歯ブラシのルーツは、お釈迦さまが読経の前に歯を磨く時に使っていた「歯木(しもく/しぼく)」と呼ばれる菩提樹の小枝といわれます。
そして、飛鳥時代、仏教とともに「歯を磨く」という思想と歯木が日本にももたらされたといいます。はじめは宗教儀式の一環として僧侶や貴族、武士など限られた人々だけが行っていた歯磨きですが、江戸時代になると庶民の間でも習慣化していきました。
https://edo-g.com/blog/2016/01/tooth.html#google_vignette
歯ブラシのルーツは、お釈迦さまが読経の前に歯を磨く時に使っていた「歯木(しもく/しぼく)」と呼ばれる菩提樹の小枝といわれます。
そして、飛鳥時代、仏教とともに「歯を磨く」という思想と歯木が日本にももたらされたといいます。はじめは宗教儀式の一環として僧侶や貴族、武士など限られた人々だけが行っていた歯磨きですが、江戸時代になると庶民の間でも習慣化していきました。
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江戸時代の歯ブラシはこちら。
その名も「房楊枝(ふさようじ)」。
これは柳や灌木(かんぼく)などの枝を18cmほどの長さに細く削り、煮て柔らかくしたのち、片方の先端を木槌で叩いてブラシ状にしたものです。
柳の房楊枝は女性用、灌木の房楊枝は男性用で、房が折れたりしてもその部分を切って、また先端を叩いて房状にして使ったそうです。
しかし、これを毎日使い捨てするのが「粋」とされたとか。ケチケチするのは江戸っ子の美意識に反したんでしょうか。
房楊枝での歯磨き方法は次の通り。まず、ブラシ状になっている部分で歯を磨きます。次に反対側の尖っている方で歯間の汚れを取り除きます。
仕上げに柄のカーブした部分で舌をこすり、舌苔(ぜったい)の掃除をします。舌の掃除が江戸時代から行われていたことにびっくり。
舌の掃除については、1813年(文化10)に刊行された美容ガイド『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』にも、朝の化粧の心得として歯磨きとともに推奨されています。
多機能な房楊枝ですが、唯一、欠点が……。
それは、歯の裏側が磨きにくかったこと。
そりゃそうか。なにせ毛先までまっすぐですからね。それでも房楊枝は明治時代に入っても長く人々に使われ続けました。
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