第二次知番改良,第零番節の削除,dg_kno_vac()
修正。
ここで _dg_kno
を dg_kno
に改称することにした。一次定表としての役割はとっくに終えていたため予定通り。現時点で知番採番用に特化させるのは時期尚早なので,定義は現状維持。
dg_kno
}{_dg_kno
}{dg_kno_vac()
修正}{希哲16年6月11日の進捗時限}...kno_T
}{残しておくべき}{活用出来なかった}{今後の開発}{なりつつあった}{離れていた}{出場周り}{温存する}{望める}...「第零番節の省略」としていた作業項目を「第零番節の削除」に改めることにした。
「省略」では,出与えはそのままで,表面的に第零番節を無視するつもりだったが,「削除」では出場や kno_T
の構造を変えることになる。その分,軽量化や煩雑化していた交度の削減が望める。将来的に必要になることも考えられなくはないので,知番表記の仕様としては温存する。
これまでほとんど活用出来なかった上に,更に役割の低下した第零番節を出与えとして残しておくべきなのか,と昨日の開発中に考え始めた。
この大転換で脳爆発が生じている。この上旬では詰め込み気味に機能追加を予定していたため少し焦ったが,収穫の大きさを考え,上旬一杯時間をかけるつもりでじっくり取り組むことにした。元々,知番実装や出場周りはしばらく離れていたことで心理的な暗部になりつつあった。これを好機として,今後の開発を睨んだ整理を進めたい。
点検・まとめをして注意補足記法実装はいったん終了。十分使えるものにはなったので,ラベル・アイコン対応は後回しにする(注意補足記法の様子)。
結局,注意補足記法は以下のような形になった(「注意補足記法が出来ました!」より)。
<!--
これは編集用コメントです。表示されません。
-->
!--
*これは小さな注意書きです*(`!` で開始)。目立たせる必要のない義務的な表示などに向きます。
--
!!--
*これは普通の注意書きです*(`!!` で開始)。軽い警告などに適しています。
--
!!!--
*これは重い注意書きです*(`!!!` で開始)。重要事項などの表示に適しています。
--
!?--
*これは普通の補足です*(`!?` で開始)。読み飛ばしても構わない程度の補足に適しています。
--
!??--
*これはより有用な補足です*(`!??` で開始)。推奨事項やヒントなどの表示に適しています。
--
当時詳しく書いている暇がなかったが,この方針は2月27日の開発でまとまったものだ。
注意記法・補足記法に関しては当初 !
か ?
だけで書き分けるつもりだった(1月24日16歩)が,いざ ?
だけを並べて書くと,補足というより疑問点を書き込んでいるように見えてしまうことに気付いた。最初は一律 !
にする方が ?
を加えても「気付き」「発見」のような意味合いが感じられ補足記法に調和すること,編注記法からの派生であることがより分かりやすいこと,小さな注意書きと小さな補足の区別の難しさ・役割の重複を避けられることなど,利点が多かった。
結果的に注意記法・補足記法の一体感が強くなったため,名称もとりあえず「注意補足記法」としている。
吊るし輪郭の×輪結には自輪郭検索を解除してしまう問題があるという思い込みがあったが,見直してみるとそこまで悪くないので不具合修正のみしておいた。
×輪結の役割は,吊るし輪郭を外して検索語を維持することだが,前後景検索や輪郭ページでは意図的に全輪郭検索を初期状態にしている。他用者とのやりとりに使うことも多いからだ。このため,輪郭を移動しながら×輪結を使うと全輪郭検索に戻ることになる。
挙動の整合性はあるが,初期状態では(検索語とは別に)自輪郭検索を反映する方がいいような気がしていた。localStorage を使えば実装が容易なことに気付いたものの,だんだん,大した問題ではない気がしてきた。自輪郭検索に戻りたければ自我アイコンがあるし,舞覧の戻るもある。私の場合,意識的に全輪郭検索を多用しているので自輪郭検索が外れやすいように感じているだけかもしれない。
輪結先の URL 符号化が出来ていなかった問題を見つけたのでそれだけ直しておいた。
輪郭ページと知名選り手以外の知番輪結に最大化アイコンを追加していったん終了。小さい変化だが効果は大きいだろう。
