28日,「最後の壁貫通」として短期集中生活を解除,延長戦に備えることにした。
{希哲14年10月31日の日記 K#F85E/E74C-83A3}
宇田川浩行{希哲14年10月29日の日記 K#F85E/E74C-3BC6}
宇田川浩行{希哲14年10月28日の日記 K#F85E/E74C-F9A3}
宇田川浩行昨日は29日に結論を出すつもりだったが,一日じっくり考え,月内のデライト収益化は無理と判断,年内までの延長戦に備えることを決めた。
20日に第二次宣伝攻勢を開始してから一週間で,それまで感じていた「最後の壁」に小さな穴があいた。それ以前よりずっと深く声が届いているのは間違いない。
しかし,想像していた壁とはどうも「材質」が違うのではないか,という気がしていた。穴をあければ亀裂が広がって崩れ落ちるような壁を想像していたが,小さな穴が綺麗にあいた感じで,分厚い粘土のようだ。この穴を広げるには時間が必要かもしれない。
未達の要因として,用合い改良が当初見込みより1ヶ月以上長引いたことは当然大きい。これ自体は必要なことだったと思えるが,かといって組計が狂わないわけはない。
最初から長い目で見て悠長に構えていれば,いまデライトがこの早さでこの品質に達していなかっただろう。こういう場合,必要なのは後悔でも反省でもなく的確かつ迅速な軌道修正だ。
宣伝には時間以上に「期間」が重要であるということもデライト宣伝を通じて体で学んだ。毎日12時間の宣伝を1週間続けるより,毎日3時間の宣伝を4週間続けた方が効果的だ。
その意味で宣伝期間不足だったのも否めない。振り返ってみて自分で驚いたが,8月13日のデライト実質離立(離立補完終結)からまだ3ヶ月も経っていない。そのうち,用合い改良で停止していた1ヶ月ちょっとを引けば,これまでの宣伝期間は1ヶ月半だ。体験が濃密過ぎて全くそんな気がしなかった。
一日の中で十分な時間対効果が望める宣伝時間帯は限られているため,時間だけあっても持て余してしまう。開発には時間があるに越したことはないが,集客出来ていない状態で開発を進めても,誰も使わない機能に時間をかけることになってしまう。
宣伝停止中の用合い改良のように,全ての時間を投じて一刻も早く終わらせなければならない作業は今後ほぼ必要ないだろう。つまり,これからは少し時間が余ることになる。
毎日必要十分な改良作業と一定時間の宣伝を継続し,余った時間は資金調達などに使う。これでデライト収益化は達成出来る段階に来ている。穴の広がりが遅いのも,安定拡大戦略の観点からはむしろ好都合かもしれない。
用合い改良による「最後の壁貫通」を最大の収穫として,先月16日からの短期集中生活も解除することにした。今のところ体調に問題はないものの,これ以上こんな生活を続けるわけにもいかない。心地良かった焦燥がここ数日で気持ち悪いものになってきているのも感じていた。このあたりが限度だろう。
明日からは野暮用で夜となく昼となく奔走することになるので完全に生活律動を取り戻すことは難しいだろうが,可能な限り元の生活に近付ける努力をしていく。
今日は気持ちを整理出来てずいぶん清々しい気分だった。久しぶりにゆっくり睡眠を取ることにした。
{希哲14年10月27日の日記 K#F85E/E74C-6F79}
宇田川浩行{希哲14年10月26日の日記 K#F85E/E74C-B3E4}
宇田川浩行{希哲14年10月25日の日記 K#F85E/E74C-74CB}
宇田川浩行22日の日記にも記しているが,やはりデライト宣伝の感触がデライト用合い改良以前と第二次宣伝攻勢以後ではかなり違うように感じられる。
用合い改良以前は,「面白そう」という反応を得ることが多かった。これはもちろん嬉しいことではあったが,微妙に距離のある表現でもあり,8月25日の日記や9月9日の日記にも違和感を記していた。
第二次宣伝攻勢を始めてからは,直接的な働きかけより解説文などに時間をかけていることもあるが,表面的な反応は不安になってしまうほど減った。その代わり,実際に投稿してくれる人が増えた。
やはり,「面白そう」というのは入り口の手前で引き返す時に残していく言葉だったのだろう。今は好むにせよ嫌うにせよ,いったん奥まで来てくれている気がする。
{希哲14年10月24日の日記 K#F85E/E74C-E28C}
宇田川浩行デライト宣伝はそれなりにこなしつつ,録入り不具合の修正を終えた。
この状況下なので,途中で何度も問題ブラウザへの対応を放棄したくなったが,自分でも不思議なほど粘った。調査していくうちに深刻な不具合であることは分かってきたが,途中までそれほど再現性のあるものとも思えなかった。
これだけ心血を注いで開発しているデライトを使おうとしてくれる人は,やはり私にとって特別な存在なのであり,その期待を少しでも裏切りたくなかった。これまでのブラウザ手定め嫌いも反省して,しっかり手定め環境を整えようと思った。
22日は妙に良いことが続き,夜にこの問題を知った時はその分の反動かと思ったが,終わってみれば,あの時知って今ここで解決出来たことも幸運だったのだと思える。
{希哲14年10月23日の日記 K#F85E/E74C-19DE}
宇田川浩行{希哲14年10月22日の日記 K#F85E/E74C-668E}
宇田川浩行第二次宣伝攻勢開始から3日目にして,デライト宣伝で大きな手応えを感じた日だった。
これまで,初期用者の二方のように,私の書く事に興味を抱いた人は無理をしてでもデライトを使ってくれたが,デライトだけの魅力で使い始める人はほとんどいなかった。その状況が少しずつ変わってきているのを感じる。最後の壁に小さな穴が開いたような気がした。
奇しくも第二次宣伝攻勢開始と時を同じくして起きていたらしい Evernote 騒動 を受け,デライトにおける「無料保証」の導入を考えていたところ,「無料哲学」(フリーソフィー)という表現を閃いた。
無料保証の説明に「哲学」という表現を盛り込むことを思いついたのがきっかけだった。デライトにおける無料版の位置付けを上手く説明するのに「フリーミアム」では足りないと感じて最近いろいろ大体表現を模索していたが,最後に考えたのが「フリーノミー」でいまひとつだった。
「フリーソフィー」ならフリーミアム以上に語感も良く,新規性もあり,希哲社のデライト市場戦略の一環としてはこの上ない表現だろう。後で思えばあまりにも自然で,気付かなかった方が不思議だが,これも灯台下暗しか。まだ何かあるような気がしていたわけだ。
「大体無料」は「満足無料」とし,「満足無料保証」とすることにした。
その後,開発では輪括操作ボタンの実装が進み,夜には念願のボタン用合いが完成に近付いた。
そんな時,父から電話があった。最初は少し悪い報せかと思ったが,結局,継続的に支援してくれるつもりらしく,多少のゆとりが出来ることになった。それもありがたいが,まだ元気そうなので一安心した。
良いこと尽くめかと思えば,最後には凶悪な不具合があるという報せを受け,深夜まで不休で調査を続けることになった。