{引き入れについてのご質問から考えたこと}{引き入れられ欄に知名だけの輪郭を充実させることの効果}=}(2)

{ご回答ありがとうございます & 返信 K#804C/7A0B}

ご回答ありがとうございます & 返信は強制ログアウト(?)により、番無しでの書き込みになってしまいました。
差し支えなければ削除していただければと思います。


ご回答を拝読しました。
質問に真剣に向き合っていただいたことを感じ取れる内容で非常に嬉しく思います。

ご回答を受け、自らの抱いていた疑問がおよそ的外れであったことに気付かされました。

改めて自分の書いた質問文を読み返しましたところ、自身の文章力の拙さもさることながら、デライトに当時感じていたことの多くを端折った掴みどころがない質問となっていました。なぜこのような疑問を抱き、質問したのかという要の部分を示せていなかったように思います。
同時に、疑問をさらに深掘りしてみるとそこには、開発者である宇田川さんが第一に想定しているであろうユーザー、つまり宇田川さんご自身にとってはおそらくあまり重要ではないであろう点について、敏感になっていた自分の姿が見えてきました。

デライトの仕組みは単純でありながら、デライトで表現できる幅はとてつもなく広いと考えています。また、デライトの使い方がユーザーにとって千差万別であろうことも、数名のユーザーが異なる使い方をしている様から窺い知れます。
ユーザーに馴染む(これこそが多機能ではなく高機能を標榜する所以でしょう)とでも言えばよいでしょうか。

引き入れ欄と引き入れられ欄

引き入れ欄も引き入れられ欄も、UIとしての名称が必要なために便宜上、引き入れ(られ)という区別を付けてはいるものの、何をどういった目的で引き入れるべきかを区別するためのものではないということですよね(引き入れられ欄だからといって引き入れを禁止しているわけではない)
引き入れられ欄に輪郭が並ぶようになる使い方は、ご回答からt_wさんに教えていただいた内容に近いのが理解できました。

反対に、なぜ宇田川さんの引き入れ欄に輪郭が並ぶことがないのかについても、そうしない理由があるのではなく、結果的にそうならないような使い方をしているだけであったこともわかりました。

質問のきっかけ

自分は、アウトライナーのように思ったことを個別の輪郭にどんどん描き出そうとしたとき、後景に引き入れる形で輪郭を描き出していきたいと考えていました。それはデライトの持つUIの制限から生じたものです。
以下のUIの差異に使い勝手の差を感じていました。

  • 前景一覧は後景一覧に比べ、表示に1ステップ多くかかることがある
    • 輪郭リンクをクリックすると必ず最初に後景一覧が表示される
    • 前景一覧はそこからさらに飛ぶ必要がある
  • 引き入れられ欄は引き入れ欄に比べ、新規輪郭の描き出し前に引き入れができない
    • 引き入れ欄は新規輪郭を描き出す前にドラッグ & ドロップで他輪郭を引き入れできる
    • 引き入れられ欄はできない

使い勝手の良さから、あたかも後景・引き入れ欄の方が、前景・引き入れられ欄よりも思想的に重要視されているかのように見えてしまっていたのです。

ただこれだけのことなら、使いやすいと感じる後景・引き入れ欄を使えば良く、ユーザーがめいめい使いやすい方を選べばよいだけの話で終わります。
しかしながら、デライトには長年使い込んできたヘビーユーザーが存在します。

ヘビーユーザーである宇田川さんの輪郭は、新規ユーザーにとっては使い方の参考とすべき生きたサンプルです。
ナイフ一本渡されて無人島でサバイバルできる人もいれば、一日も持たずギブアップする人もいる、そんなナイフのような高機能さを持つデライトにおいて、道具を使いこなせない部類の自分にとっては、宇田川さんを始めとした他のユーザーの残した痕跡である輪郭から使い方を想像し、真似てみることからしか学習ができません。

そうして、宇田川さんの引き入れられ欄に輪郭が並ぶ様を見ているうちに、自分が使いにくいと感じる引き入れられ欄に引き入れる行為自体が、特定の意味を持つかのように思えてきたのです。

  • 引き入れられ欄は引き入れる用途では使いにくいはずなのに使われている
  • それでもあえて使うのは、描き出すことよりも思い出すこと、つまりメモすることよりも検索することに重きを置いているのではないか
  • ならば、引き入れられ欄は未来への投資という位置付けになるのではないか(後から検索する未来の自分のために、今の自分が手間暇かける)

