久しぶりに完全に腹を壊した。安静にしていたこともあり他の問題は感じなかった。一日,食欲も普通にあり,気分も顔色も良好だった。
原因は,最近の休養不足・睡眠不足・脳過熱で免疫力が低下していたところで季節柄増えていた細菌の侵入を許したことと推定。
定休日のため無理をしない程度に作業をしようと思っていたが,一日,思いのほかぼーっと過ごせた。最近,休むに休めないことが問題だったので,少し安心した。久しぶりにぶらぶらサイクリングも出来た。
脳爆発に整理をつける糸口が掴めたことでだいぶ気が楽になったようだ。
第四次黄金状態では脳爆発に抗わず,むしろ促進してしまった方が良い,と考えてからしばらくは上手く行っていたが,こう脳爆発が続くと,噴煙で視界が悪くなるように頭の整理が出来なくなってくる。
これが心理的負担だったようで,最近,生活習慣は乱れがちで,心身の調子も概ね良好ではあるものの黄金状態というほど冴えてもいない,という微妙な状態が続いていた。
大輪郭整備を経て脳爆発が完全に利用出来るようになれば,今度こそ本当に第四次黄金状態を物にしたと言えるだろう。
ウクライナ侵攻についても,初めてまともに考えることが出来た。侵攻が始まった2月24日は,ちょうど新しい脳爆発の連鎖が起き始めた日で,まともに考える余裕が無かった。
20代のころロシア史を熱心に勉強して,『ラドガに到着したリューリクと兄弟達』を希哲館素材絵画にしたり,虎哲と並ぶ新交通機関構想にリューリクをもじった「竜力」という名前を付けたりしていた私にとって,運命を感じる事件ではあった。
そして,あの英米政治危機から顕在化した自由民主主義の脆弱さが招いた結果だ。私に出来ることは,知識産業革命を成し遂げ,希哲民主主義を確立し,独裁者に付け入る隙を与えない,強い自由民主主義を作り上げることしかない。私にしか出来ないことでもある。
ジパング計画にもいよいよ猶予が無くなってきたが,もう麻痺しているのか,不思議と重圧感は無かった。
sss.kitetu.com
からデライトへの 302
転送が効かなくなっていた問題を修正。これで転送関連の問題は完全に解消しただろう。
昨年10月からの捌き手整理における deln.conf
の設定簡素化で sss.kitetu.com
の例外的な転送設定が無くなったのが原因で,deln.fcgi
に月庭への握接として認識されていた,と考えられる。
月庭がまともに閲覧出来ない状態で表示されていることに昨年末頃には気付いていたが,他に考えなければならないことが多過ぎたのと深刻な問題ではなかったため後回しにしてきた。ここで少し雑多な作業をする余裕が出てきたので片付けることにした。
希哲13年中頃に sss.kitetu.com
から kitetu.com
への移行はしているが,sss.kitetu.com
は希哲7年から月庭の正規ドメインだったので,これ以上放っておくわけにもいかなかった。
日曜日なので半休にして,のんびり15日分のまとめでも片付けようと思ったが,想像以上に時間がかかった(最後の24歩)。
よくあることだが,描き出してみて初めて膨大な思考量だったことが分かる。
デラング的転回の後,デライト市場戦略におけるデラングの重要性が一気に高まったことで,「デラング」の検索語としての利点に気付いた。
いま Google 検索してみると,外国の地図と「もしかして」が表示されてしまっているが,一応最上位になっている("デラング" の Google 検索結果)。この調子なら間もなく独占出来そうだ。さほど期待していなかったので棚から牡丹餅みたいなものだが,第四次デライト市場戦略への期待がさらに高まった。
他方,もっと長く多用してきた「デライト」や「デルン」の方は完全に埋もれてしまっている。
「デライト」に関しては,「デライト メモ」のように検索すれば最上位に出てくる。そもそも普通のカタカナ英語なので,埋もれやすいことを想定して「なんでもメモ、デライト」という獲句を考えたのだが,それにしても「デライト」単独での上昇が思ったより遅い。認知度の高い固有名詞が無いからそこまで上位表示は難しくないだろうと思ったが,中小規模の用例が意外に多い。将来的にはともかく,立ち上がりには厳しい検索語だった。
