デラングはデライトにとっては描写用の軽標記言語だが,では,デラングにとってデライトとは何か,という問題があった。デラングを単なる「デライト記法」でなく独立した言語として扱うのであれば,これは無視出来ない問題となる。
具体的には,デラング文書の書き方などに影響してくる。デライトの「使い方」の一部としてデラング文書を参照する人にとって,その説明にデライトが出てくることはごく自然なことだが,独立した言語としてのデラングについて知りたい人にとってはそうではない。かといって,いちいち前置きしていたら読みにくいものになってしまう。
そこで,デラング文書の最初の方でデライトを「参考実装」と定義しておくことにした。どの道,デライト・デラング間の関係については説明する必要がある。
Markdown を筆頭に軽標記言語が注目されるようになったこともあり,デラング整備が進むにつれ「デラング」という根想への確信は深まる一方だ。デライトの市場戦略にとって大きな意義がある。ここで頭の整理をしておきたかった。