このような具合に、いつしか自分の中で引き入れられ欄は、ただ検索語を作るためだけの意味しか持たなくなっていました。検索語を作るためだけに輪郭を新しく描き、それを続けるうちに単純作業としか捉えられなくなり、ついに嫌気が差すようになってしまったのです。

宇田川さんが何年も継続していることに、自分はただの数日で飽きを感じ始めてしまう。その理由をどうにか知りたいと思い、今回の質問に至りました。

質問当時について

質問をした当時は、引き入れる行為それ自体を面白がっていた初期から抜け出し、引き入れに意味を求め始めていた頃でした。まさしく初心者を抜け出す頃にありがちな再発明したがり病に冒されていた時期でもあります。
輪郭や引き入れは、概念がそのまま形(UI)になった稀有な例だと思うのですが、概念そのものである引き入れに対し、何らかの既知の概念を無理やり結びつけようとしていたのでしょう。

これから

宇田川さんのご回答から、引き入れる先が引き入れ欄であろうが引き入れられ欄であろうが、そこに違いはなく、平等であることは理解したつもりです。
今あるUIの違いは設計思想からくる差異ではないこともわかったため、自分が使いやすいと思う使い方を自分の判断に従って素直に選び、デライトを使い続けるつもりでいます。

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{デライト}{デライトの使い方}{新生デライト}{難しい質問}{超かんたん}{自由市場}{デライト(なんでもメモ)}{分からなかった}{階層関係}{森羅万象}...=}(56)

{引き入れについてのご質問から考えたこと K#F85E/E74C-C61D}

大変回答が遅くなってしまい申し訳ありません。色々なことを考えさせられるご質問で,デライトにとって非常に重要な宿題を頂いたように感じています。ありがとうございます。

だいぶ時間が経っているのでお考えが変わった部分もあるとは思いますが,他の方の参考にもなるように文章を残しておきます。まずは,ご質問の内容に沿って,出来るだけ端的に書けることを書いてみます。

引き入れについて

宇田川さんは、知名のみの輪郭をよく引き入れられ欄に引き入れているように見受けられます。

まず,「引き入れられ欄に引き入れる」という概念が私の中に無かったので,難しい質問でした。「引き入れる」というのは,ある輪郭の中に他の輪郭を文字通り「引き込むように入れる」,ただそれだけの極めて単純な操作で,それをする方にとっては「引き入れる」,される方にとっては「引き入れられる」ということになります。

例えば,フォルダの中にフォルダを入れる操作に相当します。ただ,多くのツールでは,データの内容とデータ同士の関連性は別々の画面に表示されます(別のウィンドウやサイドバーなど)。輪郭は,輪郭の内容と他の輪郭との関連性を一緒に表示させる仕組みを持っているのが特徴的です。これは,画面を切り替えたり視線を大きく移動することなく,内容と関連性を確認したり修正したり出来るようにする工夫です。

「輪郭をどの輪郭に引き入れたいか」というごく単純な考え方で使えるように設計したつもりでしたが,この見た目が「引き入れ欄に引き入れる」や「引き入れられ欄に引き入れる」という複雑な考え方をさせてしまっているのかもしれません。

このように、知名のみの輪郭を引き入れられ欄に輪括させるのは、主にどのような効果を狙ってのことなのか、ご教示いただけませんか。
あるいは、実際に効果があったと感じた出来事・体験をお伺いしてもよろしいでしょうか。

特に「知名のみの輪郭」という意識をしたこともありませんでした。その時に知名だけで十分なら知名だけの輪郭が出来ますし,当然その後描写に書き加えることもあります。知名があるか描写があるかということに固定的な意味はありません。私にとっては,この「知名のみの輪郭」という意味ありげな概念もどこから生じたのか不思議でした。

t_w さんも書いているように,アウトライナー項目をざっと書き出していく感覚に近いかもしれません。ある項目をある項目の下位に移動させることも引き入れに似ています。

平面的なアウトライナーに対して,各項目が独立していて,どの角度からでも階層関係立体階層構造を作ることが出来る。これがデライトを「立体アウトライナー」と呼ぶ理由です。大袈裟な言い方をすれば,私はこれを使って「(普通のアウトライナーでは不可能な)森羅万象アウトラインを書き出している」ところです。その単位をそのまま「輪郭アウトライン」と呼んでいます。

アウトライナーで最初にざっと書き出してみた項目も,ご質問にある「知名のみの輪郭」も,言ってみれば「情報の」です。どのようにでも成長していく可能性があり,何がどのように役立つかは予め分かりません。ひたすら蒔いてみるしかないわけです。