「デルン」の方は,あえて耳慣れないように造語したのだからすぐ独占出来るだろうと思っていたが,10年以上使っていて全く上位表示されなかった。よくよく検索結果を観察してみると,どうも語に部分一致するページが多い。耳慣れな過ぎて,そもそも単独の語として認識されていないようにすら見える。短さも裏目に出たか。
サイト全体への検索流入は良好に推移してきただけに,逆効果になる可能性を考えると下手に作為的な SEO も出来なかった。単純に Google 検索してみると,「デライト」で136万件,「デルン」で20万件弱,「デラング」で2,400件と,見事に桁が違う。結局,競合が想定より多かった上に,雑多なページが膨大にあるせいで評価が分散したのが原因だったのだろう。
デラングが図らずも三度目の正直になったが,ここまで検索に強い商標を作るのが難しいことだとは思わなかった。市場戦略的なことを考えて作り込んだ「デルン」や「デライト」よりも,語感が良く使いやすいというだけで使い始めた「デラング」の方が強いのも皮肉だ。
昨日,寝る直前にまた脳爆発があり,今朝にかけて文字装飾記法とタグ記法周りの概念整理・仕様整理が急速に進んだ。
文字装飾記法は,「文字装飾を伴う慣用表現」のための記法と位置付けることにした。太字記法(##
),斜体記法(//
),下線記法(__
),打ち消し線記法(~~
,翌日のまとめで「打ち消し記法」から改称)の4記法を基本とし,それぞれ所定装体を伴う <b>
,<i>
,<u>
,<s>
HTML 要素に対応する。
@
を使った文字サイズ記法,%
を使った色記法も検討していたが,タグ記法の概念が出来たことで中途半端なものになるため,これは廃案とする。
実装自体は容易な部類で,記法も概ね固まっていたにもかかわらず文字装飾記法の実装に踏み切れなかった理由として意味論的な問題があり,これが思いのほか難題だった。実装方針は3通り考えられる。
記法の趣旨からしても,軽量標記言語の特性を考えても,1つ目に無理があるのは明らかだ。対応する HTML の <b>
,<i>
,<u>
,<s>
は,私が何度解説を読んでもややこしく感じる代物だ。それを多くの人が正しく理解して使うのは不可能だろう。そもそも「文字装飾記法」という分かりやすい説明体系を捨てることになるが,代替案があるわけでもない。
かといって,2つ目ももったいない。要は <span>
で装体指定だけにするということだが,例えば,太字にはしたいが <b>
にはしたくない場合,打ち消し線は引きたいが <s>
にはしたくない場合がどれだけあるのかと考えると,無難を通り越して臆病過ぎる。失う可接性や応用可能性と釣り合わない。
最終的に採用することになった3つ目も,全く考えなかったわけではないが,柔軟性に欠け,前の2つの悪い所が組み合わされる気もして,有力案にはなっていなかった。
この膠着状態を変えたのは,前日に概念としてまとまったばかりのタグ記法だった。
これまで,デラングにおける HTML は,どうしてもデラングで出来ない表現をしたい場合などの“抜け道”とか“救済措置”に近い位置付けで,積極的に使うことを想定していなかった。実際,個人的にはほとんど使っておらず,放置している不具合も多い部分だった。
デラングのタグ記法として間接的に HTML を使うことで,略記法の導入も可能になり,HTML 側の仕様変更に対しても一定の緩衝帯を設けることが出来る。ここに来て初めて,文字装飾記法でも「書き分け」が考えられるようになった。文字装飾記法に対応しうるのが全て1文字要素だったことも幸いした。
昨日の寝る直前に,##太字的な表現##
と <{font-weight:bold}>太字</>
のように書き分けるよりも,##太字##
と <b>太字的な表現</b>
のように書き分ける方がマシであることに気付いて,1つ目の実装方針案は完全に潰せた。
これにより一時的に2つ目の実装方針案が再浮上したが,標準的に使う記法として標準的な用途に最適化不足なのはやはり否めなかった。
最終的に,「文字装飾を伴う慣用表現」という用者が自然に理解出来る範囲での意味論的な位置付けを与え,逸脱する用途ならタグ記法で書き分けるのが使用頻度に対して最適だろうという結論に達した。3つ目の実装方針案を洗練させた格好になる。
例えば,##太字##
は「太字装体の <b>
」に対応する。装体が邪魔なら <b>太字的な表現</b>
