デラング整備でやりたいことが山積し渋滞気味なので,ここで今後の作業に大きく影響する Cμ 文字列処理改良に着手することにした。

{希哲16年1月22日13歩 K#F85E/E74C-3485}

{希哲16年1月19日1歩 K#F85E/E74C-5396}
直書き URL(<a.URI>
)を font-size: 0.9em
の等幅フォントにした(URL 装体調整前後)。字間無しは昨年6月30日の開発からだが維持する。
直書き URL のある描写が読みにくい問題はずっと以前から感じていて,何度か調整しているが,一昨日の開発中にふと,「文字サイズを小さくしていない」ことに気付いた。
昨年6月30日の開発で字間無しにしているが,等幅フォントにして変に目立ち過ぎるという理由で戻したりもしている。この時になぜ文字サイズを小さくするという発想がなかったのか不思議だ。他にも問題が山積していて思考時間が割けず,灯台の下まで目が行かなかったか。
今回は <kbd>
や <code>
の装体について考えていたところだったので,その関連で気付けたのだろう。
文字サイズはやはり0.9emが丁度良い。0.8emにすると長い URL はともかく短い URL を提示する時に今度は目立たな過ぎる。
これにより,十分凝縮されメリハリが付いたので,予てから検討していた長い URL の省略については保留とすることにした。
長い URL の省略は,簡単なようでいざ導入しようとすると意外と難しい問題がある。
まず,デライト上の文書の傾向からいっても,「ちょっと長い」程度の URL は省略したくない。URL の全体が情報として有用な場合がしばしばある。このあたりはマイクロブログなどとは事情が異なる。
では,どこで省略すべきかという問題になるが,長い URL を許容すればするほど比較的短い URL の読みにくさが解消されないというジレンマがあった。これは装体の調整で解決した。
そもそも輪結記法([ ... ]
)もあるので,現状維持で特に困ることはないだろう。そのうち https://example.com/abc ... xyx
のような省略記法を導入してもいい。
ただ,パーセント符号化の復号はしたい。これは昨年3月22日2歩で決めていたことだが,少し面倒臭い部分がありいまだに実現していない。

{デライトの対 Notion 戦略 K#F85E/E74C-4A71}
デライト市場戦略では現在,対 Notion 戦略を最重要視している。
もっとも,“個人知識管理サービス”あるいは“高機能メモサービス”に分類されるようなサービスがいま対 Notion 戦略を最重要視していないとしたら,それはそれで問題だろう。それほど Notion の勢いは他を圧倒している。
では,個人知識管理サービス市場はこのまま Notion 一強に落ち着くのだろうか。私はそれも違うと思っている。Notion の勢いを上手く利用して,台頭してくる“次”が十分にありうる。その位置に誰がつくか。これこそ,今この分野で行なわれている最も重要な競争だ。
昨年,本格的な市場調査を始めてから間もなく,デライトでは対 Roam Research 戦略を中核とするようになった。Roam Research は階層構造とネットワーク構造を統合しようとしている点でデライトに似ているように思えた。
その後,Roam Research がやや伸び悩みがちになってしまい,代わりに Notion が急速に人気を集めるようになった。
実は,当初デライト市場戦略では Notion をほぼ完全に無視していた。多機能主義的な Notion に対して,「最小高機能主義」を志向するデライトは全くの別物に見えたからだ。お互い,全く違うところを目指しているのだから,競争することもあるまいと思っていた。
しかし,これまで話題性に乏しかった個人知識管理サービスという分野で,Notion の流行を利用しない手はない。そこで,Notion とデライトの違いを上手く使って売り込む戦略を考えるようになった。
Notion に対する熱狂はそう長くは持たない,と私が考えている主な理由に,Notion の「型」がある。
Notion は自分だけの型を作れるサービスだ。それが楽しいという人も多いし,そこで躓く人も多い。自分の思い描いていたように情報を管理出来る……Notion が実現したこの「夢」が,実は個人知識管理という観点からは落とし穴になる。
(なぜ落とし穴になるのか,というのは一日一文で語り尽くせることではないので,なぜ脳に型が無いのか,なぜシステム設計は難しいのか,といったことから各々考えてみて欲しい)
それに多くの人が気付く時は必ず来ると思っているが,それがいつになるのかは分からない。早くとも数年はかかるかもしれない。結局,そんなことは自分で実践してみて,壁にぶつからなければ分からないことだからだ。
ただ指をくわえて待っているわけにもいかないので,デライトも山積する課題を片付けながらその時を待ちたい。

{デライト第三次宣伝攻勢開始に思うこと K#F85E/E74C-69D3}
今日24日,デライトは「第三次宣伝攻勢」を開始した。簡単に言えば,3度目の積極的な宣伝活動を始めたということであり,裏を返せば,デライトには積極的に宣伝活動をしていない時期があるということだ。
デライトは,昨年2月13日に一応の正式離立を果した。ただ,品質上の問題が多々あったため,しばらくの間はほとんど宣伝しなかった。
本格的な宣伝活動を開始したのは,半年以上経った9月8日だった。それも16日にはいったん停止した。これが「第一次宣伝攻勢」だ。「第二次宣伝攻勢」はその約一ヶ月後,10月20日から今年1月29日まで続いた。
つまり,正式離立から14ヶ月余りのうち,積極的な宣伝活動をしていた時期は,合わせて4ヶ月にも満たない。これは改めて計算してみて自分で驚いた短さだ。もう半年くらいにはなると思っていた。それだけ濃い日々だったのだろう。
デライト宣伝にこうした緩急があるのは,その時に最善の時間配分を考えた結果だ。限られた時間を有効に使おうと思えば,「時間対効果の最大化」を常に意識する必要がある。
当然ながら,私は開発も経営もデライトに関する全てのことを自分でしているので,宣伝活動だけに時間を使うわけにはいかない。ひたすら宣伝して人を集めたはいいが肝心の製品に十分な魅力が無い,というのでは意味も無い。
これは宣伝に限ったことではない。デライトには問題が山積している。あってしかるべき機能は色々欠けている,不具合はあちこちにある,文書もろくに更新していない……だが,全てを最初から整えられる人間はいない。限られた時間の中で,優先順位を付けて一つずつ片付けていくしかない。
そして,時間対効果の最大化を考えると,宣伝にもある程度「溜め」が必要であることに気付く。同じだけの時間を使うのであれば,より品質の良い状態で製品を知ってもらった方が良いわけだ。
ひっそりと開発を進め,ある程度品質に自信が出来たところで宣伝攻勢をかける。その反応次第でまた開発中心の時期に入り,課題が概ね解決出来たところで宣伝攻勢をかける……最初からこういう計画だったわけではないが,結果的にこの繰り返しでデライト自体は順調に来ている。一定の合理性はあったということなのだろう。
