ついでに数式部区の認識が一部おかしかった問題を修正して終了。
{認識 K#F85E/E8CA-CD30}

休み休みデライト宣伝と開発をして過ごした。ついに公開設定機能も実現間近だ。
この上旬は,先月の目まぐるしさの反動もあってデライト以外の考え事も多かったが,それはそれで,希哲館事業全体の認識を更新したり気分を一新したり出来た。調子は取り戻しているので,状況は概ね良い。
中旬で一通りの機能実装を終え,下旬で文書整備を一段落させたい。結果は来月一杯まで待ってもいい。現時点でこの組計に現実感があれば大丈夫だろう。
暑さで外出を控えがちで,運動不足が続いているのは気になる。涼しい時間帯の散歩くらいはするように心掛けたい。気分転換なら休止中の一日一文を再開したり,文書整備を早めに進めるのも良さそうだ。
第26回参議院議員通常選挙の投票日だったので,白票原則に基き白票を投じてきた。
Cμ 文字列処理改良,rgx_T
の置換道手の引数順序変更,客体表現への書き換え。
箇条書き記法の客体表現化も完了した。あとはルビ記法の客体表現化と,細かい正規表現を点検・修正すれば客体表現への書き換えは完了する。
ここで,箇条書き記法では輩符と数字・ピリオドの後にスペースを必須とするように厳密化した。
負数や駒手応付,小数点などが行頭にあると箇条書き記法として認識されてしまうという初歩的な問題があったが,個人的には,数値も含めて大抵の語を輪符で書いていたため気付くのが遅れた。
用者の指摘で気付いてからも,やや正規表現が複雑化していた部分で,中黒対応も含めると更なる複雑化を招く恐れがあり後回しにしていた。ここで上手く整理出来た。
sss.kitetu.com
からデライトへの 302
転送が効かなくなっていた問題を修正。これで転送関連の問題は完全に解消しただろう。
昨年10月からの捌き手整理における deln.conf
の設定簡素化で sss.kitetu.com
の例外的な転送設定が無くなったのが原因で,deln.fcgi
に月庭への握接として認識されていた,と考えられる。
月庭がまともに閲覧出来ない状態で表示されていることに昨年末頃には気付いていたが,他に考えなければならないことが多過ぎたのと深刻な問題ではなかったため後回しにしてきた。ここで少し雑多な作業をする余裕が出てきたので片付けることにした。
希哲13年中頃に sss.kitetu.com
から kitetu.com
への移行はしているが,sss.kitetu.com
は希哲7年から月庭の正規ドメインだったので,これ以上放っておくわけにもいかなかった。
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}{あれ}{希哲16年2月15日のツイスト}{希哲16年2月15日}{コードフェンス}{雑な}{ダイアログ}{JavaScript}{ツイスト}...デラングによる「対 Markdown 戦略」を市場戦略の一環として加えることにした。昨日こんなツイストを書いてみて,デラングがデライト市場戦略の中で大きな役割を担えることを確信した。
デライト市場戦略は,まず対 Roam Research 戦略を中核としたところから始まり,第二次市場戦略以後は対 Notion 戦略を一環と位置付けていた。要は,旧来の個人知識管理通類の限界を越えようとするこれらのサービスの流行を利用して,最も根源的に個人知識管理の革新を目指すデライトを売り込む,という目論見だった。
しかし,英語圏での事情は多少異なるようだが,少なくとも日本ではどちらもそこまで大きなうねりにはなっていない。一番勢いのある Notion ですら,まだ「一部界隈の流行」の域を出ていない。個人知識管理サービス市場も,全体としてそこまで拡大しているようには見えない。
結局のところ,デライトが必要になる層というのは「既存の個人知識管理通類に限界を感じている人」なわけで,その層が広がってくれることがデライトにとって一番の追い風だ。その当てが外れた格好になっていた。
第二次市場戦略以後は,こうした外部環境への依存から脱却しているので致命的な問題にはならなかったものの,個人知識管理サービス市場の拡大の遅さに対する苛立ちというのは常にあった。
「個人知識管理サービス」という枠組みにこだわるべきではないのかもしれない,とも考えた。
極端な話,デライトを「ゲーム」として売り込むのはどうかと考えたことすらある。「マインドクラフト」という言葉を造ったこともあるが,テキストによる箱庭ゲームと言えなくもないし,ゲームなら独自用語の多さも独特な世界観も演出になる。
そこまで行かなくとも,KNS なのだから SNS 方面に売り込むかなどとも考えたが,結局,根想からこれまで練り上げてきたものを考えると,そう簡単な話ではない。中途半端にあれこれやればますますややこしいものになってしまう。
最近のデラング整備の急速な進展により,他の軽標記言語との比較研究も進む中で,Markdown が想像以上に様々な分野に浸透していることに気付いた。
個人知識管理サービスでいえば,Evernote,Notion,Roam Research と,これまでデライトが意識することの多かったサービスはほぼ Markdown 対応であり,別種のサービスや選り手などへの広がりも非常に大きい。つまり,比較対象として,より幅広い層の関心を集められる。
