希哲15年7月下旬以後,新生デライトの要件がまとまり,「完成」を目指せるようになってから使い始めた表現。
「完成」以前は「新生デライト宣言」という表現をよく使っており,明確な開発目標がなかった。
新着確認機能実装を一段落させた。10日12歩の修正とともに出振るい・手定め済み。
新着確認機能により輪郭一覧の更新状況がぐっと把握しやすくなった。サービスの性質上,自動更新など気が散る実装を避けてきたが,あちこちページや画面を切り替えながら作業していると,輪郭一覧の鮮度が気になることが多々あった。必要以上に輪郭一覧を更新する癖がつく問題もあった。
@DG.upd
に集約し,他機能からも輪郭一覧更新を促すなどの目的で利用しやすくなっている。filter
をかけて使っている。新生デライト開発の当努としての新着確認機能実装は優先順位が低く,最後の方になるかと思っていた。最近になって,メニューのアイコンが使えること,輪数は必要ないこと,交差監視が使えること,と立て続けに実装上の気付きがあり,高い時間対効果・負荷対効果が望めるようになっていた。
マイクロブログなどの投稿数と異なり,1輪の長文もあれば10輪の知名のみの輪郭もあるのがデライトの輪数なので,文脈を限定せず,ましてや2桁程度の表示幅では情報量の尺度として機能しないことに気付いた。
全知検索窓固定機能で採用した交差監視が使えることに気付いたのが駄目押しだった。無駄な再読み込みを抑制する効果も望めるとはいえ,多少なりとも立求が増える機能なので,悪影響の懸念が拭えずにいた。交差監視によって無駄なく効果的に待機状態を制御出来る見通しが立った。流石に高速化までは行かないにしても,十分な低負荷実装になった。
今月に入ったあたりから,ぼんやり考え事をしてしまう時間が増え,進捗はそこまで悪くないものの,思うように集中力が高まらなかった。上手く言い表せないが,「迫り来る何か」に揺さぶられている感覚がずっとある。
まず考えられる原因は,1月の脳爆発の反動と疲労だ。1月だけで半年分の仕事はしてしまった感がある。その後の雑務が上手く片付いた解放感も手伝って,ちょっと気が抜けてしまったのかもしれない。そういう意味では,必要な休息でもあったのだろう。
もう一つは,新生デライト開発における「マラソン終盤効果」とでもいうべき心理だ。1月の脳爆発以降,予定になかった当努を多数挿入してしまったとはいえ,それを差し引いても新生デライトの完成が遠く感じる。ここ数ヶ月だけでも明らかに多くのことを実現しているのに,もう少しだという意識が高まれば高まるほど残りの当努が重く感じる。
加えて,「デライトの完全な成功」が意味するものの微妙ながら小さくない変化がある。イーロン・マスクによる Twitter 買収以降の SNS 戦国時代で,デライトが一気に大舞台に引っ張り出されてしまった。
ほとんどの競合が「次の SNS」に留まる中,KNS として「SNS の次」のビジョンを明確に提示出来る世界で唯一のサービスがデライトだ。それを世の中に伝えることが出来れば,世界一の大富豪を制し,世界情勢をも左右するネット文化の大革新を果せる。
希哲館事業が長年目指してきたことが,ここ数ヶ月ほどのあいだに急速に,目前に迫ってきている。昨年の日記にも似たようなことを書いているが,その時の「デライトの完全な成功」と「世界史上最大の成功」が定義上の,やや観念的な結び付きだったのに比べて,今のそれはずっと生々しい,世俗的な現実感を伴っている。いまデライトの完全な成功を果すことと,世界中の注目を集めること,莫大な利益を得ることが直結しているからだ。これも当努と同じで,もう少しだと思えば思うほど時間が長く感じる。
この難しい状況で平常心を保つために,とりあえず,目の前の当努と輪郭整備を極力強く意識することにした。考えても疲れるだけのことは考えないようにする。
今年に入ってから,新生デライトの完成への意識が高まったこともあり輪郭整備にほとんど時間を割けなかった。今日は開発作業の合間にちょこちょこ輪郭整備をしてみたが,やはり精神衛生上の効果が大きいと感じた。
ライトテーマ・ダークテーマを使い分けるようにした甲斐あってか昨晩は久しぶりによく眠れたものの,考え事が多く作業はいまいち捗らなかった。
