昨日,KNEST 隠し実装の再開を決めたのが寝る頃で,消化不良だったため,今月の中間まとめも兼ねて頭の整理をしておくことにした。再開によってデライト収益目標達成の展望が急に明るくなったような気がしたが,それが何故なのか,理解出来ていなかった。
そもそも,今月に入ってから,新生デライト開発はまたもや不思議な軌道を描いていた。機能整備を進めようという意識とは裏腹に,実際には高速化や開発環境整備(知機駒手整備,手定め環境整備,デバッグ環境整備)に多くの時間を割いた。また脱線しつつあるなと感じてはいたが,収穫は大きかったので成り行き任せにしていた。これが KNEST 隠し実装の再開に繋がったのは,単なる偶然ではなさそうだ。
いま思えば,8月頃からデライト収益目標達成に向けた具体的な道筋がこれまでにない鮮明さで見えてきて,具体的な数字も掴めてくるにつれ,一つの不安が浮上していた。それは,デライトにおける性能面の課題だった。現実装では,収益目標達成に必要な握接量を捌けないのは明らかだった。
ただ,これまでの自分なら,そんなことは気にせず,問題が起きたらその時に乗り越えればいい,という感覚で突き進んでいただろうし,意識の上ではまだそのつもりだった。無意識下でそれに反するような行動をしていたのは,日に日に増していくデライトの成功に対する現実感のせいでもあっただろう。空想的な見通しの甘さを許容出来なくなっていた。
今のデライトは,デライト高速化の着実な進展によって性能面でも健闘しているが,それは低負荷状態の0.1秒単位でのページ表示速度を上げていくようなもので,握接集中対策への突破口は見えていなかった。
その明らかな理由が KNEST 隠し実装の停滞であるということと,いまその再開に最良の時期が訪れていることに気付いた。この時,一気に展望が明るくなったように感じた。これまでの不可解な軌跡も,ここに導かれていたのだと思えた。
現在,高速化・機能整備・文書整備を同時進行させることにしているが,KNEST 隠し実装を中断した5月から急速に発展し展望が開けていた機能整備・文書整備に対し,切り札を失ったままでいたのが高速化だった。ここでそれが復活したわけだ。
KNEST 隠し実装を中断したのは,実装方針への迷いからだった。隠しは初期設計を間違えると足枷になりやすく,早まった最適化になりかねない。しかし,7月から8月にかけて新生デライト像が固まったことで実装の見通しは劇的に改善している。これから機能整備・文書整備を進めて集客を本格化させようというところで,性能問題での機会損失は極力避けたい。確かに,再開するとしたらこれ以上ない時期だ。
10月中のデライト収益目標達成に向けて組計調整することを決めたのは7日だったが,まだ月内達成の可能性も見ていたため,ここまではあえて態勢を変えていなかった。KNEST 隠し実装の再開という大義名分も出来たところで,本格的に頭を切り替えることにした。
今月後半は雑務処理をしっかりこなしたいので外出も多くなる見通しだが,とりあえず,中旬一杯は KNEST 隠し実装に開発時間を充てて様子を見る。