しかし,「デライトの使い方の考え方」で書いた通り,デライトは「脳のログ」を実現する技術。他人の脳なんて預かれるわけがない。そこで公開前提のサービスに急転換した。だから最初はアイコンどころか名前の設定機能すら無かった。

{あれK#F85E/A-E74C-061C}

{希哲16年4月6日の整清 K#F85E/A-E74C-8B45}
`radial-gradient()`
}{作れた}{理想的な陰影}{簡単なようで}{実験していた}{画段}{色々な場面}{稀に起こる}{外していた}...
{希哲16年3月28日の開発 K#F85E/A-E74C-5B9D}
KNEST 隠し実装の再開や金風といった出来事で中断していた昨年9月以来,初めての Aejs の出振るいを終えた。最初は微調整程度でとりあえずの出振るいを目指すつもりだったが,あっという間に下見機能と陰影付きスクロールが形になり,一応の「新輪郭選り手」が出来た。
外観・操作性ともに洗練された新輪郭選り手で日々の描出がより快適になることはもちろん,下見機能で手定め・領当て調整が大幅に効率化することによりデラング整備も加速するだろう。そもそも Aejs の出振るいが出来なかったことで前縁に関して出来ることも限られていたため,その障害が無くなったことが大きい。
新輪郭選り手
(今回の出振るい以前を「旧輪郭選り手」,以後を「新輪郭選り手」と仮に呼んでいる)
新輪郭選り手では,@oln.bld
に詰め込んでいた選り手関連の機能を @oln.edr_dln.bld
,@oln.edr_knm.bld
に整理し,複雑な機能を見通し良く管理出来るようになった。これにより,保守性はもちろん,全体として見触れが大きく改善した。
まず,これまで知名選り手は角丸長方形で,描写選り手は吹き描きに合わせた眼形で表示していたが,両方が開いている場合は「合体選り手」として眼形になるようにした(画面撮り:新規描出フォーム,再描出フォーム)。旧輪郭選り手では単独で開いた場合と外観が変わらず,調和感に欠けていた(画面撮り:新規描出フォーム,再描出フォーム)。挙動もより連動的になり,自然になった。
描写選り手の右脇に適当に付けていた取り消しボタンも,合体選り手では知名選り手・描写選り手を同時に閉じる機能が分かりやすくなり,見た目も洗練された。
描出ボタンも22日9歩の方針でまとめ,目障りにならないデザインを保ちつつ初心者にも分かりやすいものに出来た。
挙動面では,違了処理整備で若干表示のタイミングなどに出来ていたぎこちなさを解消出来た。外していた選り手の溶暗・溶明の動き付けも復活させ,滑らかに見えるようになった。
まだ様子見が必要だが,違了処理整備のあたりから出来ていた不具合の解消も期待出来る。特に,描写選り手が二重に開いたり,デラング記法を消去して再描出してしまう不具合が稀に起こるのが気になっていた。
今回の目玉となった下見機能は,思わぬ形であっさりまとまった。感触も良く,色々な場面で活躍してくれるだろう。
陰影付きスクロール
26日14歩に出来た陰影付きスクロールも同時に出振るいした(画面撮り)。下見機能にも有用と気付いたことで実装に踏み切れた。
背景色に溶暗していく「溶暗付きスクロール」として考え始めたのは昨年3月11日9歩だったが,空行が続くこともあり閲覧性も必要な描写部には不向きと気付いてからは,薄い陰影を付ける方向で実験していた。
これも簡単なようで調整が難しかった。陰影がかかる高さ・濃さ・画段の微妙な緩急の調整を繰り返し,さりげなく,かつ分かりやすい理想的な陰影がようやく作れた。一時,linear-gradient()
ではなく radial-gradient()
を使って中央に丸みのある陰影を試したが,交度部区などに重なった時に視認出来なくなるためやめた。
諸場舞覧などスクロールバーの出ない舞覧でスクロール可能であることが非常に分かりにくいという用合い上の欠陥がこれで解消した。スクロールバーの出る舞覧でもより直感的にスクロール可能であることが分かるようになり,効果は大きい。

{『時光代理人』 K#F85E/A-E74C-3295}
`4ja`
}{有名無実化}{意識しない}...
{希哲16年2月22日9歩 K#F85E/A-E74C-BABF}
kitetu.com
のサブドメイン設計についての検討で終了。
今後,デラングのように独立して参照出来るべき献典には積極的にサブドメインを与えていくことにした(例:dlng.kitetu.com
)。
デラング的転回と同時にデラング文書に dlng.kitetu.com
を与えることを決めたが,これを機に,知番や Cμ,SLFS 等々の公式文書にもサブドメインを与えることを考え始めた。
これまでサブドメインの追加には消極的で,例えば技術系の献典は tech.kitetu.com
に集約することを考えていた。ただ,この手の URL 設計は,運営者にとっても閲覧者にとっても直感的でなく情報過多になりやすい上,階層的な整理が難しいことも多々あり,変更に弱く参照可能性の低い URL が出来がちであるという問題があった。
こういう場合の対策として,経験上「最短原則」が最善であることは分かっていて,最近は駒手にせよ各種識別子にせよ知名(最短知名原則)にせよ最短化する流れにある。サブドメインについてもこれに従うことにした。希哲館事業の要素は全て kitetu.com
の階層下にある,ということだけは確かだ。もちろん,これとは別に,階層的な情報源もあった方がいいので,そこは tech.kitetu.com
などに担わせる。
献典にドメインとしての独立性と統一感を同時に持たせられるのだから,むしろ,ここからがドメイン名統一の本領発揮になりそうだ。
2文字サブドメイン問題の解決
サブドメインを活用していく上で,一つ,「2文字サブドメイン問題」とでもいうべき問題があった。
例えば,Cμ にサブドメインを与えるなら cu.kitetu.com
とするのが自然だが,CU
はキューバの国家符号だ。
ドメイン名統一によって ccTLD を使わなくなっているため,将来的に地域別ドメインが欲しくなった時にはサブドメインを使うことになる。2文字サブドメインの使用は避けるべきかもしれない,と考えていた。キット*メーネの mn.kitetu.com
もモンゴルの MN
に被っているのが少し気になってはいた。
ただ,その懸念も「もやもや」の域を出ていなかった。明らかに紛らわしいサブドメインは最初から使わないので,被るとしたら普段意識しないようなものだ。被ったとして,ドメインハックで ccTLD も有名無実化している今,そこまで神経質になることでもないだろう。そんなことのために,わざわざ不自然な表現もしたくない。とはいえ,サブドメインの選択肢が多いに越したことはない。
そこで,国家符号を表す何らかの接子の導入を考えた。Facebook のように,ja-jp
と言語符号付きを基本として,言語符号がいらない場合は x-jp
のように表記出来るようにするかとも考えたが,少し野暮ったい。
最終的に,4
接頭子を導入する方向で検討を進めることにした。例えば,キューバ向けのドメインは 4cu.kitetu.com
として cu.kitetu.com
と区別出来るようにする。衝突しなければ 4
接頭子は省略してもいいし,4ja
のように言語符号に代えられてもいいだろう。4ja-jp
のような表現が出来てもいい。これなら十分な簡潔性と柔軟性を兼ねられる。
例えば 4jp.kitetu.com
なら www.kitetu.com
と変わらない標準的な長さだし,むしろお洒落感すらあるので,これで統一して,4
接頭子無しは転送用にしてもいいくらいかもしれない。
いまのところ地域別ドメインの必要は感じておらず,将来的に必要になるかもしれない,という程度の問題なので,細かいことは追い追い決める。とりあえず理論上はすっきりしたので良かった。
