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}{希哲17年4月14日の開発}{希哲17年4月14日の進捗}{希哲17年4月14日}{含められる}{確実ではない}{移動される}(125){希哲17年4月14日12歩 K#F85E/E74C-3EE7}
宇田川浩行{希哲17年1月25日の開発 K#F85E/E74C-7E8A}
宇田川浩行テーマ切り替えボタンの用合い検討(4歩),新規描出フォームへの移動機能として吹き描き外背景のダブルクリック用合いの復活(10歩),全知検索ページャー周りの調整(16歩),こまごまとした領当て・装体調整(17歩)といった雑多ながら充実した作業を片付け,ついに描写後略機能を一段落させた(21歩)。出振るい・手定め済み。
描写後略機能により,デライト最初期から吹き描きの構造的問題だった「不必要な出与え読み込みの多さ」という問題が解消した。表示速度向上,通信量削減,SEO 強化,迷惑行為対策など多大な効果が見込める。
デライト高速化の現状と今後
昨年末の壊衝不具合修正以後,デライトは速度・安定性ともにウェブ相振りとして十分な水準に達していたが,今回の高速化を経て,明らかにもう一つ壁を越えた感がある。体感として,「ウェブ相振りなら特に不満のない速さ」から「単動相振りと比べても遜色のない速さ」になった。
一昨年4月9日に掲げた「全ページ0.3秒以内表示」という目標は埋め込み利素を考えると現実的ではない気がしてきたものの,軽いページでは200ms台,重いページでも概ね300ms台で応答出来るようになっている。実感として欲しかった速度は手に入れられたし,最適化余地はまだまだ残しているので「埋め込み利素を除いてほぼ全てのページで0.3秒以内表示」なら十分手が届く。いよいよ本格的に,速さがデライトの武器になってきた。
ここで新生デライト開発におけるデライト高速化は一段落とし,今後は機能追加やトラフィックに応じた微調整に留め,別の機能整備に集中することにした。
その先のデライト高速化については,大きなところでは CDN 導入,KNEST による水平拡大,請い手の隠し機能整備,描写 HTML 隠し以外の HTML 隠し実装,そして中途半端な状態で放置しているページ付け求頼改良があるが,どれも現時点での優先順位は低い。
{希哲16年9月27日10歩 K#F85E/E74C-0E73}
宇田川浩行非常に安定していた最近では珍しく,特定ページで持続的な壊衝が発生したため調査・修正。18時50分頃認識,20時頃復旧。
特定輪郭のデラングに含まれる `$と`$()`と`$(())`
という文字列に問題があることはすぐ突き止めたが,機序を理解するのに少し時間がかかった。逆括点の数が合っていないので行内交度としては不正だが,その程度で壊衝するはずがなく,実際,もっと単純なパターンでは再現しなかった。
まず,行内交度としては <code>&_1;</code>$()<code>&_2;</code>$()`
に越化される。すると,$
で囲まれた部分が数式記法として認識され,<code>&_1;</code>&_lmath;&_3;&_rmath;()`
と越化される。ここで越化参照と越化配列の内容とにずれが生じるが,越化配列からの復元は単なる文字列置換なので,壊衝に繋がるのは不可解だった。
結局,一連の文字列置換函数がどこでも検索失敗時を想定していないという,かなり基礎的な部分での問題であることが判明した。s_T::rpl()
に対応処理を加えていったん解決。最適化の選択肢を考えると補助函数で対応すべきかもしれないので,そこは検討する。
よくここまで問題にならなかったものだが,結果的に基礎的な欠陥を修正出来たので良かった。
{希哲16年8月1日3歩 K#F85E/E74C-4671}
宇田川浩行{デライトの使い方の考え方 K#F85E/E74C-20C0}
宇田川浩行デライトには「使い方」というページがあるのだが,これは最初の頃からまともに更新出来ていない。デライト開発もありがたいことに快調で,いちいち更新していられないほど変化が激しかった。このあたりも近日中に刷新するので,もうしばらくお待ち頂きたい。
もっとも,多くのデライト初心者が躓いているのは,細かい操作方法というより,どういう考え方で使っていくものなのか,という所なのではないかと思う。デライトで躓きやすい「使い方の考え方」について,このあたりで少し補足しておきたい。
デライトは風変わりで慣れが必要なものではあるが,特に難解なものではない。開発者の力不足による不親切さは多々あるものの,あくまで誰でも使えるものを目指している。まずは,ちょっとしたゲームのルールを覚えるつもりで読んでもらいたい。
なぜ「輪郭」なのか
デライトは,個人の知識をよりよく育て,生活の様々な場面で役立ててもらうためのサービスだ。それを突き詰めた結果として,互いに入れ子に出来る「輪郭」という単位で情報を扱う仕組みを持っている。
