{情報管理 K#9-C7C6/A-D3DC}

アウトライナーのような階層型の情報管理にはよく知られた限界があります。立体的な構造を持つ情報の断面図のようなもので、視点の違う情報を一元的に扱えないということです。Roam Research はウィキと組み合わせることで、WorkFlowy はミラーでそれを克服しようとしています。

夢見心地でいられたのも束の間、少年時代の開発者は、情報管理における技術的限界の先にある「社会的限界」にすぐ気付きます。これを越えるために立ちはだかるものの多さ、背負わなければならないものの重さは少年を自死寸前にまで追い詰めました。世界初のポストヒューマンになる重圧に負けたのです。

階層構造の限界というのは情報管理の分野では大昔から知られています。にもかかわらず、我々はこの階層構造に様々な局面で頼っています。それは脳に階層的な性質があるからです。もちろん、現実の全てを一つの階層構造で捉えることは出来ませんから、ネットワーク状に交差させる必要があるわけです。