と書けるし,意味が邪魔なら <{font-weight:bold}>太字</>
(略記法は検討段階)のように書けるが,これらの場合が稀少なのは明らかで,記述量に上手く釣り合う。ワープロならともかく,軽量標記言語を手書きしようという人にとって難しい使い分けではないだろう。
そもそも,<b>
,<i>
,<u>
,<s>
は,古くからある視覚的要素が HTML5 で慣用的な用途を引き継いで意味論化されたものなので,「文字装飾を伴う慣用表現」と非常に相性が良い。相互変換にも全く問題ない。
何より,直感的に入力すれば構造的に出力されるというデラングの理想に適っている。
文字装飾記法を「文字装飾を伴う慣用表現」と位置付けたことで,慣用表現を持たない文字サイズ記法・色記法は仲間外れになるが,タグ記法によって出る幕がなくなった感があるので,ここで廃案にすることとした。
第一に,タグ記法で略記法を整備した方が一貫性も応用可能性も高い。特定の値でプロパティを省略出来るようにし,<{white}>白い文字</>
のように書ければ,%white%白い文字%%
と書くのと記述量も大差ない。
もともとパラメーターを必要とする記法の異質感はあり,文字装飾記法の統一感を損うかという懸念はあったので丁度良かった。
これまで,複数の文字装飾記法の組み合わせは #/太字と斜体/#
のように,「記号を1つずつ逆さにした終了記号と挟む」といったややこしい説明を考えていたが,##//太字と斜体//##
のような「入れ子」を #/太字と斜体/#
と短縮出来るという考え方にした方が分かりやすいため改めることにした。
今回の検討で,タグ記法が早くも実践的な役割を持つことになり,デラングにおける存在感が一気に増した。
タグ記法に HTML の仕様変更に対する緩衝的な役割を持たせること,要素名の省略で <span>
にすることを考え始めた。
`<small>`
}{置き換えられる}{補足部区}{注意部区}{一段階目}{希哲16年1月24日4歩}{強調度}{注意記法}...4歩の案を以下のように修正した。強調度に応じて三段階となる(補足記法も同様)。
!--
小さな注意書き
--
!!--
通常の注意書き
--
!!!--
重要な注意書き
--
装体は,23日2歩の案を下敷きに,境界線・背景色無しで font-size: 0.8em
程度にした小書きのものを加える。この場合,一段階目の注意部区・補足部区は装体的に区別出来なくなるが,そもそも小さな注意書き・補足の違いは曖昧なものなので自然といえば自然だ。
そもそも,注意書きは目立つように書かれるものばかりではない,というところに引っかかっていた。
二段階か三段階かは迷ったが,二段階にして後から追加出来なくなるよりは,三段階にして一段階目が無用の長物になる後悔の方が小さい。
当初,記号の数で「重要度」を表すことにしていたが,内容の重要性と装体の目立たせ方は必ずしも一致しないので,「強調度」程度の意味合いにしておくべきかもしれない。
例えばデラング文書では,目次の項目の末尾に <small>----輪郭記法</small>
などと書いているが,これを ?----輪郭記法
に置き換えられるかもしれない。
23日12歩で書いた「小書き括弧記法を使わずに文字を小さくしたいと思うことはたまにあった」とはこのことだったが,あくまでも文字装飾記法の一種である文字サイズ記法やフォント記法で <small>
相当の表現を完全に代替は出来ない。
ふと思い付いて時間的な前後関係を表現する「前後記法」についてまとめた。直感性と既存記法との整合性を考えると以下のような形になりそうだ。
前 <|> 後
前 <|
|> 後
デルンには早い段階で自動的にこのような輪郭を取得する機能があり,月庭では表示させていた時期もあった。前景輪と時印を組み合わせて絞り込む方法だったが,描き手の意図を反映しにくく実行コストは高かったので開発中に無効化し,以来その時期の名残りの交度だけが残っている状態だった(DG_T::prv()
, DG_T::nxt()
,dg_prv()
,dg_nxt()
など)。
パンくず記法同様,これもデラングで解決すべき問題なのだろう。この方向で問題なければ自動取得機能は完全に廃止・削除してもよさそうだ。また思わぬ収穫だった。