ここでいう「輪郭」というのも,まずはごく普通の言語感覚で理解してもらえればいい。ある物事の全体を取り囲むもの,という意味だ。もっと具体的にイメージしたければ,手で輪っかを作り,目に見える風景の一部分を切り取って見てほしい。写真の構図を考える時などに似たことをよくやるが,その時に手で作っている輪っかは,世界のある部分の輪郭だ。
その輪郭を,自由に“保存”出来たらどうだろうか。輪郭の中にまた輪郭を作ることも出来る。一つの輪郭は,他の無数の輪郭を含むものであると同時に,他の無数の輪郭に含まれるものになる。そのようにして,“世界を捉える”ことは出来ないだろうか。さらに,この考え方をコンピューティングに応用することで,従来の情報管理が抱えていた問題を解決出来るのではないか。ここからデライトの輪郭という仕組みが生まれた。
例えば,ファイルをフォルダ(ディレクトリ)という入れ物で分類管理する仕組みは広く使われているものの,人間が頭の中で扱っているようには情報を扱えない。一つの物事をどこに分類するかは,見方によっていかようにも変わりうるからだ。これは,一つの情報を一つの入れ物に所属させるような「階層構造」一般の問題(こうもり問題)としてよく知られている。
他方,こうした問題を解決するため,より柔軟な「ネットワーク構造」(グラフ構造とも)を利用した仕組みも広く使われている。Wikipedia などで利用されているウィキはその代表例だ。ウィキは,ウェブのハイパーリンクという仕組みを最大限に活かし,縦横無尽にリンクを張り巡らしながら情報を整理出来るように設計されている。しかし,こうした技術も万能ではない。柔軟な分,散漫・乱雑になりがちで,焦点を絞って情報をまとめることには向いていない。
//*
}{用いられる}(48){希哲16年3月11日6歩 K#F85E/E74C-7D95}
宇田川浩行最近,編注記法も多用するようになっているため,C 式の /* ... */
対応に向けて本格的な検討を始めた。HTML 式の <!-- ... -->
は入力効率に若干難がある。
C 式込め言と絡めて \* ... *\
のような形で範囲越化記法が出来ないか考えていたが,これは *
自体の越化と紛らわしいという問題があった。これに関しては,*\ ... \*
という記法が使えそうなことに気付いた。
//
による単一行込め言は,斜体記法と紛らわしい。https://
などにも含まれるし,日本語では感情表現にも用いられる。使用頻度はそう高くないはずなので,あえて導入しないか,判定条件を厳しくするか,別の記法を考えるか。//*
がいいかもしれない。
silver
}{dimgray
}{black
}(65){希哲16年3月1日7歩 K#F85E/E74C-D3B3}
宇田川浩行前次部区装体では高さが固定されているため,ルビが含まれると下にはみだしていたが,昨日の装体調整後のパンくず記法でも似た問題があることに気付いた(区切り記号が上にずれる)。
前次部区に関しては Dex でルビ記法の有無を判定して調整するかと考えていたが,ここで,両方とも position: absolute
と bottom
で揃えればいいことに気付き,早速修正した。なんとなく気になって始めたパンくず部区装体調整に救われた。
ついでに,パンくず部区の中間区切り記号の色を dimgray
から black
に戻した(実装初期にも同じことをしていた:1月15日1歩)。表示環境によっては末尾の silver
と見分けにくい。線の太さなどを変えてみてもやはりしっくり来ない。
{希哲16年1月29日9歩 K#F85E/E74C-CC5B}
宇田川浩行デラングによる「対 Markdown 戦略」を市場戦略の一環として加えることにした。昨日こんなツイストを書いてみて,デラングがデライト市場戦略の中で大きな役割を担えることを確信した。
デライト市場戦略のこれまで
デライト市場戦略は,まず対 Roam Research 戦略を中核としたところから始まり,第二次市場戦略以後は対 Notion 戦略を一環と位置付けていた。要は,旧来の個人知識管理通類の限界を越えようとするこれらのサービスの流行を利用して,最も根源的に個人知識管理の革新を目指すデライトを売り込む,という目論見だった。
しかし,英語圏での事情は多少異なるようだが,少なくとも日本ではどちらもそこまで大きなうねりにはなっていない。一番勢いのある Notion ですら,まだ「一部界隈の流行」の域を出ていない。個人知識管理サービス市場も,全体としてそこまで拡大しているようには見えない。
結局のところ,デライトが必要になる層というのは「既存の個人知識管理通類に限界を感じている人」なわけで,その層が広がってくれることがデライトにとって一番の追い風だ。その当てが外れた格好になっていた。
個人知識管理サービス市場への苛立ち
第二次市場戦略以後は,こうした外部環境への依存から脱却しているので致命的な問題にはならなかったものの,個人知識管理サービス市場の拡大の遅さに対する苛立ちというのは常にあった。
「個人知識管理サービス」という枠組みにこだわるべきではないのかもしれない,とも考えた。