悲願とも言える描写後略機能の実現によってデライトが最初期から抱えてきた吹き描きの課題も解消し,大きな達成感を得た。
夜も明けて寝ようという頃,「よくやった」と何度か呟いてしまった。
デライト正式離立に向けて本格的な開発体制に入って3日目。最初の2日はあれこれ盛り込みたくなり気が散りがちだったが,今日から正式離立に最低限必要な作業にまず徹することにした。
また,徹夜解禁して,あえて執務を自由日扱いにすることにした。
出来れば生活律動を保っていたかったが,いま生活律動の矯正にこだわっていると時間的損失が大きいと判断した。特に,ここ最近,早く床に入ってもなかなか寝付けない,ということが気になっていた。床に入って眠る努力をしている時間が一番無駄なので,頭が冴えているうちに働けるだけ働き,眠くなったら歯磨きだけはしっかりして寝ることにした。一時的に生活が乱れても一週間程度までなら経験上尾は引かない。
まだ上手く表現出来ないが,デライト正式離立に描出中毒と検索演心教育が絡み合って,意外な展望が開けつつあるような,不思議な感覚がある。
希哲館事業収益化は知識産業革命であり,人類悲願の「知益合流」だ。「デライトの先」がよりよく見えてきたのかもしれない。