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宇田川浩行

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宇田川浩行

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宇田川浩行

{ある御理積みとしてのアルゴリズム K#F85E/A-2510-9DFB}
アルゴリズム〈algorithm〉なる言葉がある。数学や情報処理の分野では馴染み深い言葉で,定式化された計算手順を意味する。希哲前12世紀(9世紀)にバグダードで活躍した学者・アル=フワーリズミーの名に由来することはよく知られている。私の訳語の中でも原語が人名に由来するものは珍しいが,いつも通りの蛮勇をもって翻訳を試みた。
まず,「アル」の音は無視して良いだろうと考えた。これはアラビア語の定冠詞で固有性に乏しく,大和言葉や日本漢字音における選択肢もほとんど無い。つまり,音声的には「ゴリズム」に注目することにした。
最初の語案は制御の御を使った「御律」(^ぎょりつ)だった。次いで「御理」(^ぎょり),「理順」(^りじゅん)を考えた。理順は「処理手順」の略としても読めて悪くない。しかし,決め手に欠ける。そこで大和言葉を使うことを考えた。
そして「理積(^りづ)み」が生まれた。「理詰め」に似た言葉だが,アルゴリズムにおいて重要な順序性を順序的な動作である「積み」で表現出来ている。すなわち,アルゴリズムとは積み上げられた理のことと言える。御律や理順に比べて,音声的な直感性にも優れている。「ぎょりつ」は漢字を見るまで意味が分からないし,「りじゅん」と聞けば多くの人は利益の方の利潤を連想するだろう。既に理詰めという言葉があることにもよるが,「りづみ」という音声から「理」と「積み」を連想するのはより容易い。
これを考えたのは実は3月末だったのだが,確信を深めるためしばらく寝かせておいた。いま一度再考してみるに,やはりアルゴリズムの適訳は「理積み」以外に無いだろう。アルゴリズムを「ある御理積み」として見極めた。
