デライト検索における部分一致検索と全文検索の仕様について大まかな方針を決め終了。
現状,デルン初期から引き継いでいる輩符による部分一致検索が残っているが,輩符は末尾ならともかく先頭に置くのは一般に使われる除外検索と紛らわしいという問題がある。
代わりにアスタリスクを使うという手も考えた。技術者にとっても分かりやすく,一般的にも伏せ字で使われることがあり,直感性に大きな問題はない。特殊記号であることは明らかなので混同の恐れも小さい。ただ,アスタリスクは描写記法(デラング)において見出しや強調などに使うことを想定しており,その場合一貫性に欠ける。
そこで,「...」を使うことを考えた。例えば,「検索語...」で前方一致検索,「...検索語」で後方一致検索となる。「…」や「・・・」で代用してもいい。普遍的な省略記号であり,直感性はアスタリスクに勝る。唯一の難点として素早く入力しにくいというのはあるが,全知検索ではあくまでも補助的な手段であるためこのくらいで丁度いいかもしれない。
ついでに将来的に全文検索などに対応をする場合の用合いについても検討。
そのうち,知名検索だけではなく描写検索も含めた全文検索への要求も高まるだろう。現時点で想定しておかなければならない検索種別は,現状の知名のみ検索に加え,描写のみ検索,知名・描写検索の3種となる。これらを上手く切り替えられる方式を考えておきたい。
現状,? をボタンに使っているため,これを拡張して,検索語の末尾に ? や ! を加えることで検索種別を切り替えられる方式を考案した。末尾にこれらの文字を加えると,ボタンも ?? や !? に変化する。例えば,知名・描写両方を検索したい場合は ?? に,描写のみを検索したい場合は !? のようにする。! は論組では否定の意で使われるため,知名は検索せず描写は検索する,という状態を上手く表している。
自然で分かりやすいが,自然過ぎることによる問題もある。題名などで疑問符・感嘆符を使うものは珍しくないため,上手く切り分ける方法も考えておく必要がある。一番分かりやすいのは,記号の前に空白を置くことだが,フランス語のように言語によっては既にそういう習慣がある。末尾に空白を置いて無効化出来るなど,いくつか代替手段も必要だろう。
細部に課題は残るが,大まかな方針としてはこれで間違いないだろう。