就寝前,久しぶりに米国政治について情報収集し始めたら興奮してしまい,なかなか寝付けなかった。
金風やウクライナ危機に気を取られていたここ半年ほどの間に,米では社会分断が再び顕在化している。就任当初は一定の方向性を示していたバイデンの支持率が,早くもトランプ支持率と大差ない状態になっている。根本的な問題が解決していない以上,時間の問題だろうとは思っていたが,想像以上に早かった。
英米政治危機以後の希哲館の戦略はまだ活かせるということでもある。
12日の脳爆発を引きずってまだ脳疲労感が残っていた。一ヶ月分にも相当するであろう収穫だったのだから仕方ないと,気分転換も兼ねて,半年ほど放置していた Aejs 整備を再開してみることにした。
まずは交度の見直しと軽く違了修正程度出来ればいいと始めたものの,驚くべきことに,作業の続きがよく捗った。これだけ間があくと,作業方針を思い出すのと再整理に時間がかかるのではないかと思っていたが,むしろ中断前より捗った気がする。この半年間での環境整備や設計方針の洗練,知見の蓄積がそれだけ大きかったのだろう。当時は,ゆとりがなく混沌とした状況でもあった。
金風で中断してからなかなか再開出来ず,中途半端な状態で出振るいも出来ず,前縁周りの作業が非常に進めにくい状況ではあったが,この間の収穫を考えれば仕方ないと思っていた。設計面・仕様面での変化も小さくなかったので,再修正の手間も省けた。唯一の懸念だった作業再開にかかる負担が全くと言っていいほど無かったのだから,仕方ないどころか大正解だったと言うべきだろう。
Aejs 整備の中断経緯について記録を振り返っている内に,もう一つの放置課題だった KNEST 隠し実装についても再整理が急速に進んだ。
輪郭選り手抜控機能整備がなかなか進まなかったことで Aejs 整備に入ったのが昨年9月9日だった。14日11歩を最後にそれも止まり,代わりに HTML 隠し実装からの KNEST 隠し実装に重点を移すことにした。頭の整理をしているうちに18日になり,金風が起きた。以後は何度か再開を試みているが継続出来ず,そのまま第二次快調期に突入した。
金風があまりに大きい出来事だったので,このあたりで記憶が分断されている感覚がずっとあった。特に Aejs 整備と KNEST 隠し実装は,第二次快調期でも置き去りになっていた部分で心残りだった。第四次宣伝攻勢に向けて新生デライト開発も佳境というところで二つの強力な武器を上手く取り戻せた。言うまでもなく,極めて大きな収穫だ。
今日は疲労回復のため休みにしたが,次回の陶練からランニングを再開することにした。
ae.js
}{NULL
}{Aejs}{希哲16年2月24日}{出振るい}{Aejs 整備}{希哲16年2月24日の開発}{希哲16年2月24日の進捗}(93)どんな世界であれ,作った物を知ってもらう,買ってもらう,使ってもらう,というのは難しいものだ。
実は私も,こういう市場活動についてよく勉強していた時期がある。効果的な語体や獲句,唱願の作り方が知りたくて,片っ端から実例に目を通して考察を重ねたりした。「デライトの“掴み”の良さ」でも書いたように,デライトが一定の関心を得ることに成功しているのは,そんな勉強の成果かもしれない。
とはいえ,市場活動の実践はデライトが初めてで,それも正味半年足らずという経験の浅さだ。まだまだ素人に毛が生えたようなものだろう。
世の中で売れているもの,流行っているものを観察してみれば,市場活動というものがいかに一筋縄ではいかないものか,よく分かる。
綺麗で整ったものが売れるのかというとそうではない。引っかかりがなく,つるんと飲み込みやすいだけのものは,またつるんと忘れられてしまう。完成度が高ければいいのかというとそうでもない。愛嬌も必要だという。
いわゆる炎上商法は比較的確実に知名度を上げられる方法だが,それはとてつもない汚名と引き換えに手に入れるものだ。それでもその手を使う者が後を絶たないのは,認知されることがいかに難しく,価値あることかをよく示している。
