{希哲19年5月21日の開発 K#F85E/0758-D410}
括弧風境界線の改良から三角装体へ発展。もやもやしながら練り続け,最終的には本当に欲しいものが出来た感があり,用者も納得してもらえたようで,非常に嬉しい収穫だった。
知名写し取り機能の当たり判定も改善。スマホでも概ね問題なくなった。
出振るい済み。
括弧風境界線には,知名写し取り機能用の余白を作るという役割の他に,輪郭が何を焦点にしているのか分かりやすくなるという利点があった。知名は題名らしいものとは限らないので,ぱっと見た時にどういう役割を持っているのか分かりにくく,特に短い知名がデザイン全体の中で埋もれやすいという問題があった。流し読み時の視認性も悪く,第1階層見出しとの差別化が出来ていないという問題も気になっていた。
中景輪符は括弧の役割に反してデザイン上どうしても間延びしてしまうので,視線が滑りやすいという問題が実はデライト最初期からの課題としてあった。当初は知名と知番の間をあけないというデザイン案もあったが,輪郭を並べた時に不揃いで不格好な上,知番の水平位置が一定しないのは用合いとして良くないのでやめたという経緯がある。括弧風境界線によってこの課題の解決の糸口が見えた。知番写し取り機能との整合性も高まった。
スマホでは流石に邪魔かと思ったが,意外とそうでもなかった。これは,狭い画面に雑多に詰め込まれた要素が,知名が強調されることで相対的に小さくなってノイズ低減効果になっていたのかもしれない。良くも悪くも視線が泳がなくなった。
括弧風境界線は知名のまとまりと役割を強調する手法として一定の効果があったものの,デザインとして重たく野暮ったく,括弧風なので知名に使われる括弧と紛らわしいという問題があった。括弧風境界線の無駄を削ぎ落とした結果,三角装体ができた。お洒落感もありつつ機能的で,ほぼ理想形といっていいだろう。
唯一気になるのは,三角だけが次行に落ちてしまう場合があることくらいだが,色々な輪郭を見ていれば意味は分かるし,大きな問題ではない。解決法はそのうち見つかるだろうし,そもそもスマホでは可読性的に問題のある折り返しが発生しやすいので,知名の終わりが分かりやすくなる三角装体があった方が全体としては利点の方が大きいはず。末尾の三角はなくしてもいい気がしなくもないが,知名にまとまりを付けるという役割と,写し取り機能の使いやすさを考えると捨てがたい。と思ったところで,幅狭領当てと輪郭小窓に限定して末尾の三角を省略することを思いついた。いったんこれで出振るいし,様子を見ることにした。なかなか悪くない。括弧でなくなったからできたことだと思うと面白い。
考えてみれば,左三角装体は左棒装体の代替案として考えたことがあったが,当時は課題山積でそれどころではなかったのと実装が面倒だったので実現しなかった。ここで活きるとは思わなかった。
無名輪郭の中景輪符知名は隠し輪結化することにした。輪結色が付いていると無駄に注目してしまう。
三角装体を省いてみたが,微妙な違和感があったので戻した。知名部の統一感に影響する。
@tgt_evt.bld..off()
の実装方針が概ねできた。単純に,..on()
で呼び出している道手を動的に。