デラング整備,箇条書き記法や段落記法,改行仕様などについての仕様再検討。
面白い思いつきもあった。
思いつきで,★(黒星)と☆(白星)を明るい色付きで表示する記法を導入することにした。最初は五つ星評価のための「五つ星記法」として考えたが,お気に入りの意で使われる場合も少なくないため,汎用的にしておく。
ただし,『幽☆遊☆白書』,『遊☆戯☆王』,TOM★CAT,つのだ☆ひろなど,この記号を使った固有名詞が意外と多いため,「空白類以外の文字と隣接しない」という条件が必要だろう。デヴィッド・ボウイのアルバムに《★》と書いてブラックスターと読ませるものもある。
色は,gold では明るい背景で見にくく,goldenrod では暗過ぎるため,orange を使っておくことにした。
遊びに近い記法で「星記法」というのも味気ないので,「キラキラ星記法」と名付けた。
いったん終了。
これまで,段落間の余白は0.5emほど開けて1em分の字下げを text-indent で設定していたが,自動字下げは廃止し,代わりに字下げ記法を導入することにした。
字下げ記法では,行頭に所定のスペース(例えば日本語なら全角スペース1つ)を置くことで text-indent を設定出来るようにする。Markdown 等で採用されている4つの半角スペースでの交度記法などの導入をどうするかはまだ決まっていないため,まずは衝突しないように限定的な導入に留める。
また,改行については,これまで通り1行の空行を段落分けに使い,半行分の余白を開ける。2行の空行で1行分の余白,それ以降は1行分ずつ余白を追加していくように装体を厳密化する。
字下げ記法により改行無しで段落を表現出来るようにすることも検討する。この場合,段落間余白無しで字下げのみを使った段落表現も出来るようにする。
段落の字下げは,段落間の余白とともに文書の性質や書き手・読み手の好みによって制御出来るようにしておいた方がデライトの活用範囲が広がるだろう。
従来の段落装体は恐らくデルン最初期に調整したもので,長い文章を書く時は便利に感じていたが,例えば,どんな表示環境でも改行されないような一言程度でも字下げが入るため,内容によっては不自然に行頭が揃っていないように見える,といった問題があった。
段落間の余白を広げ過ぎると縦の空間を消費し過ぎかえって視認性に問題があるため,代わりに字下げを導入したような微かな記憶がある。
ただ,日本語版 Wikipedia でも英語版 Wikipedia でも0.5emの段落間余白で字下げ無しという装体なので,特別読みにくいということもない。
最初は字下げ無しを指定出来るような記法を導入することを考えたが,そんなややこしいことをするくらいならこちらの方がすっきりするだろう。