Mastodon, Hive Social, Nostr, Misskey, Bluesky 等々と,定期的にポスト Twitter 新興 SNS が話題になっている。しかし,まだ決め手に欠けている。「次の SNS」への世間の目移りが一巡し,「SNS の次」に目をやる人が増えてきた頃が KNS としてのデライトの売り込み時なのだろう。
さらに,人工知能や個人知識管理の浸透と新生デライト開発が急速に同時進行している。SNS の次,人工知能の次,そして次の個人知識管理(知能増幅)が交差したところにデライトがある。かつてない機運の高まりに,否でも緊張感が高まってくる。
テーマ切り替えボタンの用合い検討(4歩),新規描出フォームへの移動機能として吹き描き外背景のダブルクリック用合いの復活(10歩),全知検索ページャー周りの調整(16歩),こまごまとした領当て・装体調整(17歩)といった雑多ながら充実した作業を片付け,ついに描写後略機能を一段落させた(21歩)。出振るい・手定め済み。
描写後略機能により,デライト最初期から吹き描きの構造的問題だった「不必要な出与え読み込みの多さ」という問題が解消した。表示速度向上,通信量削減,SEO 強化,迷惑行為対策など多大な効果が見込める。
昨年末の壊衝不具合修正以後,デライトは速度・安定性ともにウェブ相振りとして十分な水準に達していたが,今回の高速化を経て,明らかにもう一つ壁を越えた感がある。体感として,「ウェブ相振りなら特に不満のない速さ」から「単動相振りと比べても遜色のない速さ」になった。
一昨年4月9日に掲げた「全ページ0.3秒以内表示」という目標は埋め込み利素を考えると現実的ではない気がしてきたものの,軽いページでは200ms台,重いページでも概ね300ms台で応答出来るようになっている。実感として欲しかった速度は手に入れられたし,最適化余地はまだまだ残しているので「埋め込み利素を除いてほぼ全てのページで0.3秒以内表示」なら十分手が届く。いよいよ本格的に,速さがデライトの武器になってきた。
ここで新生デライト開発におけるデライト高速化は一段落とし,今後は機能追加やトラフィックに応じた微調整に留め,別の機能整備に集中することにした。
その先のデライト高速化については,大きなところでは CDN 導入,KNEST による水平拡大,請い手の隠し機能整備,描写 HTML 隠し以外の HTML 隠し実装,そして中途半端な状態で放置しているページ付け求頼改良があるが,どれも現時点での優先順位は低い。
少し作業方針を見直し,実作業もまた捗り出した。ここから新生デライトの完成に向けて加速させたい。
まずは新生デライトの「成立」を果し,デライト3周年までの完全な成功を目指すというのが現行方針だったが,6日頃からの脳爆発で新生デライト開発が一変し,気付けば「成立」も「完成」も大差ない距離感になっている。
「完成」の遠さから生み出した現行方針であることを考えると,もう無理にデライト3周年を意識すべきではないのかもしれない。例えば,春には良い結果が出せるように,2月中の「完成」を目指す,というのも良いかもしれないと考え始めた。
とりあえず,中旬はこのまま全力疾走し,20日までには方針を決めることにした。
これから作業だという昼頃,トイレで用を足して立ち上がったら,ウォシュレットに水をかけられてしまった。誤操作なのか誤作動なのか分からないほど考え事でぼんやりしていた。
まさに「ひょんなこと」かつ初めての経験で面食らい,水道水とはいえ気持ち悪いので,射雨を浴び,洗濯したり周辺を掃除したりしているうちに,最近の脳爆発で過熱が止まらなかった頭が少し冷やされてきた。
組計整理は一区切りつき,中旬一杯はこのまま新生デライト開発と輪郭整備に集中することにした。その先は状況次第だ。
精神面でも昨日までの整理で理想的な状態になっている。特に,「デライトのキャズムを越える」イメージが明確になったことが大きい。新しい付徴を投入するたびに少し期待しては少し失望する,ということの繰り返しがずっと精神的負担になっていた。それがなくなり,精神力を集中させやすくなった。
あとは健康管理と生活律動矯正をしっかりして,この脳爆発の勢いを上手く利用したい。
何かと落ち着いたことで概ね利楽して過ごせたが,昨日分のまとめをしていたらどうしても書き留めておきたいことが多く,久しぶりに28時を過ぎての就床になってしまった。