引き入れ操作によって作られる輪郭同士の関係。
希哲14年3月28日,「輪郭間の引き入れ関係」を表す語として考案,暫定的に採用していた「輪結」(linkage)に代わり採用を決めた。
希哲館訳語「輪結」と「引括」(inclusion)のかばん語で,綴りは linclusion よりも link の意が分かりやすい〈linklusion〉を採用。
引き入れ操作によって作られる輪郭同士の関係。
希哲14年3月28日,「輪郭間の引き入れ関係」を表す語として考案,暫定的に採用していた「輪結」(linkage)に代わり採用を決めた。
希哲館訳語「輪結」と「引括」(inclusion)のかばん語で,綴りは linclusion よりも link の意が分かりやすい〈linklusion〉を採用。
日本の情技業界を騒がせている業務素交流出事件に思うところあり,希哲館でも原則として素交を公開していく「素交公開原則」の採用を本格的に検討し始めた。
昨年の今頃もそんなことをぼんやりと考えていたが,特にこの頃,描出公開原則の成功に確信が持てるようになったり,政治参加方針の公開が考えられるようになったり,「隠すべきものを持たない強み」を実感することが多くなっていた。となれば,素交公開も自然の流れだろう。
もともと虎哲関係の素交は独自性が強過ぎ,動作環境も備立方法も特殊,文書や込め言には独自用語と希哲館訳語が満載という状態であり,盗んだところでまともに運用するのは不可能だ。これを「自然難読性」と呼び,ある種の強みと考えていた。
第一には,私自身の完璧主義的な性格であり,見せる必要もないところで不完全なものを晒したくなかった。
次に,希哲館事業収益化の不可能に近い困難さがあった。万が一にもなさそうだった成功の可能性を探る上で,万が一でもその障害になりそうな要素は排除しなくてはならなかった。手札は一つでも多い方が良かった。
これについては,デライト収益化が実現してしまえば無用の心配になる。
もう一つ,技術的な問題もある。昔から,デルンを基礎にした版存管理司組を構想してきたこともあり,素交公開するなら独自の基盤でと考えていた。無論,そんなものを開発する時間は無かった。
色々な意味で余裕が必要になるので,いずれにせよデライト収益化後に決断することになるだろう。
素交公開原則の利点はいくつも考えられる。献典としては死蔵してきた希哲館技術体系の宣伝,デライトも含めた希哲館事業全体の透明性・信頼性の向上,機密保持に関する費用削減とリスク低減,そして最も大きいのは開発者コミュニティを作れることだろう。
「KitHub」というのは一昨年思いついたことだが,それこそ GitHub のように成長すればそれだけで希哲館事業の強力な武器になる。
この日は久しぶりに希哲館のマスコット構想「きっとん」を思い出し,具体的なイメージを練ったりもした。これがのらくろに似ていることに気付いたのは収穫だった。
希哲館訳語はデライトの技術によって育てられたものであり、希哲館訳語もまたその文書記述能力の高さによってデライト開発を支えてきました。まさに相乗効果です。デライトでは多くの人に違和感を与えないように一般向けの使用を避けてきましたが、いずれ堂々と使える日が来ると思います。
希哲館訳語は「日本語史上最大の翻訳語体系」などと生意気に謳っていますが、その語数(およそ1,000語)の多さだけでなく、充実した語釈、技法や評価基準まで含めた体系であり、何よりデライトというシステム(司組)を持っていることまで考えると流石に類例はないでしょう。