効果」というのも正直困った部分でした。私は息をするようにデライトを使っていて,その恩恵に依存して生きているようなところがあるので,「空気に効果があったと感じた出来事」を聞かれているような感覚でしょうか。

ある言葉に関連する言葉がこういう形で連なっていれば,日々気付かされることは枚挙に暇がありません。思い出せなかったことを思い出すこと,気付いていなかった概念同士のつながりを発見すること……これ自体はデライトのごく基本的な使い方です。

全知検索について

当方が同じ操作を行う場合、短期的には全知検索の検索語として、未来の自分が検索することを見込んでいます。

しかしながら、ただ検索に引っ掛かるためだけに輪郭を増やしていくと、描写のない輪郭が増え、デライトの持つ「同じ知名の輪郭を複数作れる」機能の恩恵を受けられず、形だけの輪括だけが増えていってしまうように感じてしまいます。

これも理解の難しい部分でした。「同じ知名の輪郭を複数作れる機能の恩恵」,「形だけの輪括」が何を指しているのか分かりませんでした。「描写のない輪郭が増えることで何らかの恩恵が受けられない」と感じたこともありませんでした。

そもそも,「同じ知名の輪郭を複数作れる機能の恩恵」というのは,「絶対的な名前のない情報を扱えること」以上でも以下でもない,極めて単純自然なことだと思っています。例えば,ツイートのような思いのまとまりにいちいち名前を付けていられませんし,同じ文字列で表現されていても異なる物事がたくさんあるのが我々が住んでいるありのままの世界です。ウィキなどでは全ての物事に固有の名前を付けるという極めて不自然なことをしてきたわけです。それを排し,文字通り「なんでも」記述対象に出来るようにしたのがデライトです。

「検索に引っ掛かるためだけに輪郭を増やしていく」という表現から,どうも全知検索の趣旨が上手く伝わっていないらしいということは分かりました。全知検索というのは,「検索に引っ掛かるように輪郭を増やしていく」こととデライトに知識を蓄積していくことを同一視し,それを促進するための仕組みなのです。

引き入れによってある輪郭からある輪郭への関係が作られるということは,脳内にある情報が輪郭として表現され,それがつながっていくということです。これは頭脳をデータとして再現するということであって,デライトが実現したいことそのものです。それはそのまま検索結果を充実させることにもなるわけです。

たまに「検索用の輪郭」という表現が使われることがありますが,「検索用の輪郭」「検索用ではない輪郭」という分類も全く本質的ではありません。それが有用な分類であればそういう機能にしています。デライトではそれをあえて排しているわけですが,この意図もあまり上手く伝えることが出来ていません。頭の中にある情報は全てが他の情報を引き出す鍵でもあり,その意味では全て検索用です。それをそのままデライト上で表現して欲しいというのが全知検索の趣旨です。

私はデライトを使って自分の頭の中にある全ての物事を紐付ける作業を日々しています。それによって,頭の中で情報を引き出すようにあらゆる情報を自由自在に引き出すことが出来ています。これ以上「恩恵」のあるメモツールを私は知りません。

考え過ぎないこと

どうせ輪括するのであれば、もっと長期的な効果を見込みたく(そこそこの信念を持って輪括したく)、輪郭法を長年使い込んでいる先輩のご意見を頂戴できればと思います。

一つ助言するとすれば,個人知識管理においては「書く前に考え過ぎること」が最大の障害です。

デライトはその障害を最大限排するように設計されています。例えば,名前を付けなくても体裁を考えなくてもまずは書き出してみて,後からいくらでも修正出来るように作られています。こういった点においてデライト以上のものはなかなか無いと思います。

引き入れについても同じで,そこまで思い悩んで使うものとして作っていないのですが,実際にはあれこれ考えさせてしまうことが多いです。これは明確に伝え方の失敗であり,日々反省しているところです。

計画し過ぎないこと

「知名のみの輪郭」「検索用の輪郭」「形だけの輪括」……こうした利用者によって再発明されがちな区別を排して輪郭という単位であらゆる情報を平等化している理由は,情報が持つ役割を決めつけず,「設計」よる破綻を防ぐためです。

近年,Notion のように情報を自由に設計出来るツールが人気を集めています。それもそのはずで,誰でも最初は自分が思い描いたように設計出来ると嬉しいものです。絵に描いた餅を見ているわけですから。ただ,その大半がまず間違いなく失敗していきます。これは Notion どうこうではなく,人間の計画性というのはそんなものだからです。

