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{『希哲日記』}{黄金状態}{希哲12年}{日記}{希哲16年11月}{希哲16年10月}{デライトのあるデライト以前のような生活}{ばら成し重視}{生活全体}{揃っていなかった}(97)
{希哲17年5月12日の日記 K#F85E/E74C-ABEF}
宇田川浩行最近,顔付きにも精神状態にもデライト開発に入る前の希哲12年あたりの懐かしいものを感じている。デライト以後の高次化した黄金状態とも異なる,自然で穏やかな黄金状態が続いているような感じで,これはこれで良いものだと思う。
思えば,デライト開発が始まってから,一応の休日はあっても本当に心が休まることなどありえなかった。知らず知らず,気持ちのゆとりが出来ていたようだ。この心境の変化の要因を探ってみると,デライト開発とデライト市場戦略の局面の変化に行き着く。
目先の当努を追いかけながら,個人知識管理サービス市場における小さな波を大きくすることに四苦八苦する,これが長いことデライト開発というものだったが,今は,すぐそこまで来ている SNS 市場の大きな波を待ち構えながら,少しずつでもばら成し良く当努を進めていけばいい,という考え方が出来ている。これを軸に,生活全体がばら成し重視になってきている。
デライト以前の生活への回帰,というようなことは長期戦態勢に切り替えた昨年10月頃から11月頃にも感じていたが,間もなく第三次快調期が始まるなどして慌しくなり持続しなかった。回帰したまま希哲館事業の成功に向けた希望が保てるほどの条件も揃っていなかった(昨年12月21日の日記)。その後,新生デライトが仕上げ段階に入り,第五次デライト市場戦略の方向性が固まったことで条件が揃ったのだろう。
何はともあれ,“デライトのあるデライト以前のような生活”ほど幸福なものはないな,としみじみ思った。