「情報」(じょうほう)は森鴎外の訳語という説が有名だが,それ以前にも軍事用語として用例が見られる。「敵情(状)の報知」の意で「情報」や「状報」が用いられ,後に「情報」になっていく。
それから鴎外の用法を経て,戦後,information の訳語に充てられた。情報の情は情況(状況)の情である。information は inform(形を与える,知らせる)の派生語である。
情報は知識と区別される。
情報は一種の感覚であり,情報技術は感覚器ともいえる。良い情報を持っているという事は,目がよく見える事や耳がよく聞こえる事に似ている。良い情報は判断や知識の良い材料になる。つまり,知識は主体の一部,情報は客体の一面である。