは新生デライトの要件に追加することにした。
bio に関しては,自我輪郭の課題の多さから,単純な設定項目として提供することを何度も考えたが,これはこれで表現力や領当ての問題があり,まとまらなかった。
やはり,デライトの表現は輪郭ですべき,ということで,これは風船輪郭で間に合わせるしかない,という結論に達した。風船輪郭は大まかな実装イメージが出来ていて新生デライトの要件にも入れていたため,ここで細かい仕様を詰めた。
まず,風船輪郭の優先表示箇所は,検索語を空にした自我内検索とする。その上で,upub
の降順で揃えることにした。これにより,自己紹介など用の風船輪郭と作業用の風船輪郭を使い分けやすくなる。
公開設定機能と組み合わせ,未公開の場合は自自我内検索でのみ表示,公開の場合は自我ページ・他自我内検索でのみ表示,内容を共有させたい場合は埋め込み記法を使う,という案もあったが,あまり複雑だと混乱を招くだろう。
最初,自己紹介用などの風船輪郭が初期画面に表示されるのは邪魔かと思ったが,そもそも雑多な輪郭が表示されているのが普通だったのだから大した問題ではない。輪郭一覧先頭に戻る今の挙動だと新規描出時には邪魔になるかもしれないが,挙動の工夫でどうとでもなるだろう。実際に試してみたら気にならないかもしれない。
一番迷っていたのが,引き外しの用合いだったが,前後景部の先頭に二重にした輪郭記号のアイコンを表示し,操作は普通の輪郭と共通化することにした。せっかく輪郭の基本機能を利用しているのだから,変に特殊化しないほうがいい。
ヘッダー画像の設定機能も検討していたが,単純化のためここで廃案とすることにした。
以前から考えていたことだが,「風船輪郭」という名称は再考したい。吹き描きの英訳〈delloon〉に若干難があり,実装では交単語 bln
が定着してしまっているため紛らわしい。
記録忘れで,一部ツイートの埋め込み交度の不具合修正。<script>
の src
属性で https:
が付かないパターンに対応していなかったことで後続の描写が表示されない輪郭があった。出振るい済み。
2月23日頃から検索結果の改良について本格的に考え始めていたが,「検索属性」を導入し,検索結果の多段化を進めていくことにした。
現状,例えば括弧類を自動付加した検索は出来るが,その逆は出来ない。括弧付きで描出したい場合,括弧無しで検索して既存輪郭が無いことを確認した後,括弧を付けて再検索するということが多く,とりあえずこの手間を無くしたかった。全知検索演算子の制御に任意の括弧類を使えると好都合ということもあった。
文字数の昇順で揃えてそれなりの結果になっているのでこれを降順にすればいいかと思ったが,上手く行かない場面が多々あるので一時凌ぎの域を出ない。
将来的な拡張性も考えると検索結果の多段化が好ましい。風船輪郭や輪括内検索にも応用出来る。希哲14年7月30日8歩から輪括内検索は輪括内のみにすると使いにくいという理由で中途半端な状態になっていたが,優先表示で解決出来ることに気付いた。
整数値に揃えを兼ねた役割を与え,これを「検索属性」として利用出来るようにする。
ここまでは良いが,効率的な実装が難しい。単純に全ての検索パターンを UNION
で結合すればひどいことになるのは目に見えている。外充て函数で余計な検索を省くようにする,挿入・更新時に確定出来る情報はフラグ化しておくといったことに加えて,後縁での出力は最低限にして前縁で追加取得するといった工夫が必要になるかもしれない。
いずれにせよ後縁の対応は進めて問題ないだろう。設計方針さえ固まれば最適化はどうとでもなる。
私には,誉められて嬉しいと思った記憶がほとんど無い。誉められるのは,どちらかといえば苦手なくらいだ。先日の一日一文では私の独特な金銭欲について書いたが,これは私の独特な名誉欲の源かもしれない。
なぜ誉められても嬉しくないのかと考えてみると,そもそも幼い頃に自尊心が完成されてしまっていた気がする。自尊心に欠けているところが無いので,いわゆる承認欲求的な感情も無い。
誉め言葉をもらっても,すでに満杯の器に余計なものを注がれているような感覚で,こぼれたのを拭くのが面倒になる。それが社会的行為である以上,例えば,謙遜して見せなければならないとか,こちらも社交辞令で返さなければならないとか,新しく得たものも無いのに“対応”を求められるわけだ。
私の SNS 嫌いもこんなところから来ている気がする。好意的な反応をもらうことはもちろん「ありがたい」と思うし,仕事であれば必要なことでもあるが,個人的な心情としては嬉しさより面倒臭さを感じてしまうことが多い。
誉められて嬉しくないのだから,貶されて悲しいこともない。むしろ,他人が顔をしかめるようなことをしていた方が,自由を感じることが出来て面白いとすら思っていた。
子供の頃からこんな性格だが,大人になってからも,名誉ある地位に就きたいとか,ナントカ賞が欲しいとか,テレビやネットで有名になりたいとか,そういう感情を抱いたことが無い。
日ごろ私の活動を見ている人なら納得出来るのではないかと思う。希哲館事業は,誰の肯定も神託も必要とせずに自分のやることに絶対の確信を頂き,この上ない充実感を得て生きる人間がここにいる証拠なのだ。
私には,自分で作った「初代希哲館執務長」が,どこの国の君主や首脳の肩書きよりも,ノーベル賞よりも名誉に感じられる。だからこれ以上の名誉は一切不要だ。
これも病気といえばそうかもしれないが,SNS などの発達で,名誉欲や承認欲求に人生を狂わされる者が無数にいることを考えると,「健全」とは何か,考えずにはいられない。
そんな私にも,人生で一つだけ,誉められて嬉しかったことがある。
恐らく4歳か5歳頃だ。保育園で,紙とはさみを使って工作のようなことをしていた。何か工夫をして,上手いこと出来たな,と思った時,保母さんが「ひろくんはアイデアマンだね」と言った。この時のことがなぜかずっと,鮮明な記憶としてある。そして定期的に思い出す。
当時の私に「アイデアマン」という言葉の意味が分かったとも思えないが,自分は何か工夫をすることが得意なんだな,ということくらいは体験として分かっただろう。もしかしたら,言葉が分からなかったから印象的だったのかもしれない。これもカセット効果という奴だろうか。
その後,私は,トーマス・エジソンに憧れたり,信長でも家康でもなく秀吉が好きな少年に育っていく。子供ながら,発明とか発想の力に価値を感じていたのだろう。
そして17歳の頃に輪郭法を閃き,デルン・デライトを開発して今にいたる。確かに,これ以上価値あるものが今の私には想像出来ない。
頭が良いと誉められて学校の勉強を極めても,運動が出来ると誉められてスポーツの世界に行っても,容姿が良いと誉められて見た目を売りにするような世界に行っても,もちろん,喧嘩が強いと誉められてヤクザな道に入っても,今の私にはならなかっただろう。
私にとって最高の誉め言葉があるとすれば,やはり「アイデアマン」以外考えられない。この文章を書きながら,三十年来,心のどこかに引っかかっていたものがようやく腑に落ちた。