{希哲15年11月30日の日記 K#F85E/E74C-4D72}
宇田川浩行昼頃,Galaxy S21 5G が届いたので早速出与え移行・回線切り替え作業を済ませた。出与え移行は前回の経験もあり円滑だった。ほぼ同時に届いたスマホケース(6155GS21BO)も良い感じだった。
手定め撮影に出かけてみたが,S21 のカメラは噂に違わず素晴らしかった。美しい風景を適当にでも撮った写真を見返すと,肉眼で見た時の感動がしっかり蘇ってくる。これまで使ってきたカメラではなかなか味わえなかった感覚で,撮るのが純粋に楽しい。S8 はそこそこ綺麗に味気無い写真が撮れるという印象だったし,CX1 は撮影者の技術に大きく依存するカメラだったので気楽さがなかった。
S8 より少し大きいものの取り回しの良さも理想的で,スマホケースとの相性も想像以上に良い。手帳型で増す大きさを計算に入れていなかったので,尚更小さめの機種にしておいて良かった。4年近く使って何度も落とした S8 が無傷だったのはケースのおかげと感じていたため,また同じようなものが欲しかった。
自転車でぶらぶら走りながら写真を撮るという一見素朴な行為が,この質になると最先端かつ極めて贅沢な体験なのだと気付いた。
立地の良い希哲荘があり,気持ち良く乗れる自転車があり,ぶらぶらしていられる時間的・精神的余裕があり……といったことは勿論,よく考えると技術的にも難しいことだ。最新のスマホカメラでなければ画質と手軽さをこの水準で両立させることは出来なかっただろうし,保存・配信効率の観点から WebP でなければデライトで多量に写真を扱うことも難しかっただろう。対応環境が十分な普及率に達してデライトの WebP 対応を進められるようになったのはつい3ヶ月ほど前のことだ。
そして何より,デライトがなければここまでの意義を感じることも出来なかった。私にとって,デライトという個人知識管理における最高級サービス以上の贅沢品はない,ということも再確認出来た。
この勢いで,また自転車で音楽が聴けるように骨伝導イヤホンを注文しかけたが,これはやめておいた。
よく考えてみると,最近,運転中はかなり音に敏感になっている。悪くないとはいえ安物の部類に入る折り畳み自転車なので異音がないか気になるということもあるし,最近の風潮も手伝って安全運転への意識が高まっていることもある。ちょうど Speed P8 を手放した頃からここ10年弱の間,自転車への視線は厳しくなる一方だ。責任の重さを考えれば,注意力を削ぐ要素をわざわざ増やしたくない。その点でイヤホンの種類は関係ない。
私の場合,作業中などに音楽を聴く機会はいくらでもあるし,聴き過ぎの感すらあるので,ちょっとしたサイクリングなら耳休めだと思えばいい。音楽が恋しくなるほどの長時間運転なら,折角イヤホンケースを買ったのだから持って行って休憩時に聴けばいい。音楽に浸りながら自転車に乗る,なんてことはもはやファンタジーだと思うべきなのかもしれない。
ここまで考えて,少し調べてみると,どうも骨伝導イヤホンも都道府県の条例的に怪しいらしいということを知った。特に千葉県の条例は骨伝導イヤホンも含めて禁止と解釈出来るようになっている。無駄遣いせずに済んだ。