{利用者 K#9-C7C6/A-2367}

本日でデライトは、正式リリースから1周年を迎えました。とはいっても、半年ほどはひっそりやっていたので名目的なものなのですが、やはり感慨深いものがあります。これも利用者の皆様のおかげです。この感謝の気持ちは近いうちにしっかり文章にしておきたいなと思っています。

デライトは、いわば自分だけの「心の庭」（マインドガーデン）を育てるサービスです。好き好んで自分の庭を汚したい人は珍しいでしょう。利用者自身が管理者としてコンテンツの質を保とうとしますし、「編集合戦」は起こりません。これは共有ウィキや掲示板と異なる点です。

これは伝聞ですが、Roam Research はあえて研究者向けにして、その中から大きな業績があがることを狙っているそうです。確かに、端々からそんな気はしていましたし、戦略として一定の合理性はあります。利用者がノーベル賞級の業績でも残せば、どんな大金をつぎ込んだ広告よりも効果的でしょう。

そもそもゴミが気にならないシステムにゴミを投げても面白くない、ということもあるでしょうが、今のデライト利用者は開発者を筆頭に尋常ではない人々です。少なくとも開発者は、昔の掲示板でいうところの「頭のおかしい人」の極端な例です。ありきたりな荒らしは「普通の人」に見えてしまうのです。

幸い、これまでデライトに来て頂いた方々に度を越した迷惑行為はみられません。そういう意味では、皆様ありがたい利用者様です。ただ、悪戯書き程度のことはたまにあります。それも無いよりはいいかと思っているのですが、荒らしには発展しにくいというか、荒らし甲斐ないだろうな、と感じます。

最近、ツイートを個人知識管理サービス上に保存しておくことの有用性が一部の利用者のあいだで共有されるようになりましたが、それをより直接的に実現していたのがデライトです。日々の「つぶやき」が縦横無尽に結び付き、情報が無駄なく蓄積になっていきます。

これは少し情報が古いかもしれませんが、いま話題の Notion はその Evernote よりも2桁、Roam Research はさらに1〜2桁利用者人口が小さいという認識です。いずれにせよ、SNS の勢いに遠く及ばないことは確かです。

個人知識管理サービス最大手の Evernote 利用者は2億人を越えるとされますが、SNS 最大手の Facebook 利用者は20億人をゆうに越えています。というのは彼我の差を分かりやすくするため多少単純化した話ですが、企業規模・社会的影響力の差は言うまでもないでしょう。

ちなみに、SNS 最大手の Facebook 利用者は20億人をゆうに越えています。何が言いたいかというと、個人知識管理サービスはまだ IT 産業の脇役に過ぎないということです。SNS を越えてもおかしくない潜在力があるにもかかわらずです。

最近、「個人知識管理推進委員会」のようなものが欲しいなどと言っていますが、デライトは基本的にこの分野全体を盛り上げていきたいと考えています。これまでデライトに興味を持って頂いた方は皆さん何らかの個人知識管理サービス利用者です。個人知識管理人口が拡大すれば恩恵があります。