デライトをどう売り込み,知ってもらうべきか,これは開発者である私自身も含めて,まだ誰にも確かなことは分からない。
よく頂く感想に,「風変わり過ぎてとっつきにくい」というものがある。これも,考えよう・使いようで,実は強力な武器になりうる特徴でもある。
印迫を残しつつ,どうやって多くの人に使ってもらえるものになるか。色々な反応を頂きながら毎日学んでいる。しばらく試行錯誤が続きそうだが,これも幸せなことだと思う。
1月16日に掲げたはいいが,遅々として進まなかった「第三次生活習慣改善」がここに来て急進展している。生活上の色々なことが自然と丁寧になった。
今日は特に姿勢改善を心掛けた。背筋を伸ばしてみると,だいぶ表示機が下を向いているのが分かった。ここ最近の生活を物語っているようだった。少し上に傾け直した。
食事も個人機の前ですることが多くなっていたが,食卓に移動するようにした。消化に良い姿勢を保ちやすく,目も休まり,気分的にもメリハリがつく。
入浴前には蒸しタオルで目を温め,そのタオルでヘアマスクをした頭を包んでゆっくり湯船に浸かった。思えば,ここ半年ほどこんな優雅なことをしている気分ではなかった。
間食も砂糖もカフェインも自然と減っている。無意識のうちにストレス解消手段になっていたのだろう。
生活の質を向上させる上で重要なのは,一にも二にも心のゆとりだということを痛感する。
進捗も悪くはないが,毎日15歩以上を保てるようにしたい。ここまででだいぶ生活と環境を整えたので十分期待出来る。開発でも環境調整まで終え,集中力が上がってきた。
目薬を毎日さすようになった3月5日頃から目の不快感を覚えることはほとんど無くなっていたため,蒸しタオルの必要も感じていなかったが,一段とすっきりする感覚はあった。鏡をみると目元が明るくなっているような気もした。やはり気休め以上の効果はありそうだ。
今日24日,デライトは「第三次宣伝攻勢」を開始した。簡単に言えば,3度目の積極的な宣伝活動を始めたということであり,裏を返せば,デライトには積極的に宣伝活動をしていない時期があるということだ。
デライトは,昨年2月13日に一応の正式離立を果した。ただ,品質上の問題が多々あったため,しばらくの間はほとんど宣伝しなかった。
本格的な宣伝活動を開始したのは,半年以上経った9月8日だった。それも16日にはいったん停止した。これが「第一次宣伝攻勢」だ。「第二次宣伝攻勢」はその約一ヶ月後,10月20日から今年1月29日まで続いた。
つまり,正式離立から14ヶ月余りのうち,積極的な宣伝活動をしていた時期は,合わせて4ヶ月にも満たない。これは改めて計算してみて自分で驚いた短さだ。もう半年くらいにはなると思っていた。それだけ濃い日々だったのだろう。
デライト宣伝にこうした緩急があるのは,その時に最善の時間配分を考えた結果だ。限られた時間を有効に使おうと思えば,「時間対効果の最大化」を常に意識する必要がある。
当然ながら,私は開発も経営もデライトに関する全てのことを自分でしているので,宣伝活動だけに時間を使うわけにはいかない。ひたすら宣伝して人を集めたはいいが肝心の製品に十分な魅力が無い,というのでは意味も無い。
これは宣伝に限ったことではない。デライトには問題が山積している。あってしかるべき機能は色々欠けている,不具合はあちこちにある,文書もろくに更新していない……だが,全てを最初から整えられる人間はいない。限られた時間の中で,優先順位を付けて一つずつ片付けていくしかない。
そして,時間対効果の最大化を考えると,宣伝にもある程度「溜め」が必要であることに気付く。同じだけの時間を使うのであれば,より品質の良い状態で製品を知ってもらった方が良いわけだ。
ひっそりと開発を進め,ある程度品質に自信が出来たところで宣伝攻勢をかける。その反応次第でまた開発中心の時期に入り,課題が概ね解決出来たところで宣伝攻勢をかける……最初からこういう計画だったわけではないが,結果的にこの繰り返しでデライト自体は順調に来ている。一定の合理性はあったということなのだろう。