さほど体調が悪い気はしなかったが,いつもと同じように動いているつもりなのに妙に時間がかかっていることが多かった。
風邪のせいだと思っていたが,よく考えてみると昨年末から疲労を引きずっている感覚があるので,根本的な原因は疲労の蓄積かもしれない。年末年始も,作業を詰め込むのを控えていただけで休養不足は否めなかった。
今日も丸々休日にしようかと思っていたが,自然と気力が湧いたので半休にし,デライト開発と一日一文を再開した。
結果的にデライト開発の夏休みになっていたが,中途の動的引連 SVG アイコン実装は没頭していると感覚が麻痺してくる作業なので,少し離れて丁度良かった。
一日一文に関しては,「“SNS の次”としての KNS」が長引き過ぎているため,軽い題材で一編書き上げた。1日1時間では長大化した場合に時間がかかり過ぎ,持ち辺が下がってきてしまうという問題があるので,こういう時はつなぎに軽い文章を書くことにした。
ただ,軽い文章でも1時間はギリギリの時間制限だ。書き上げられる見込みがある場合に限って,30分の延長を許容することにした。
これからしばらく休日が不規則になることが想定されるが,「休業」も「臨時休業」もやや語弊があるため,「休務」と表現することにした。
明日から長期安定体制仕上げの後半戦だが,旧雑務も想定より早めに片付きそうで,早速気持ちが弛緩し始めている。
長期安定体制の完成まであと一息という希哲館事業・デライトとは対照的に,Twitter は崩れ落ちる音が聞こえそうなくらいの混乱ぶりで,ついに,Twitter の名称と語体を「X」に切り替えるそうだ。既存用者が気の毒なくらい,ブランディングやデザインの観点からは明らかな悪手だが,色々考えさせられた。
イーロン・マスクが,センスの権化のような存在だったスティーブ・ジョブズと一部で並び称されることにずっと違和感があったのだが,やはりこの人には根本的にセンスがない。
「X」になんとなく既視感があるなと思ったら,14歳くらいの頃の自分も,「X」のような意味深な名前で,漠然と万能な凄い司組を作りたいというようなことを考えていたからだったことに気付いてしまった。イーロン・マスクという人は,本当にその辺の中2の感性を何のひねりもなく50過ぎまで持ち続けているのだなと思う。難解で理解出来ないのではなく,幼さが痛いほど分かってしまう。
司組も大きく改変されて,Twitter というブランド・根想が辛うじて,表面的に Twitter らしさを保っているだけだなと思っていたところなので,この変更をもって事実上「Twitter の終焉」とすべきなのかもしれないとも考えた。しいて言えば,用者と献典が依然として残る遺産だが,それも,所有者の感性がこれだと腐っていく気しかしない。
もっとも,とっくの昔にゾンビ化していた Twitter をそのまま健全化するなんてことは最初から無理な話だったわけで,マスクはその現実を覆い隠さず世間に突き付けただけとも言える。ゾンビになっても騙し騙し生かされてきた Twitter にとっては,ようやく安らかに眠れる良い機会かもしれない。
今日も休めないかと思ったが,意外と良い感じに肩の力が抜け,最低限のまとめ作業だけしてゆっくり過ごせた。昼頃散髪に出かけ,帰ってから誕生日であることに気付いた。折角の誕生日くらいはと自分に言い聞かせて半休にしていた。
38歳という年齢には,思っていたほど感傷も感慨も無かった。強いて言えば,38歳という若さでよくここまで来られたと思う。これは希哲館事業の巨大さゆえの感情だろう。大事業にとって人生がどれだけ短いか散々思い知らされてきた。
若さというのは本当に相対的なものだなと最近よく思う。20歳くらいの若者がもう若くないなどと嘆いていると滑稽に思えるが,自分が10代や20歳そこそこだった頃も若さを満喫出来ていたかというと,そんな余裕は無かった。無力にもがき,幼さを憎み蔑んでいた。自分の若さを楽しめるようになったのは30代からだ。
老いへの恐怖は後悔と似ている。少なくとも,あの頃に戻ってやり直したいと思うことが無いのは幸せなことなのだろうし,これからもそういう最善の日々を生きたい。一昨日友人と話していてそれを再確認した。
/icn.svgz
}{icn.html
}(36)<path>
}{希哲17年5月4日の副日記}{方針変更}{交代させる}(118)CSS アイコン実装から動的引連 SVG アイコン実装に切り替えることにした。軽く実験してみたらやたら捗ったため,改めて早期実装を目指すことにした。
昨日の開発記録を書いてみて,CSS アイコンの調整にかかる時間も馬鹿にならないなと考えながら,何気なく Google 検索の素出を覗いていたら,意外に上手くアイコンが SVG で表現出来ているなとは思ったが,やはり HTML で出力している引連 SVG アイコンは気持ち悪いと感じた。ここで,「行き詰まりを防ぐための選択肢」として残すことにしていた(4月27日の開発記録)動的引連 SVG で凌ぐことを思い付いた。
これまで見てきた例や解説が悪かったか,「SVG は煩雑」という先入観がありずっと苦手意識を持っていたが,引連 SVG 関しては,<path>
を中心に削ぎ落とせば十分簡潔に出来ることが分かった。例えば,従来のデライトの + アイコンは以下の記述で十分表現出来る。
<svg viewBox="0 0 32 32">
<path d="M 4 16 H 28 M 16 4 V 28" fill="none" stroke-width="5.5" stroke-linecap="round"/>
</svg>
引連 SVG なので,CSS や JavaScript での各部分の操作も容易だ。直接編集もやたら難しいと言われているので面倒臭そうだなと思っていたが,何のことはない,すぐに習得出来てしまった。CSS アイコンの調整に比べれば直感的ですらあるし,拡縮時の品質は比べ物にならない。これで外部通類への依存という懸念も払拭出来た。あとは,HTML の肥大化と保守性の低下という引連 SVG の二大欠点をスクリプトで補えばいい。動的引連 SVG なら部品の再利用も十分柔軟に出来る。
元々 CSS アイコンを中心とした枠組みの応付だったので,作ってきた枠組みをそのまま活かせるのも嬉しい所だった。動的引連 SVG を中心に,CSS アイコンの方を応付として交代させるだけで大きな方針変更も必要なかった。