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{続・「ホームページ」はもはや誤用ではない K#F85E/A-E219}

以前,「『ホームページ』はもはや誤用ではない」という文章を書いた。これは,「ホームページ(homepage)が,「ウェブサイト(website)よりもずっと直感的な語であることに着目し,単なる誤用論から卒業して新しい活用法を見つけようという趣旨だった。

最近,この「ホームページ」という語のもう一つ優れている点を見つけた。それは「抽象性」である。これは,プログラミング等に熟達している人の方が理解してもらいやすいと思うのだが,要するに「ウェブサイト」というのは実装(詳細)依存の概念で,「ウェブサイト的なもの」を大きく捉えるのには向いていないのだ。

ワールド ワイド ウェブ(WWW)というのは,コンピューターを活用した文書の新しいあり方,すなわちハイパーテキストを実現する方法の一つに過ぎない。WWW には欠点も多数あるし,WWW 以外のハイパーテキスト システムにも様々な試みがある。私自身もスペース スプレッド シーズ(SSS)などというものを開発している。つまるところ,ハイパーテキストの主役が WWW でなくなった時,「ウェブサイト」に相当するものをどうやって表現するのかということだ。

「ホームページ」というのは,誤用であれ意図的にであれ,専門知識を持たない多くの人に分かりやすい言葉として共有されてきたものだが,それが無自覚のうちに「ウェブサイト」の一般化,上位概念の発明でもあったのかもしれない。そう考えてみると,言葉というのはつくづく面白いものだと思う。

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