これこそ,常々感じていた「個人知識管理サービス市場の狭さ」を越えていく道筋ではないかと思うようになった。
デラングはもともと「DIL」と呼んでいたデルン最初期から独立した言語だった。というのも,デルン初期実装では今でいう描写に使う言語は選択式であり,プルダウンメニューから txt や HTML などとともに DIL が選択出来る,という設計だった。
ただ,長い描出経験の中でほぼ必要なかったので,単純化を志向するデライト中心に移行する過程でこの選択方式は廃止となった。
この時点で,デラングにも岐路があった。単なる「デライト記法」の内部名称となるか,軽標記言語としてあえて主張するかだ。後者を取ったのは,「デラング」を正式名称として採用することにした昨年3月3日4歩のことだった。
「デライト記法」,あるいは当時考えていた「描写記法」とすると閉鎖的で恣意的なものという印象を与えてしまうが,「デラング」という言語とすることで外向きで体系的な印象を与える。もちろん,当時から Markdown を意識してはいたが,そこまで大きな位置付けではなかった。やはり,デラング整備の進展とともに認識が深まった感がある。
それこそ,デラングが Markdown のように注目を集めるようになったら,デライトに多大な利益がもたらされることは考えるまでもない。知能増幅サービスとしてのデライト自体よりも,軽標記言語としてのデラングの方がはるかにその役割が理解しやすいことを考えれば,そこまで非現実的な話でもないし,その技術も手応えも十二分にある。
まだデラング中心の「第四次デライト市場戦略」にすべきというほどの確信があるわけではなく,デラング整備は新生デライト開発に含まれるので,第三次デライト市場戦略に有力な武器が加わったというところか。
これまで埋め込み記法には,埋め込み方を細かく指定するような機能がなく,例えば画像埋め込みでも表示サイズや水平方向の寄せ方を指定出来なかった。この問題は当然当初から認識していたが,どうしてもごちゃごちゃしがちな部分なので,直感的で美しい記法を練るのに時間がかかった。差し当たり欲しいのは画像埋め込みで表示サイズや寄せ方を指定出来る機能だが,他の埋め込み対象でも使える汎用的な枠組みを整えておきたい。
そこで,[寄せ方指定スペース]+([応付])[埋め込み対象]
の形式を採用することにした。例えば,添付譜類の PNG 画像を100x100で埋め込みたい場合,+(100x100)png
と書けるようにする。
丸括弧内は,函数引数風にコンマ区切りで,埋め込み対象毎に使える応付子を設定する。引数名を指定出来るように a=x
や a:x
を受け取ってもいいが,柔軟性も必要なのであえて必須にはしない。スペースを含む文字列を扱いたい場合も考えられなくはないのでとりあえずコンマ区切りにしておくが,各引数の扱いは駒手欄の感覚に近い。
他の案として,+100x100 png
や +100x100,png
のように全てを引数的に扱うことも考えたが,あくまでも埋め込み対象を主とする応付の役割とまとまりが一番分かりやすいという点で丸括弧を採用する。また,埋め込み対象は URL など長い文字列になることも多いため,応付は +
の直後に置く。あるいは,末尾に置く形と書き分けられるようにする。
水平方向の寄せ方は,表組み記法で採用予定のスペースを使う方法を応用することにした。以下のように,+
前のスペース無しは無指定,4つ未満は左寄せ,4つ以上で中央寄せ,6つ以上で右寄せとする予定。
+png <!-- 無指定 -->
+png <!-- 左寄せ -->
+png <!-- 中央寄せ -->
+png <!-- 右寄せ -->
直感性でいえば矢印のような記号を導入することも考えられる。となるとまず <
と >
を使うことになるが,すでに多用しているため無闇に役割を広げると記号の意味が稀薄化しかねない。そうでなければ left
,center
,right
のようなキーワードを導入するくらいしかないだろう。いずれにせよ,見た目的にもあまり美しくない。
当初,以下のようにスペースの数も表組み記法に合わせようとした(2つで中央寄せ,3つで右寄せ)が,いくつか問題がある。
+png <!-- 無指定 -->
+png <!-- 左寄せ -->
+png <!-- 中央寄せ -->
+png <!-- 右寄せ -->
まず,表組みにおけるセル内での編集に比べそこまで編集効率は問題にならないためここまで短くする必要もなく,比較的長くなる後続文字列に対して目立ちにく過ぎる。単純に,スペース2つで中央寄せ,3つで右寄せの表現には見えない。
さらに致命的な問題は,いくつかの他記法との整合性だ。導入予定の字下げ記法では,行頭に全角スペースを使う。あまり好きな記法ではないが,Markdown の4つの半角スペースを使う交度記法も互換性のため導入する可能性がある。これらの記法を混ぜて書いた場合,視覚的な整合性が取れない。
そこで,行頭に使う寄せ方指定のスペースは表組み記法の倍とすることにした。交度記法にも使われる4つの半角スペースが右寄せに一致するよりは中央寄せに一致した方が違和感がずっと小さい。
これまで埋め込み記法は部区として扱うことを主に考えてきたが,やはり行内埋め込みも必要だろう。まだ草案の段階だが,例えば以下のようにして画像に回り込む段落が作れると便利だ。
++png++ 左上の画像に回り込む段落。