Google のクロール統計で平均応答時間が異常な値になっている問題についての調査で終了。
Googlebot が稼動している捌き手の問題であることが判明したため,しばらく様子見することにした。
1月上旬から平均応答時間とクロール頻度が不自然に悪化した状態が続いていた。決して速くない自宅回線からでも大半のページが300ms前後で応答しているにもかかわらず,クロール統計ではほとんど600ms前後で高止まりしている。
1月上旬といえばデライト高速化が快調に進み,理論上も体感上も満足出来るようになってきた頃なので,明らかにおかしかった。Googlebot が握接しているページに Googlebot の用影で握接しても遅いということはなく,Applebot や bingbot はむしろ活発化している。
こうなると Google 側の問題か,と考え始めた。Googlebot は主に米国内から握接しているので,日本国内からの握接と多少の差があってもおかしくはない。ただ,これ以前にここまでの差を感じたことがなく,クロール統計上で1月上旬から悪化しているので,Google 側で何かがあったことになる。
ちょうど Alphabet が経営的にごたごたしていた時期でもあり,保守人員が不足しているとか設備を縮小したということはありそうだ。条件は不明ながら米国外の捌き手を使うこともあるそうなので,これまで近場の捌き手を使っていたのにデライトが高速化し過ぎて米国内からの握接で十分と判断された,なんて皮肉な話も考えられなくはない。
ここまで考えたところで ping
に200ms以上かかる Googlebot の IP アドレスを見つけ,原因は判明した。
こちらではどうしようもないことだが,不気味な現象だったので気分的にはすっきりした。むしろ,問題が解消した時が楽しみになってきた。