良い仕上がりになったが,遅い時間なのでまとめは明日に回すことにした。
{調整 K#F85E/A-E8CA-1041}

`radial-gradient()`
}{作れた}{理想的な陰影}{簡単なようで}{実験していた}{画段}{色々な場面}...KNEST 隠し実装の再開や金風といった出来事で中断していた昨年9月以来,初めての Aejs の出振るいを終えた。最初は微調整程度でとりあえずの出振るいを目指すつもりだったが,あっという間に下見機能と陰影付きスクロールが形になり,一応の「新輪郭選り手」が出来た。
外観・操作性ともに洗練された新輪郭選り手で日々の描出がより快適になることはもちろん,下見機能で手定め・領当て調整が大幅に効率化することによりデラング整備も加速するだろう。そもそも Aejs の出振るいが出来なかったことで前縁に関して出来ることも限られていたため,その障害が無くなったことが大きい。
(今回の出振るい以前を「旧輪郭選り手」,以後を「新輪郭選り手」と仮に呼んでいる)
新輪郭選り手では,@oln.bld
に詰め込んでいた選り手関連の機能を @oln.edr_dln.bld
,@oln.edr_knm.bld
に整理し,複雑な機能を見通し良く管理出来るようになった。これにより,保守性はもちろん,全体として見触れが大きく改善した。
まず,これまで知名選り手は角丸長方形で,描写選り手は吹き描きに合わせた眼形で表示していたが,両方が開いている場合は「合体選り手」として眼形になるようにした(画面撮り:新規描出フォーム,再描出フォーム)。旧輪郭選り手では単独で開いた場合と外観が変わらず,調和感に欠けていた(画面撮り:新規描出フォーム,再描出フォーム)。挙動もより連動的になり,自然になった。
描写選り手の右脇に適当に付けていた取り消しボタンも,合体選り手では知名選り手・描写選り手を同時に閉じる機能が分かりやすくなり,見た目も洗練された。
描出ボタンも22日9歩の方針でまとめ,目障りにならないデザインを保ちつつ初心者にも分かりやすいものに出来た。
挙動面では,違了処理整備で若干表示のタイミングなどに出来ていたぎこちなさを解消出来た。外していた選り手の溶暗・溶明の動き付けも復活させ,滑らかに見えるようになった。
まだ様子見が必要だが,違了処理整備のあたりから出来ていた不具合の解消も期待出来る。特に,描写選り手が二重に開いたり,デラング記法を消去して再描出してしまう不具合が稀に起こるのが気になっていた。
今回の目玉となった下見機能は,思わぬ形であっさりまとまった。感触も良く,色々な場面で活躍してくれるだろう。
26日14歩に出来た陰影付きスクロールも同時に出振るいした(画面撮り)。下見機能にも有用と気付いたことで実装に踏み切れた。
背景色に溶暗していく「溶暗付きスクロール」として考え始めたのは昨年3月11日9歩だったが,空行が続くこともあり閲覧性も必要な描写部には不向きと気付いてからは,薄い陰影を付ける方向で実験していた。
これも簡単なようで調整が難しかった。陰影がかかる高さ・濃さ・画段の微妙な緩急の調整を繰り返し,さりげなく,かつ分かりやすい理想的な陰影がようやく作れた。一時,linear-gradient()
ではなく radial-gradient()
を使って中央に丸みのある陰影を試したが,交度部区などに重なった時に視認出来なくなるためやめた。
諸場舞覧などスクロールバーの出ない舞覧でスクロール可能であることが非常に分かりにくいという用合い上の欠陥がこれで解消した。スクロールバーの出る舞覧でもより直感的にスクロール可能であることが分かるようになり,効果は大きい。