事務的な用事を片付けたりまとめ作業をしつつ,じっくり頭の中を整理した。今後の組計についても再確認した。
6月までに新生デライトを完成させるという目標はやはり動かせない。むしろ,猶予を目一杯使って6月に全てをかけるべきかもしれない。あらゆる状況がそれを最善にするように動いている気がする。印迫の最大化だ。
コンマ駒手について考えたついでに,描写選り手についての再確認・再検討で終了。
現状の開閉式選り手は,やはり気に入っている部分でもあり維持するしかなさそうだ。閲覧と編集にはそれぞれ最適な用合いがある。
そして,この描写選り手はやはり <textarea>
に近い単純なものが良い。WYSIWYG 選り手は多機能化すればするほど挙動の好き嫌いも出てくるし,多様な入力環境に対応出来ない場合も出てくる。高い実装コストの割に失うものも大きい。
そもそも,デラングのような軽標記言語の役割は普文を読み書きしやすくすることであり,そこはデラングに頼っていい。
換配後編集支援・部品単位編集という考え方が出来てから基本的にはこの方針だが,最近,下見機能も含めて輪郭選り手の全体像がはっきりしてきたこともあり,現状単なる <textarea>
の描写選り手に加えるべき機能も見えてきた。
中途半端になる懸念から,全く機能を加えないという選択肢もあった。ただ,これは問題の方が大きくなりそうだ。例えば,無番輪符を書いてから下見か完了して輪郭小窓で調整するというのは,現実的に考えると煩雑過ぎる。やはり,その場で輪郭小窓が開いて欲しい。
ただ,昔から考えてきた輪符の折り畳みといった機能は加えない。こういった部分は,せいぜい色付けや輪結化に留めたい。このあたりは部品単位編集との使い分けも考えながら,あくまでも単純性・保守性を損なわない範囲で,デラング編集支援としての機能を加えていくことにした。
部品単位編集も含めて,デラングを設計の中心に据えることで上手くまとまりそうだ。ここでもデラング整備が大きな意味を持ってくる。
3歩がきっかけで久しぶりに実装予定の文字装飾記法について見直し,以下のように基本的な方針を整理した。
<<大きい文字>>
>>小さい文字<<
##太字##
//斜体//
__下線__
~~打ち消し線~~
下線記法については,_下線_
を有効にすることも考えていたが,適当に書いた時の誤解釈が増える懸念もあり見送ることにした。文字装飾記法は2個以上の記号で統一した方が綺麗にまとまる。簡潔な記法は追加するより削除する方がずっと難しいので,使用頻度を考えてもいまあえて導入する動機に乏しい。
……ここまで考えて,昨年6月23日10歩でも同じ結論を出していたことに気付いたが,再確認出来た。
太字記法については,昨年6月23日9歩では ++太字++
を検討しているものの,最近 ++
を行内埋め込み記法に利用することを考えているためこれは避けたい。そもそも「強調ではない太字」という微妙な要求のための記法であり,廃案も脳裏をよぎった。
分かりやすい代替記法がありうるのかと思ったが,意外と ##太字##
が悪くない。「くっきりした」という意味のシャープにもかかっているし,見た目の濃さも丁度良い。後述の文字サイズ記法同様,記号の数で濃さを調整出来ても面白い。
ついでに,<<大きい文字>>
,>>小さい文字<<
という文字サイズ記法を思いついた。大きさ・小ささは記号の数で調整出来てもいい。直感性は申し分ない。
あまり文字を大きくしたいと思ったことはないが,小書き括弧記法を使わずに文字を小さくしたいと思うことはたまにあったので良い拾い物だった。
上線記法も検討していたが,ここまでで HTML の要素に相当するものは揃い,軽標記言語としての表現力は十二分なので,いったんここで一区切りとすることにした。
昼頃,Galaxy S21 5G が届いたので早速出与え移行・回線切り替え作業を済ませた。出与え移行は前回の経験もあり円滑だった。ほぼ同時に届いたスマホケース(6155GS21BO)も良い感じだった。