中景輪符の知名輪結・知番輪結の役割は動かしようがない。旧デルン実装では,知名輪結で輪郭ページに飛び,再検索用に ? の輪結を置いていたが,再検索は多用するので直感的な方がいい。輪符における知名と知番の役割から考えても,単純性を保ちつつ整合性を取るとこの形になってしまう。問題点として,初心者にはそれぞれの役割が分かりにくかった。
他方,高さ固定を解除する方法が分かりにくいという問題もあった。最近,最大化アイコンを使った輪結をどこかに置くことを考えていたが,知番輪結と同じ機能を別の輪結に持たせると混乱を招く。結局,知番輪結が固定輪結であり特定の輪郭に注目する機能を兼ねている,ということを自然に学べる用合いが望ましい。ということで知番輪結の一部であることが分かるようにした。
これによって,知番輪結の機能が分かりやすくなり,知名輪結との機能の違いも発見しやすくなるだろう。
最近の一日一文で,読者が高さ固定を解除する方法に気付きにくいという問題が尚更気になっていた。動的に解除する手段も考えているが,これはこれで先々でも使えるだろう。
第零番節の省略,自我知番の省略が可能になることで知番が目立たなくなるが,これで丁度良い感じになりそうだ。3月31日の開発で輪郭ページと前後景検索ページの外観が変わらなくなったため,新しい目印としても丁度良い。
これまで「埋め込み記法」は渡括記法の一般向け名称としていたが,渡括記法の上位概念とすることにした。
「外部言語の埋め込み」を担う交度埋め込み記法の考案によって,これまでの渡括,すなわち「外部利素の埋め込み」に留まらない役割を持つようになったことが決定的だった。
概念として多くの人にはまず伝わらない「渡括」(トランスクルージョン)の代わりに「埋め込み」という表現を使うようになったが,これはこれで具体性に欠ける表現なので,結局「渡括記法(埋め込み記法)」のように併記せざるをえないという状況が続いていた。
妥協に過ぎなかった「埋め込み」という概念の曖昧さ,抽象性が交度埋め込み記法のような応用を可能にしたとも言えるので,むしろ積極的にこの抽象性を利用すべきではないかと考えるようになった。+
もどちらかといえば埋め込み一般に使うのが相応しい記号だ。
これで一般向けにも分かりやすい「埋め込み記法」を堂々と使えるようになり,すっきりした。
交度記法と埋め込み記法を組み合わせた「交度埋め込み記法」(仮称)の方針をまとめて終了。
例えば,Mermaid を埋め込みたい場合,以下のような書き方になる(交度部区記法は「逆括点2つ以上」にする予定)。
+``mermaid
...
``
あるいは
+mermaid``
...
``
最近,デラングの Mermaid 対応についてぼんやり考えていたが,場当たり的な拡張はしたくないので,「外部言語による表現を埋め込む汎用的な記法」がまず必要だと感じていた。
GitHub の Mermaid 対応という話題を目にしたことがきっかけで,これが急速に進展した。GitHub も含め,Markdown での Mermaid 対応は,いわゆるコードフェンスをそのまま使った記法の採用例が多い。これは私が嫌だった「場当たり的な拡張」そのものだった。
コードフェンスは,「交度を提示する」記法であって,単に交度が書ける記法ではない。そうでなければ従来の用法と矛盾が生じるのは明らかなので,これは言語設計として悪手としか言いようがない。
ただ,その愚かさが瀕答にもなった。つまり,深く考えなければ,多くの人にとって交度記法は違和感なくこの種の記法に応用出来る,「直感的な記法」であるということだ。
もう一つ,逆括点の代わりに,埋め込み記法の拡張として以下のように書けたらどうか,と考えていたことも瀕答になった。
++mermaid
...
++
これは何かと整合性に難があったが,役割として埋め込み記法が一番近いとは感じていた。この二つを組み合わせればいい,と気付いて出来たのが今回の「交度埋め込み記法」だ。
言語名は逆括点の前でも後でも大きな違和感はない。前に付けられるようにした方が,行内交度記法で応用しても一貫性がある。
交度埋め込みの先例として KaTeX による数式記法があるが,これは以下のような交度埋め込み記法の特殊形とみなすことが出来る。
+katex``
...
``
行内でも使える: ++katex`...`++
さらに,これは色見本にも応用出来る可能性がある。サービス・通類によっては,行内交度記法で色符号を書くと自動的に色見本を付加するものがある。
流石にそれはお節介過ぎるが,「色見本記法」があるといいとはずっと思っていた(希哲15年3月31日1歩)。例えば,++`#000000`++
で色見本が出来てもいいかもしれない。