個人知識管理の実践を重ねていくと,計画というものがいかに破綻しやすいかということを学びます。したがって,経験豊富な人ほど計画に依存しない方法を求めるようになります。これは,差別がなく自由市場のある社会の方が発展しやすいことにも似ています。人と同じで,情報も成り行き任せに育てていった方が強くなります。デライトは,どのツールよりもそこに最適化されたサービスです。

デライトは簡単です

デライトは,その必要性分からなかった人にとっては「意味不明な用語が多くて分かりにくいサービス」だと思います。見慣れない UI や用語に慣れようという動機が無いからです。

一方で,本当に使いたいと思っている人にとっては実は簡単過ぎるくらいのサービスです。用語といっても小学生でも分かるくらいの表現しか使っていませんし,量も他製品に比べて特に多いとは言えません。登録するのも使うのも実際には「超かんたん」です。というのも,デライトは誰でも使えるようなサービスとして設計され,誰でも理解出来るように努めてきたからです。

ただ,この徹底した「簡単さ」が,デライトの高度な部分に惹かれてきた人ととの間にすれ違いを生んでいるのではないか,という気がしています。小学生でも分かる 1+1 について考え込んでしまう大人がいることに似ているかもしれません。デライトは難しいもの,という先入観があると,簡単さにも構えてしまいます。

デライトは簡単に使えるように作られていますし,簡単に使えるものです。

感謝

cat さんは,数少ない初期デライトの重要な貢献者です。

その方から頂いたこの質問を読んだ時,最初から最後まで意味が分からなかったことに頭を抱えました。自分は一体どれだけ利用者について理解していなかったのか,という感じです。それから毎日,開発者と利用者の間にあるについて考えてきました。回答にここまでの時間を要した理由です。

それと同時に,デライトの大きな課題を解決するヒントがここに隠されているのではないか,という気がしています。これも,率直な勇気ある質問がなければ気付けなかったことなので,本当にありがたいことだと思います。

いまデライトは,「新生デライト」に向けて文書整備を一気に進めようとしているところです。cat さんに限らず,皆様には,ふだん疑問に感じていることがあれば遠慮なく投げかけて頂きたいです。どんな疑問であれ,それと向き合うことがデライトの財産になります。

{デライトの使い方}{他の人の輪郭を自分の輪郭(アウトライン)として使う}{輪郭の使い方}{立体的(ネットワーク型)輪郭(アウトライン)}{輪郭(アウトライン)を編んでから(を組んでから)書く}{あれ}{引き入れられ欄に知名だけの輪郭を充実させることの効果}=}(7)

{あれK#EDD2/1EA7}

 輪郭の使い方がようやくわかった。アウトライナーで文章を書く時のように、先に輪郭(アウトライン)を編んでから書くことがコツだ。これが引き入れられ欄に知名だけの輪郭を充実させることの効果で、まさしく立体的(ネットワーク型)輪郭(アウトライン)というわけだ。今までは本文のある輪郭を描いてから、検索用の全景を作るといった使い方をしていたが、それとは逆の手順になる。
 全く見当違いの使い方をしていたのかもしれない(悪いわけではないが)。長めの文章を描いてこそのデライトなのかもしれない。

 

{あれ}{引き入れられ欄に知名だけの輪郭を充実させることの効果}{👍}=}(3)

{視点を変えるのは大事ですね K#804C/8904}

あれについて。

アウトライナー的に輪郭法を使おうとすれば、思いついた言葉や文を輪郭として描き出し、必要に応じて引き入れや引き入れられをすることで、文章構造が浮かび上がってくる。

引き入れや引き入れられの関係は流動的なのが常である。

長大な文章でなければ、1つの輪郭が複数の輪郭を引き入れる結果となりやすいだけであり、特にその形を明確にゴールとして紡ぎ上げたわけではない。

引き入れと引き入れられのどちらに寄せようか、の話については、個々人の使い勝手で選べば良い。
全知検索にも活用したければ引き入れられに単語輪郭を集めれば良く、それ以外の構造に重きを見出だせるならば引き入れにすれば良い。

つまり、単語だけの輪郭は、ある輪郭を生み出す過程で作られるべくして作られたものであり、決して単純作業の結果として残ったわけではない。

実際、宇田川さんが輪郭を紡ぎ出す順序・手続きとして単語輪郭が先にあるのは、描き出し日時から知っていたものの、その奥を視ようとしていなかった気がする。

単語だけの輪郭が先か後か、という前提から問うべきであった。

単語輪郭はその場限りのものではなく、将来の資産になり得るし、輪郭を描く手段として全知検索を常用してみたいと思えるようになった。

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