{希哲14年3月5日のツイスト}{希哲14年3月5日}{ツイスト}{限界}{2020年東京オリンピック}{賭け}{集団}{日本人}(8)
{}{希哲13年3月10日}{被災企業}{希哲13年3月10日のツイスト}{ツイスト}{2020年東京オリンピック}(6)

{あれ K#F85E/4686-292B}

被災企業の全てに救済する価値があるわけではないだろうが,一応震災前に企業としてやっていけていたなら,そこには少なくとも人並以上に働ける経営者がいるわけで,が救わなければ国の損失だろう。例えば五輪に注いでいる金の一割でもあれば多くの誠実な被災企業が救えるわけで,やはり金の使い方に歪みがあると思わざるをえない。

{希哲13年1月11日}{希哲13年1月11日のツイスト}{ツイスト}{2020年東京オリンピック}(4)

{あれ K#F85E/4686-9BF3}

東京五輪の不正招致疑惑,かなり前から報じられていたにもかかわらず,何事もなかったかのように「夢の五輪」という語られ方ばかりしているのは気持ち悪かった。事が大き過ぎると人は問題を直視出来なくなるという好例。いずれにせよ,白黒はっきりさせることだな。

{二十ヶ月計画}{2020年東京オリンピック}(2)
{あれ}{社会}{2020年東京オリンピック}{時事・入知}{公開}(5)

{東京五輪は返上すべきか否か K#F85E/2510-13B7}

2020年東京オリンピック開催権を返上すべきとの声が高まっている。もともと問題続きではあったが,賄賂(裏金)疑惑によって急速に東京五輪開催に向けての不透明感が増した。IOC国際オリンピック委員会)が厳しい姿勢を示していることから開催権剥奪の可能性すらささやかれる中,潔く返上した方が良いという声がよく聞かれるようになった。

私個人は,五輪開催・中止のどちらかを自己目的化した議論は無意味だと考えている。好ましい状態で開催出来るならすれば良いし,問題の方が大きければ中止した方が良い。ただそれだけのことだ。五輪は反動不況の存在が知られているので,開催することで必ず日本に利益があるとも言えないし,関係者が認めている通り,そもそも当初の予算見積に無理があったのは事実であり費用対効果にも過剰な期待は出来ない。

何より,関係団体の腐敗体質が問題だ。JOC日本オリンピック委員会)会長の竹田恒和氏,組織委員会会長の森喜朗氏,そして現職の舛添要一氏をはじめとする醜聞まみれの東京都知事たちと,見事なまでに腐臭の漂う顔触れだ。これまでの問題がこの体質に由来していることは明らかであるし,これからも問題は起きるだろう。一番良くないのは,何ら体質を改善せずに惰性で開催に至ってしまうことだ。以前にも描いたように,体制を一新して続けるか,潔く止めるか,その決断が必要だ。

もちろん,五輪の本質は競技にあるのだから,競技そのものへの期待は別にあって良い。だからこそ,どこで開催するかということに囚われ過ぎて記憶を汚すような大会にしてはいけない。現状で考え得る最悪の結末は,この泥沼状態のまま五輪開催に突き進み,途中で自然災害直撃に見舞われ,全ての努力が水泡に帰すことだろう。これもあり得ないことではない。次に悪いのは,最悪の自然災害こそないが不祥事まみれの五輪として後世に記憶されてしまうことだ。いまはこの路線にある。その次に開催権剥奪があるだろう。これは日本にとって最大の恥辱ではあるが,惰性は断ち切れるし,このさい良い薬になるかもしれない。

ここまでやったのだから今更止められない,もったいない,という感情も分からなくはないが,それは博打で借金を重ねている素人と変わらない精神性だ。投資や博打の世界では引き際が肝心と言われるように,損を最小化する(損切り)という発想が必要なこともある。あるいは,似たような理屈で破滅まで突き進んだ太平洋戦争でも思い出そう。

繰り返すが,いま東京五輪は続けるにせよ止めるにせよ痛みを伴う決断を下さなければならない状況にある。日本には世界的に有名な「切腹」という文化があるが,これは自らの運命を自ら決すること自決が誇り高い行為とされたことに由来する。他国にげんこつを落とされるまで見苦しい悪あがきを続けるのは「美しい日本」ではない。

{社会}{2020年東京オリンピック}{時事・入知}{公開}{日本経済}(5)

{東京五輪という泥沼 K#F85E/2510-651D}

2020年東京オリンピック泥沼化の様相を呈している。

華々しい招致活動から間もなく問題が噴出し,駄目な露事プロジェクト〉の見本として露事管理の教科書にでも載りそうな勢いだ。国民感情も急速に悪化し,開催権を返上せよという声が無視できない大きさになった。ここに来て招致活動における賄賂疑惑が表面化し,事態は最悪の局面を迎えている。

私は今回の東京五輪に関して,どうもきな臭いと思いながらいろいろな問題を静かに追跡していた。国会で指摘されていたように賄賂疑惑が明確に浮上したのは今年1月で,私もこの件については記録している。当時は主に芸能人関係の醜聞で世間は大騒ぎしており,あまり大きな話題にならなかった。竹田恆和氏を筆頭に JOC 周辺の人脈にもあまり良い印象は無かったので,今回のようなことが起こっても不思議ではないと感じていた。

その一つの理由が,竹田氏の素行の悪さだ。特に,無報酬だった JOC 会長職の報酬を高額に設定したという話を聞いてからあまり良い印象を抱いていない。このような例は「士気を上げるため」などと正当化されることが多いのだが,だとすれば JOC は金銭欲で動く集団だということになる。利権の温床になることも正当化してしまうのではないか,と危惧していた時にこの問題だ。竹田氏周辺の人物もなかなか綺麗な噂は聞かない。ちなみに,今回の件で関与を疑われている電通に竹田氏の甥である竹田恒昭氏が勤めていたことがあり,彼は最近大麻所持で逮捕されている。

今回の五輪は,アベノミクスとともに日本経済復活の命運をかけた,期待感主導による景気回復戦略の象徴だった。五輪後は不況に見舞われる可能性が高いことが知られているが,その前に悲観論を払拭し景気を刺激し,日本経済を上昇軌道に乗せるということがアベノミクス成功の必須要件だ。ところが,肝心の五輪に対する期待感が大きく損なわれてしまっている。ついでに,アベノミクスに対する期待感も減退している。このままでは,五輪後不況の打撃だけをまともに食らうことになる。

いますぐに体質を改善して,完璧な状態で五輪に向けて準備を進められるのならともかく,いまの腐敗体質で五輪にしがみついていれば経済をどん底に陥れかねない。大胆に腐敗を絶つか,五輪を絶つか,活路はこのどちらかしかないのだが,決断できない・指導力がないのが現体制の問題なので内側からの変化は期待できない。外から声を大きくしていくしかないだろう。

{2020年東京オリンピック}

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