現状,黄色寄りになっている緑は青緑に,水色寄りになっている青は紫寄りに調整していくことにした。特に,色覚異常者には赤と緑が区別しにくいという問題がある(信号機も青信号は青緑になっている)。輪結色に関しては主要舞覧や輪結色をよく研究している検索演心などに合わせておくのが無難だろう。

{希哲17年3月11日6歩 K#F85E/E74C-2796}

{希哲17年2月18日15歩 K#F85E/E74C-00DF}

{希哲17年1月11日の開発 K#F85E/E74C-A0C4}
デラング整備では Mermaid 対応に入った。
全知検索演算子 ?!
や ??
に対応した全知検索ボタンの実装イメージが急速にまとまった。
方向性は変わらないが,用合いや交度のイメージがより明確になった。作業は新生全知検索整備の仕上げ段階になるか。
「簡易通知機能」(名称は12日のまとめ作業で考案)の実装イメージも急速にまとまった。
メニュー下部にくっつけるように通知領域を出すかなどと検討してきたが,領当てのばら成しを考えると,輪郭一覧の上に注意部区に近い形で出すのが無難そうだ。
表示条件は,録入り状態でのみ輪郭一覧がある全てのページを想定しておく。たまに利用規約の更新や保守作業を告知する程度の用途なので,クッキーに最新の確認日時でも持たせておけば十分だろう。
非録入り状態では継続的な用者ではない可能性が高いこと,描出の都度利用規約が提示されることから必要性が薄い。

{希哲16年2月15日10歩 K#F85E/E74C-2CA8}
昨日,寝る直前にまた脳爆発があり,今朝にかけて文字装飾記法とタグ記法周りの概念整理・仕様整理が急速に進んだ。
文字装飾記法は,「文字装飾を伴う慣用表現」のための記法と位置付けることにした。太字記法(##
),斜体記法(//
),下線記法(__
),打ち消し線記法(~~
,翌日のまとめで「打ち消し記法」から改称)の4記法を基本とし,それぞれ所定装体を伴う <b>
,<i>
,<u>
,<s>
HTML 要素に対応する。
@
を使った文字サイズ記法,%
を使った色記法も検討していたが,タグ記法の概念が出来たことで中途半端なものになるため,これは廃案とする。
検討過程
3つの検討方針
実装自体は容易な部類で,記法も概ね固まっていたにもかかわらず文字装飾記法の実装に踏み切れなかった理由として意味論的な問題があり,これが思いのほか難題だった。実装方針は3通り考えられる。

{希哲16年2月4日3歩 K#F85E/E74C-1671}
〈lightweight language〉などにおける〈lightweight〉には素直に「軽量」を当てることにした。
例えば〈lightweight markup language〉は「軽標記言語」と訳していたが,見慣れない翻訳語と組み合わせると,原語がぱっと浮かんでこない。これは「軽量標記言語」の方が無難だろう。
そもそも〈lightweight〉に「軽〜」を当てるようになったのは,希哲7年頃に〈lightweight language〉への「軽言語」という翻訳語を考えてからだ。
論組言語においては,スクリプト言語の類を「軽量言語」と呼ぶのに抵抗があった。デルン開発でも鈍重な PHP から Cμ に書き換えて間もない頃だったし,ツバメ開発でも余計なパッケージが必要なことが多い論組言語は「荷物」だった。「軽量」が人間の負担の軽さを表すものだとしても,論組では実行速度の遅さが心理的な負担になることも多いわけで,違和感が拭えない。そこで少し抽象的な語感になる「軽〜」を使い始めた。
ただ,標記言語の場合は実行速度などの問題がないせいか,物量的な軽さという意味合いが強い「軽量」でもあまり違和感がない。むしろ抽象的な「軽〜」を使う方がその長所が霞んでしまう表現になる気がする。
そもそも,「軽量」という表現に問題があるとしてもそれは翻訳語の責任ではないし,そこを意訳すると〈lightweight〉という表現をめぐる議論も参照しにくくなる。

{希哲15年12月30日7歩 K#F85E/E74C-8564}
whr_kw()
}{希哲15年8月23日の開発}{検索語変換}{どうとでもなる}{条件次第}{OR 検索}...
{希哲15年8月23日7歩 K#F85E/E74C-ECC6}
全文検索にはとりあえず pg_bigm を採用しておくことにした。知名検索でも中間一致検索の性能は課題だったので,これも解決出来そうだ。後方一致検索に関しては,PostgreSQL 9.1 から reverse() が組み込み函数として提供されるようになっているので問題ないだろう。
後縁の実装はどうとでもなるが,難しいのは用合いだ。全知検索窓をこれ以上ごちゃごちゃさせたくないので,まずは検索演算子として各種機能を実装したい。これに関しても,だいぶまとまってきた。
カンマを AND 検索に使うという構想があったが,& ボタンとの兼ね合いもあるので,まずは無難に &
か AND
で AND 検索,|
か OR
でOR 検索に対応することにした。除外検索は条件次第で -
を使えるようにしてもいいだろう。
部分一致検索については,省略記号 ...
とダッシュ記法を応用した ---
に対応する。
描写検索については,基本的には昨年7月27日3歩の方針を踏襲し,末尾に ??
を加える形で対応することにした。デラングとの兼ね合いで検索寸片をどうするかという課題は残るが,デライトではそれほど多用するものではないので,まずは普通に引っかかるだけで十分だろう。
一つの可能性として,検索ボタンをダブルクリック/ダブルクリックで検索対象を切り替える機能があってもいいかもしれない。
いずれにせよ,まずは既存の検索語変換交度を whr_kw() にまとめる作業から始めることになるだろう。

{日本はどう逆転するか K#F85E/E74C-3C71}
昨日の一日一文では高度経済成長期以後の日本の盛衰について分析してみたが,今日は,そんな日本がどうやって中国を抜き返し,アメリカをも凌ぐ世界史上最大の極大国となりうるのかについて書いてみよう。
アメリカは脱工業化に成功し繁栄を極め,日本は工業にしがみつき凋落した……物語はここで終わったわけではない。ジパング計画という“新しい物語”が始まるのはここからだ。
あての無い家出
私は,これまでの世界で起きた脱工業化という現象を「あての無い家出」と表現したことがある。とりあえず工業中心から脱してはみたものの,落ち着ける先が見えていないからだ。脱工業化は世界にとって時期尚早だったかもしれない,という雰囲気は実際に広がりつつある。
それを象徴するような二つの出来事が同じ2016年に起きた。イギリスにおけるブレグジット決定,アメリカ大統領選挙におけるドナルド・トランプ当選だ。私はこれらに象徴される英米政治の混迷を「英米政治危機」と呼んできた。
そしてその背景にあったのが,情技(IT)産業をはじめとする知識産業の隆盛に伴う工業の衰退,格差拡大,国民分断だった。世界経済と脱工業化の先頭を走っていたアメリカ,そのアメリカを生み出したかつての超大国であるイギリスが同時に似たような危機に陥ったことは偶然ではないだろう。
産業革命から近現代を牽引してきた両国の産業構造はもちろん,政治や文化にも通底する何かの限界が,ここに来て露呈したのだ。
トランプ政権下のアメリカでは,まさに脱工業化の煽りを受けたラスト・ベルトに支持され“再工業化”の動きすら見られた。それは,あてのない家出から“出戻り”してきた少年少女のような,心細いアメリカの姿だった。
近代と工業,そして新近代化へ
一般に,国民国家や間接民主主義・資本主義といった現代社会の標準的な体制が形作られた,18世紀頃から20世紀頃までの時代を「近代」という。