手定め撮影に出かけてみたが,S21 のカメラは噂に違わず素晴らしかった。美しい風景を適当にでも撮った写真を見返すと,肉眼で見た時の感動がしっかり蘇ってくる。これまで使ってきたカメラではなかなか味わえなかった感覚で,撮るのが純粋に楽しい。S8 はそこそこ綺麗に味気無い写真が撮れるという印象だったし,CX1 は撮影者の技術に大きく依存するカメラだったので気楽さがなかった。
S8 より少し大きいものの取り回しの良さも理想的で,スマホケースとの相性も想像以上に良い。手帳型で増す大きさを計算に入れていなかったので,尚更小さめの機種にしておいて良かった。4年近く使って何度も落とした S8 が無傷だったのはケースのおかげと感じていたため,また同じようなものが欲しかった。
自転車でぶらぶら走りながら写真を撮るという一見素朴な行為が,この質になると最先端かつ極めて贅沢な体験なのだと気付いた。
立地の良い希哲荘があり,気持ち良く乗れる自転車があり,ぶらぶらしていられる時間的・精神的余裕があり……といったことは勿論,よく考えると技術的にも難しいことだ。最新のスマホカメラでなければ画質と手軽さをこの水準で両立させることは出来なかっただろうし,保存・配信効率の観点から WebP でなければデライトで多量に写真を扱うことも難しかっただろう。対応環境が十分な普及率に達してデライトの WebP 対応を進められるようになったのはつい3ヶ月ほど前のことだ。
そして何より,デライトがなければここまでの意義を感じることも出来なかった。私にとって,デライトという個人知識管理における最高級サービス以上の贅沢品はない,ということも再確認出来た。
この勢いで,また自転車で音楽が聴けるように骨伝導イヤホンを注文しかけたが,これはやめておいた。
よく考えてみると,最近,運転中はかなり音に敏感になっている。悪くないとはいえ安物の部類に入る折り畳み自転車なので異音がないか気になるということもあるし,最近の風潮も手伝って安全運転への意識が高まっていることもある。ちょうど Speed P8 を手放した頃からここ10年弱の間,自転車への視線は厳しくなる一方だ。責任の重さを考えれば,注意力を削ぐ要素をわざわざ増やしたくない。その点でイヤホンの種類は関係ない。
私の場合,作業中などに音楽を聴く機会はいくらでもあるし,聴き過ぎの感すらあるので,ちょっとしたサイクリングなら耳休めだと思えばいい。音楽が恋しくなるほどの長時間運転なら,折角イヤホンケースを買ったのだから持って行って休憩時に聴けばいい。音楽に浸りながら自転車に乗る,なんてことはもはやファンタジーだと思うべきなのかもしれない。
ここまで考えて,少し調べてみると,どうも骨伝導イヤホンも都道府県の条例的に怪しいらしいということを知った。特に千葉県の条例は骨伝導イヤホンも含めて禁止と解釈出来るようになっている。無駄遣いせずに済んだ。
捌き手整理に着手する前に,保手名の命名規則と今後の命名方針について整理して終了。明文化していなかった規則の再確認も兼ねて。
保手名はあくまでも抽象的な役割を表すものなので,役割が変われば保手名も変える。保手名と捌き手が一対一で対応している必要もない。
番号も捌き手固有のものではないので,主要なものから順に付けていく。これまで欠番を放置してしまうことが多かった。個々の捌き手を確実に示すためには知番を使うべきだろう。
番号の前に付けている輩符は無くしてもいいかと思ったが,番号を視認しやすい利点もあるため現状維持としておく。特に,abc-def-1 のように保手名が複合化した時にも分かりやすい。昔も同じことを考えていた気がする。
現在,ウェブ捌き向けの汎用保手名として sss をそのまま使っているが,ブランディングの一環として表に出さなくなった時点で実用上の意味は無いため,いったん www に改めることにした。代わりに,デライトのウェブ捌きを表す dlt を導入する。
ウェブ関連は www-1(兼 dlt-1)と db-1 にいったん集約することになる。