{希哲15年9月15日の日記 K#F85E/E74C-6D50}
宇田川浩行昨日,KNEST 隠し実装の再開を決めたのが寝る頃で,消化不良だったため,今月の中間まとめも兼ねて頭の整理をしておくことにした。再開によってデライト収益目標達成の展望が急に明るくなったような気がしたが,それが何故なのか,理解出来ていなかった。
そもそも,今月に入ってから,新生デライト開発はまたもや不思議な軌道を描いていた。機能整備を進めようという意識とは裏腹に,実際には高速化や開発環境整備(知機駒手整備,手定め環境整備,デバッグ環境整備)に多くの時間を割いた。また脱線しつつあるなと感じてはいたが,収穫は大きかったので成り行き任せにしていた。これが KNEST 隠し実装の再開に繋がったのは,単なる偶然ではなさそうだ。
いま思えば,8月頃からデライト収益目標達成に向けた具体的な道筋がこれまでにない鮮明さで見えてきて,具体的な数字も掴めてくるにつれ,一つの不安が浮上していた。それは,デライトにおける性能面の課題だった。現実装では,収益目標達成に必要な握接量を捌けないのは明らかだった。
ただ,これまでの自分なら,そんなことは気にせず,問題が起きたらその時に乗り越えればいい,という感覚で突き進んでいただろうし,意識の上ではまだそのつもりだった。無意識下でそれに反するような行動をしていたのは,日に日に増していくデライトの成功に対する現実感のせいでもあっただろう。空想的な見通しの甘さを許容出来なくなっていた。
今のデライトは,デライト高速化の着実な進展によって性能面でも健闘しているが,それは低負荷状態の0.1秒単位でのページ表示速度を上げていくようなもので,握接集中対策への突破口は見えていなかった。
その明らかな理由が KNEST 隠し実装の停滞であるということと,いまその再開に最良の時期が訪れていることに気付いた。この時,一気に展望が明るくなったように感じた。これまでの不可解な軌跡も,ここに導かれていたのだと思えた。
現在,高速化・機能整備・文書整備を同時進行させることにしているが,KNEST 隠し実装を中断した5月から急速に発展し展望が開けていた機能整備・文書整備に対し,切り札を失ったままでいたのが高速化だった。ここでそれが復活したわけだ。
KNEST 隠し実装を中断したのは,実装方針への迷いからだった。隠しは初期設計を間違えると足枷になりやすく,早まった最適化になりかねない。しかし,7月から8月にかけて新生デライト像が固まったことで実装の見通しは劇的に改善している。これから機能整備・文書整備を進めて集客を本格化させようというところで,性能問題での機会損失は極力避けたい。確かに,再開するとしたらこれ以上ない時期だ。
10月中のデライト収益目標達成に向けて組計調整することを決めたのは7日だったが,まだ月内達成の可能性も見ていたため,ここまではあえて態勢を変えていなかった。KNEST 隠し実装の再開という大義名分も出来たところで,本格的に頭を切り替えることにした。
今月後半は雑務処理をしっかりこなしたいので外出も多くなる見通しだが,とりあえず,中旬一杯は KNEST 隠し実装に開発時間を充てて様子を見る。
{希哲15年8月25日の日記 K#F85E/E74C-FACB}
宇田川浩行{希哲15年8月24日の日記 K#F85E/E74C-501C}
宇田川浩行そろそろ新生デライトの実装作業に本腰を入れないとまずい,と今後の組計をざっと見通してみて,少し驚いた。
9月中に決着をつけるか10月の延長戦に持ち込むかを9月10日に決めるとして,残り17日間。今月の雑務処理に明日1日使うため,実質16日間ある。今月初めから実装作業に没頭して9月中頃に新生デライトの完成という見通しだったことを考えるとずいぶん圧迫されたようだが,不思議とまだゆとりを感じている。
作業方針や組計の整理,開発環境整備や諸検討の大きな進展等々によって,月初とは比べ物にならないほど新生デライト開発の見通しが良くなっているからだろう。今月の雑務処理にしても,月初には5日程度を見ていたが1日に短縮出来た。ちょうど過ごしやすい季節になりつつあり,これまでが良い夏休みだったような気さえしてきた。
この状況なら,今後16日間での新生デライトの完成も収益目標達成にも十分期待出来る。多少の計算違いがあっても吸収出来る程度のゆとりもある。現状を踏まえると,完璧に近い組計だ。これを脳が無意識下で整えていたと思うと,やはり不思議な気分だ。
多少の懸念はある。ただの事故は無視するとしても,まだ脳の暴走は起こりうる。とはいえ,勝手なことはよくしても,間違ったことはほぼしなかった脳だ。想定外の方向に走るとしたら,それがより良い道だからだろうと思える。
最近の「脳任せ」ぶりについて考えていたら,デルンの実用化を果した頃のことを思い出した。9年前の今頃も,もう意識的に整理出来ない量の情報を脳に詰め込み,「決壊」させ,生理的な回復機能を利用して再組織化させようとしていた。
その混沌からデルンが誕生したわけだが,9年後にこんな形で希哲館事業が発展しているとは想像出来なかった。そういう意味では,ずっと不思議な道程で来ている。想定外なんて今更な話だった。
かつての成功体験を思い出したことも,良い兆候だと思っておこう。
{希哲15年8月10日の日記 K#F85E/E74C-4E1E}
宇田川浩行昨日の体調に危険な兆候を感じたため,今日は半休にして少し利楽しながら過ごした。夕方頃に疲労の蓄積によるものと思われる症状が出始めた。よくあることだが,この手の勘は本当によく当たるようになった。
結局,上旬は実作業よりも頭の整理や今月分の雑務整理に多くの時間を割いた。ただ,整理の結果として5日以上を見込んでいた雑務処理の時間が0日〜2日程度に圧縮出来ているので,実作業時間もさほど減ったわけではない。加えて,然るべき休養も取れた。
結果的に作業時間よりも思考時間が増えたが,この10日間で,いかに早く新生デライトを完成させるかという意識から,新生デライト開発の過程でいかに早く収益目標達成を果すかという意識への転換があったため,一定の合理性はある。