ここ数ヶ月ほど慢性的な休養不足なのでそろそろ半休くらい取らないと身体が心配だが,開発では動的引連 SVG アイコン実装からの装体整理でデライトが見違えるように洗練されており,一刻も早く出振るいしたくて休むに休めずにいる。
一日一文もまた大作になってしまっているので早く吐き出したい。
デライトも公開から2年半ほど経ち,色々な人が興味を持ってくれたり,使ってみてくれたりした。遠くから眺めているだけの人,登録してみただけの人,たまに使う人,いつも使っている人……風変わりなデライトでも,出会った人の多様性は他のサービスとさして変わらない。
私は,そんな全ての“デライター”とデライターの卵達に深く感謝している。付き合いの長さも深さも関係ない。デライトに否定的な人ですら,知ってくれただけでありがたいと思う。
これがよくある社交辞令ではないということは,前回の一日一文,「デライトの歩み」を読めば分かるだろう。そもそも全く無謀な挑戦として始まったのがデライトだ。成功どころか,誰にも認められず終わるかもしれない。それならまだいい。弾圧や暗殺で命を失うかもしれない。10代の内にそこまで想像して葛藤を乗り越え,20年かけてここまで来た。
たとえるなら,デライトの歩みとは,真っ暗な巨大洞窟を一人で彷徨うようなものだった。どこかに新しい世界につながる出口がある。生きている内に辿り着けるかどうかは分からない。そんな洞窟を歩き続けていた時に見えた光,聞こえた人の声。それが私にとってのデライト利用者であり,デライトへの声だ。
そして今,デライトは「完全な成功」一歩手前と言えるところまで来ている。すでに夢のようなことだ。感謝せずにいられるだろうか。
今月の雑務も片付き,晴れ晴れとした気持ちで過ごせる日のはずだったが,親戚についての不吉な報せを母から聞いてしまい,気分が沈んだ。
私自身はこのまま健康ならあと五十年は粘れるが,待ってくれないものもある,という単純な事実を思い出させられた。ここ数年は一年毎くらいで似たようなことがあり,似たようなことを考えている気がする。そういう年齢なのだろう。
希哲館事業の成功を果した時には恩返しも償いも出来ないまま皆いなくなっているかもしれないと思うと背筋が凍る。雑務もなまじ楽しくなってきて良くも悪くも緩んでいた気持ちが,思いがけず引き締まった。
とはいえ,いま自分に出来ることはデライト開発を着実に進めていくことしかない。杞憂で消耗していても仕方ないので,気を取り直して平常心で作業に没頭することにした。
今月の開発では閲覧専用模動,譜類添付機能が大きな収穫だったが,新生デライトの完成は持ち越しとなった。
特に譜類添付機能は中途半端に良い出来で,先月のダークテーマ・全知検索窓固定機能のように調整作業から離れられなくなっている。早く落とし所を見つけたい。
いずれにせよ年度替わりで集客には不向きな時期なので,また黄金週間を睨んで調整していくことにした。
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}{ダークテーマの様子・輪郭選り手}{ダークテーマの様子・輪郭小窓}{ダークテーマの様子・Mermaid}{ダークテーマの様子・注意補足部区}(170)出振るいと一通りの手定め・調整を終え,ダークテーマ実装が一段落した(22歩)。実質的な機能公開は設定ページのテーマ切り替えボタンを解放した24時45分頃。
元々持ち辺が高くなかったこともあり,早くて機能公開は一週間後,満足出来る品質に達するのは数ヶ月後かという感覚でいたが,昨日「暗いデライト」の真価に気付いて集中的に調整を進め,ほとんど理想的なダークテーマが出来てしまった。今後は実際に使いながらの微調整程度で十分だろう。
ダークテーマの有用性については個人差・環境差が大きいが,それだけに選択肢が出来た意義はデライトにとって大きい。装体整理兼ダークテーマ実装を通して装体書の全体的な見直しが進んだことも大きな収穫だった。
まだ頭がぼんやりしていたため,中途半端な状態で出振るいの邪魔になっていた装体整理兼ダークテーマ実装を準備運動がてら進めたら,一日熱中してかなり捗った。しかも,思いのほか手応えが良く,ダークテーマ実装の持ち辺が急速に上がってきた。
全知検索窓固定機能実装などを優先するつもりだったが,このまま明日中の出振るい・機能公開を目指して作業を進めることにした。
デライトではあまり暗い印象を与えたくないという宣伝上の都合もあり,ライトテーマを基本として調整してきて,私自身それに慣れてしまったので,ダークテーマそのものに対する持ち辺は高くなかった。白黒の対比を利用したデザインでもあり,そもそもダークテーマとの相性は良くないのではないかとすら思っていた。装体整理を兼ねさせて何とか優先順位を上げられたものの,とりあえずはおまけ程度に実装して,長い目で見てどこまで調整出来るか,という感じだった。
ところが,配色の整理を進めてみると,意外にも早くしっくり来るものが出来そうな感触がある。自分では手定め以上に使う予定はなかったが,すでにかなり心地良いものになってきているので常用してしまうかもしれない。
デライトのデザインがダークテーマともしっかり調和するというのは嬉しい発見だった。
取り急ぎテンプレートを整理して,輪郭ページの吊るし輪郭を入れていた要素を <header>
から <main>
へ,輪郭ページの輪郭一覧を <main>
から <div>
に切り替えた。前後景一覧ページでは従来通り。
特に急ぎたかった部分が上手く片付き,残るは内部的な問題のみなので,輪郭ページ改良はここで中断することにした。
閲覧専用模動の実験をしていた時,輪郭ページの輪郭一覧を隠すと <header>
だけのページになってしまうことに気付いたのが事の発端だった(15日14歩)。
あまり意識してこなかったが,輪郭ページの概念と実装に大きな不一致が生じていた。一時凌ぎのつもりで後景一覧ページを輪郭ページに使うようにしたのはデライト離立補完中の希哲14年8月5日だった。当時と今とでは輪郭ページの捉え方も輪郭の充実度も全く違う。
予てから検索模動・輪郭模動の内部的な切り分けが中途半端なまま進んでいない問題もあったため,抜本的な輪郭ページ改良の方針をまとめた(17日8歩)。
最近の検索演心はそこまで神経質ではないと言っても,<header>
と <main>
の違いは流石に小さくないだろう。何より,気付いてしまうと表現として気持ち悪いので早く解決したかった。