変化は小さいが,意義は小さくない。<main>
の右側は活用法をずっと考えていた部分で,例えば用者一覧や最新の輪郭を表示させることを検討していた。背景として二輪鎖を置くというのも案としてはずっとあったが,この迷いから少し寂しい余白になっていた。
用者一覧に出されることを好まない用者や,好ましくない輪郭が表示される可能性などを考えると,用者や輪郭の自動表示はデライト向きではない気がする。何より,すっきり簡潔にまとまっているので,これ以上余計な要素を加えたくない。
行内引用は以下のように,任意の引用符内先頭に >
(半角・全角)を置く形式で実装することにした。引用符は q 要素 の quotes を使って制御する。
"> 引用文"
「>引用文」
行内引用については自然かつ混同しにくい記法をずっと探していたが,なかなかこれといったものが見つからなかった。最近では既存の引用記法を応用して >>
と <<
を使うかなどと考えていたが,まだすっきりしないものがあった。
そもそも引用符を勝手に追加する q 要素自体あまり好きになれなかった。稲妻形引用部区を考案したのも,特定の引用符を自動表示すべきではないと感じていたからだ。
やはり,どの引用符を使うかは書き手が指定出来るようにしたい,と考えた時,これに範囲指定を兼ねさせれば >
一つ置くだけで十分であるということに気付いた。
最小限の記号で直感的に理解しやすく,切り貼りもしやすく,意図も明らかだ。しいて欠点を挙げるなら,フランス語のギュメなど山形の引用符との相性が悪そうなことくらいだが,それも致命的な問題ではない。
先日の出典記法に続き,これでデラングの引用記法は出揃った感がある。