希哲11年7月27日,Synx 省割駒手 や sure などの駒手群の総称として考案。
略称は SynC。
dlt.kitetu.com
}{デルン10周年}{デライト2周年}{熱}{一要素}{日記}{意味符号化}(147)10年前のこの日,デルンに最初の描出をした。それがデルンの始まりとするなら,今日でデルン10周年だ。
大小様々な追い風を受け絶好調な今のデライトも,この第一歩が無ければ存在しなかった。そう思うと,色々な感情が溢れてくる。
最近,あらゆる面でデラングがデライト開発の主役になっていると感じていたが,それが何故なのか,実は理解が追いついていなかった。直感に導かれるままここまで来た。この節目にデルンの歴史,輪郭法の歴史を振り返ったことで,ようやくはっきり理解出来た。
輪郭法の原点は,「意味を書きたい」という欲求だった。“意味記述のための意味管理”を可能にするために輪郭法は生まれた。その閃きが,希哲館事業のビッグバンだった。
だから,意味記述の技術であるデラングが重要なのは当然だ。それを忘れていたわけではないが,どこかでデラングの重要性を過小評価していた。輪符による意味符号化が出来た時点で,あとは「おまけ」という感覚があった。気付いてみれば,これがとんでもない誤解だった。
輪符による意味符号化が出来たところで,それだけでは活用範囲は広がらない。デラングの表現力を高めるということは,意味を書ける領域を広げるということに他ならない。私にとって,何より本質的な仕事だ。今の今まで,これが理解出来ていなかった。
デラングによる対 Markdown 戦略をデライト市場戦略に組み込みながらも「第四次デライト市場戦略」にしなかったのも,明らかに全知検索に代わって黄金循環の中心になっていることを感じながら「第二次黄金循環」とすべきか迷ったのも,この無理解のせいだった。
理解出来てしまえば迷うことは何も無い。今日から希哲館事業の中心はデラングであり,第四次デライト市場戦略の始まりであり,今は第二次黄金循環の真っ只中なのだ。
今日は考える余力が無いが,これまでの,新生デライトの一要素というデラングの位置付けも見直す必要がありそうだ。いずれにせよ,“デライトのためのデラング”ではなく,“デラングのためのデライト”になることは間違いない。デライト開発における言語論的転回,「デラング的転回」とでもいうべきか。
既にデラングは独立した言語という位置付けを持っているため時間の問題ではあっただろうが,デラング文書はドメインも dlt.kitetu.com から切り離し,dlng.kitetu.com などとして公開することも決めた。
デラング開発には,CnD 開発や Synx 駒手,知機駒手開発,希哲館訳語や交度英語の整備などで培った経験と技術を幅広く活かせること,高度非言語思考を支援するデルンが欠かせないことも感じていた。しかも,なかなか世に出せなかったこれらの技術・献典よりずっと世に出しやすい性質を持っている。希哲館事業における言語開発の集大成とするに不足はない。
デライト収益乗軌化も目前,デルン10周年,3日後にはデライト2周年という節目にこの気付きを得たことに大きな意味を感じる。脳爆発の噴煙で悪くなっていた視界がまた一気に開けたようだ。
生活律動矯正中ではあるが,この日記だけは熱が冷めない内に書いておきたかったので夜更かしした。
superuser request
su -c ... と sudo で入力形式を統一するための駒手。一旦駒手を受け取り,sudo があれば sudo で,sudo が無ければ su -c ... で実行する。BLFS の一部で使われている as_root() を参考にしたが,root 作業を非推奨とするため $EUID が 0 の場合に失敗する点が異なる(これにより,root では実行出来ないスクリプトを簡単に作ることが出来る)。
希哲11年7月3日,SLFS 試作版2号 の開発中に su -c ... の欠点を補う手段として考案,kn plz の実装でも使える Synx 標準として採用を決定。
この駒手名は kn plz の予備案 kn sure として考案していたもの。当初は適当に superuser redo の略としていた。
希哲12年5月15日,あまり意味が通っていない superuser redo より自然な表現として superuser request の略とすることを検討開始。do よりも間接的な表現になっているのが役割に合っていると感じたこともあり,同日中に正式採用を決定。
希哲12年5月15日現在,開発中の SLFS の一部として /_kit/run/sure に直接置いている。Synx に採用していることもあり,場所を再検討する必要がある。
希哲12年12月11日,リモートで利用する必要に迫られ,コマに収録,/_kn/run/sure に引装するようにした。
希哲13年2月16日,root での日常作業を原則禁止とし,sure を全面的に頼ることにした。
同日,無引数で起動した際,sudo の有効期限を延長出来る仕様を考案。sudo -s : を使う。事前に無引数の挙動を確認したところ,su のように用者を切り替えてしまう問題に気付いた。これは sudo -s のせいだった。その後,同様の機能を持つ sudo -v の存在に気付き書き換え。
同日,shrc に簡易的な補完機能を追加。sure の権限で譜類の補完が効くようになった。sudo -n -v を使って非対話的に権限の有無を確認し,権限がある場合に sure を通して compgen を使う。これなら sudo が入っていなくても問題ない。
kn shot
と kn capt
の矩形選択を改良するため,Synx 駒手として rect
を追加することにした。kn shot
と kn capt
には –fxd
を追加し,前回の選択範囲を再利用出来るようにする。
rect
はまず xrectsel
の絡包として実装し,同じ大きさで座標のみ変更する機能などを加える。状態の保存には環境変数を利用する(親シェルでは source
と alias
を利用)。xrectsel
はドラッグせずにクリックすると幅・高さに 0 を設定するため座標選択にも一応使えるが,選択範囲の表示などのためにもそのうちバイナリ実装(rect.w
)にする必要がありそうだ。
Xlib を直接叩いてもそれほど複雑にはならないだろう。ntf.w
が流用出来るか。
cd ..
}{無引数}{譜台一覧}{希哲15年12月29日の画面記録}{..}{空駒手}{=}{Synx 駒手}{popd}(14)