デライト3周年なので,これまでの歩みを振り返ったり感慨にふけったりしようかと思っていたが,そんな暇もなく開発に熱中して終わった。
良いことだ。
姪達が来て騒がしかったのもあるが,ほとんど今後の組計についての考え事で終わった。それなりにまとまったので良しとする。
まず,得るものが非常に多い新生全知検索整備は最短で終わらせたい。その後は,輪郭整備兼文書整備を増やしていく。これは先々月末に思い付いてから一度も実行出来ていなかった。開発が進んでいないと文書もまとまらないし,進んでいると勢いを止めたくないので,結局気分が乗らなかった。
先月の第二次用合い改良と輪郭小窓実装の成功で,その心境にも多少の変化がある。新生デライト開発はこれで最も高い峠を越えた。革新を経て改良の段階に入る。要するに,もう十分に新生デライトを体験してもらえる水準にある。
今のデライトを触って理解出来ないとしたら,それは枝葉末節ではなく根本的な部分でデライトを理解出来ていないということだ。「第四次宣伝攻勢に向けて」にも書いたことだが,本格的に「伝え方の問題」に焦点を絞るべき品質に達したと思える。やはり転換点なのだろう。
とりあえず,10日までは精一杯やり,後のことはそれから考える。20日までは使えるが,場合によっては早めに長期戦の態勢に入るかもしれないし,9月一杯使って短期決戦の態勢に入るかもしれない。
ここ2週間ほど上の姪の調子が悪かったらしく,数日前に来た時も少し顔色が悪く元気がなかった。結局,ただの口内炎で不機嫌だったようだ。すっかり元気になっていた。
子供にはよくあることなのだろうが,変な病気にでもかかっているんじゃないかと心配していたので良かった。
月末の雑務を片付けてから新生全知検索整備に入ろうと思っていたものの,画像生成人工知能(Stable Diffusion)を使った輪郭整備に熱中してしまった。50枚ほどの画像を作ってみて,輪郭のイメージ画像に最適だということが分かった。これは大きな発見だ。
少し前から,最近の画像生成人工知能ブームやそれに伴う騒動は,デライトにとって大きな追い風になるかもしれないと思っていた。人工知能を上手く利用する知能増幅技術の意義を示しやすくなる。理解出来る層が限られている DeepL などよりもはるかに影響範囲が広い。
息抜きに Dream by WOMBO を試したこともあったが,ほとんど漠然とした夢のような画像しか出来ないので具体的な活用法が難しく,遊びとしてもすぐ飽きてしまった。Midjourney は登録制な上に Discord が必要という面倒臭さで触らなかった。今日,Stable Diffusion のデモ版を見つけて何気なく触ってみたところでデライトとの相性の良さに気付いた。
自分で撮った写真は色々あるが,輪郭のイメージ画像に使うには場面が具体的過ぎたり,思い入れがあり過ぎたりしてかえって使いにくい。自動生成画像のありそうでないいい加減な感じが人間の記憶に近く,実はぴったりだった。自分で写真を撮ったり絵を描いたりするよりはるかに効率的であることは言うまでもない。
元々デライトは雑多な画像管理・参照に向いているので自動生成画像の展示にも使えるが,それを目的にするには動機が弱い。輪郭整備に組み込むことで自然に利用しやすくなるだろう。
Stable Diffusion が開素化されたのは今月のことで,輪郭小窓で画像がサムネイル的に参照しやすくなったのも今月のことだと思うと運命的なものを感じる。
結局,午後は18時頃まで輪郭整備に熱中し,その後雑務を片付け,用合い改良の微調整や不具合修正などをして終わった。どの道,新生全知検索整備に入るには中途半端な日にちだったのでキリが良いといえば良い。
この「第二次用合い改良」も,すでに満足感が高いので,ここで一段落とすべきかどうか少し考えた。包括的な作業の枠組みとして有用ではある。とりあえず,用合い関連の当努を取り込みながら継続することにした。
OFFSET
句}{減らせる}(211)デライト高速化における KNEST 隠し実装が一段落した。18日は作業方針検討のみで20日から,休日を除いてちょうど10日間での達成だった。夜に出振るい済み。
必要以上に固め過ぎるのも良くないため,隠し化は現時点で最低限必要な範囲に留めたが,期待以上の安定性で期待通りの高速化が得られた。次の施策も出来たので,まだまだ高速化出来る。KNEST 隠しは Dex に匹敵するデライトの武器になるだろう。
交度整理をしっかり進めたこともあり最初の輪数取得改良が想定以上に長引いたものの,ここで KNEST 隠し共通の問題がほとんど解決したため,自我隠し・輪郭隠しは半日ほどで終わった。この交度整理も収穫として大きかった。輪郭操作系の kn
の外充て函数を整備したことで関連交度も一気に整理された。
影響範囲と確率的に大きな問題はないだろうと見て,排他制御が甘い部分をあえて残して出振るいを急いだが,出振るい直後に壊衝が多発して少し焦った。すぐに論軸的な問題と気付き修正し,その後はむしろ想定以上に安定して動いている。この判断も結果として正解だった。
輪数隠しに関しては,第二次知番改良中に固まった「輪数取得改良」として,輪数取得の仕組みを全体的に改良した。
これまでデルンではいちいち厳密な輪数表示をしていたが,これが大きな低速化要因になっていた。デライト以前まで,count()
の遅さに対する認識が甘かった。デライト以後,そもそも出場における件数計算は原理的に遅いもの,と気付いてページ付け(OFFSET
句)に上限を設けるなどの対策はしていた(希哲13年10月14日の開発記録)が,輪数は一筋縄ではいかない部分があり放置してきた。
厳密な同期の必要性や隠し効率から,次のように整理することにした。