ゆとりが出てきたせいか,ここ数日,もやもやしたものが湧き上がってきて,ぼんやり考え事に耽ることが多くなっていた。このあたりでしっかり頭の中の整理をしておくことにした。
河原乞食をするにせよ,間違った道は進んでいないことを再確認出来てだいぶすっきりした。ただ,この先の細かい順序には再考の余地がある。
輪郭選り手抜控機能整備中,思いがけず事象処理整理が捗り始めた。
Aejs の事象委譲機構を整備した頃から @DG.bld.
に事象処理が集中するようになり,最初は全体像が把握しやすいという利点もあったものの,聴取子が増えるにつれ見通しが悪くなり,最近は問題に感じることが多くなっていた。
流石にそろそろ限界だろうと分散させ始めたところ,思いのほか上手く整理出来そうな感触を得た。
事象委譲を多用し過ぎると,客体指向的な整理が難しくなり,閉包子を利用した参照の簡略化も十分に出来なくなる。記述の複雑化もさることながら,思っていたより無駄な探索処理が増えていたことに気付いた。このあたりの理解不足による,効率性が落ちるのではないかという懸念が無くなったのが大きい。
多少目先の時間はかかるが,新生デライトの完成までを考えると間違いなく近道になる。急がば回れで事象処理整理も同時に進めていくことにした。
<p>
}{希哲16年2月5日の開発}{違和感を覚える}{よく読む}{他人の文章}{慣れていた}(34)長いこと決めかねていた「ソース」(source)の暫定訳語として「素出」を採用することを検討・決定して終了。
希哲8年12月13日には「素成」という訳語を描き出していたが,なんとなく使いにくく,ほとんど使わなかった。
ただ,この案から,どの道「素」で始まる訳語になるだろうということは確信していたため,「素交」(ソース コード)や「素譜」(ソース ファイル)という略語の形では比較的よく使っていた。このように,他の訳語と組み合わせて略した時などに分かりやすい利点が大きかった。「オリジナル」の意と区別しにくい「原〜」などと差別化しやすく,音写性も申し分ない。
「素出」は希哲12年2月27日に描き出していた案だが,これらの略語で間に合うことが多かったこともあり,採用にはいたっていなかった。最近,デラング整備の中で単純にソースに対応する訳語が欲しいと思うことが多くなっていたので再検討してみることにした。
「素泉」「素種」「素資」等々の案もあったが,どれも一見して意味が掴みにくい。新たに「素書」という案を考えてみたが,これも若干意味が狭い。それに比べると,「素出」は平たくソースの全体訳語として使いやすそうだ。
「素出」で特に問題なさそうだが,まずは暫定訳語として使ってみて,上等訳語とするかどうか決めることにした。
ついでに,「オープンソース」のオープンをどう訳すかも考えた。「大触れ」という案もあったが,伝わりにくいだろう。
平たく表現するなら,「公開」は誤解の余地が大きいので「開放」しかなそうだ。あまり使わなかったが,希哲14年1月頃,「開素」をオープンソースの暫定訳語としたことを思い出した。これも「素」で始まるソースの訳語を見越したもので,やはりオープンも漢字一字で表すなら「開」以外ないだろうと考えていた。
答え合わせ感覚で中国語での例を調べてみると,やはり〈开放〉と訳されている。
とりあえず,オープンソースは「開放素出」とし,「開素」はその省略形と位置付け直すことにした。