脳疲労の兆候が出てきたため,半休にし,利楽しながらまとめ作業を進めた。日曜日の明日も半休でいいかと思ったが,特別な時期なので定休通りにしっかり休んでおくことにした。
全くの偶然ながら,希哲館創立14周年となる11月1日前の月末が週末だったので,気持ちの切り替えには丁度良い。
時期が時期なだけに,これまでのことを色々思い出してしまう。思考と感情が洪水のように溢れ出している。今週は比較的ゆったり過ごしてきたつもりだったが,それでも脳疲労を感じる原因だろう。
ひたすら道なき道を歩んできた人生であるにもかかわらず,希哲館事業から家族のことまで上手く行っていることに,まだ夢を見ているような,というか,狐につままれたような気分が完全には抜けていない。天災,事故,あるいは知らない病気による不測の事態を除けば,今のところ何の心配もない。
もはや「奇跡」というのもこの状況を形容するには足りない。子供の作り話のように現実感のない現実だ。
このごろ,「希哲館事業の成功」を定義することの難しさについてよく考えていたが,成功の源を辿っていくと本当にキリがない。もしかしたら生まれた時から成功していたのかもしれない,と思うくらい,都合の良い時代の都合の良い場所に都合の良い形で生まれている。そんな幸運の大きさからすれば,これまでの努力なんて雀の涙みたいなものだ。
しかし,デライトは,その名の通り人生によろこびをもたらすものでなくてはならない。そもそも幸せな人生からしか生み出せない技術なのかもしれない,と思うこともある。ならば,その開発者には黄金の日々を生きる義務がある。