夜通しデライト用合い改良の作業を続け,部屋に朝日が差し込んできた頃には妙に清々しい気分だった。
デライトはわずか1ヶ月ちょっとの間に見違えるほど洗練された。3日で終わらせる意気込みで始めたため理想的とは言い難いが,北極9丁目の最終日までにここまで出来れば及第点と言えるだろう。
自分の中で割り切れたため,ここで第二次宣伝攻勢を始めることにした。連日限界まで力を出しきって仕事が出来ていることと,心身の調子も良いことで月内のデライト収益化にもまだ十分な希望がある。
夜は親戚宅で姪の1歳の誕生日会があったが,ちょうどデライト宣伝をしたい時間帯で行くのが遅くなっていたところ食事を持ってきてくれ,そのまま行く機会を逃してしまった。帰り際の姪と,我が子同然に育ててきたデライトの成長が重なって見えた。