引数風の応付子
これまで埋め込み記法には,埋め込み方を細かく指定するような機能がなく,例えば画像埋め込みでも表示サイズや水平方向の寄せ方を指定出来なかった。この問題は当然当初から認識していたが,どうしてもごちゃごちゃしがちな部分なので,直感的で美しい記法を練るのに時間がかかった。差し当たり欲しいのは画像埋め込みで表示サイズや寄せ方を指定出来る機能だが,他の埋め込み対象でも使える汎用的な枠組みを整えておきたい。
そこで,[寄せ方指定スペース]+([応付])[埋め込み対象]
の形式を採用することにした。例えば,添付譜類の PNG 画像を100x100で埋め込みたい場合,+(100x100)png
と書けるようにする。
丸括弧内は,函数引数風にコンマ区切りで,埋め込み対象毎に使える応付子を設定する。引数名を指定出来るように a=x
や a:x
を受け取ってもいいが,柔軟性も必要なのであえて必須にはしない。スペースを含む文字列を扱いたい場合も考えられなくはないのでとりあえずコンマ区切りにしておくが,各引数の扱いは駒手欄の感覚に近い。
他の案として,+100x100 png
や +100x100,png
のように全てを引数的に扱うことも考えたが,あくまでも埋め込み対象を主とする応付の役割とまとまりが一番分かりやすいという点で丸括弧を採用する。また,埋め込み対象は URL など長い文字列になることも多いため,応付は +
の直後に置く。あるいは,末尾に置く形と書き分けられるようにする。
水平方向の寄せ方
水平方向の寄せ方は,表組み記法で採用予定のスペースを使う方法を応用することにした。以下のように,+
前のスペース無しは無指定,4つ未満は左寄せ,4つ以上で中央寄せ,6つ以上で右寄せとする予定。