私は,心身の理想状態を「黄金状態」と呼んでいる。生活において,この黄金状態を維持することが究極の目標であり,そのための最良の技術がデライトだ。
話題の健康食品だとか魔法のような健康法に飛びついてしまう人は多いが,健康において“特効薬”は無い。食べてさえいればいい健康食品など無いし,やってさえいればいい健康法も無い。これを悟ることがまず健康への第一歩だ。
そして,網羅的かつ継続的な観察・記録・改善のほかに健康への近道は無い。全ては適度に調和的に実践する必要がある。
いつ何を食べ,いつどのくらい寝て,運動はどの程度して……と,生活上のあらゆることを観察・記録し,身体に良さそうなことは片っ端から全てやり,身体に悪そうなことは片っ端から全て止める。健康において考えるべきことはこれだけだ。
これを実践する上で,デライト以上の道具もやはり無い。デライトほど柔軟に細かな情報が扱える記録技術が無いからだ。実際,私はデライトによって黄金状態を得ることに成功している。
この状態に入ると,身体的には健康そのものだし,肌も髪も,まさに“黄金”のように輝いている。精神的にも,ときどき自分が知らないうちに薬物でも摂っているのではないかと思うほど頭脳は活性化し,多幸感に満ちている。ちなみに,薬物どころか酒も煙草もやらない人間だ。脳内麻薬の究極形なのだろう。
黄金状態で特に面白いと思う現象の一つに,「身体感度の鋭敏化」と呼んでいるものがある。
例えば,音楽を聴いてみると,びっくりするほど大音量に聴こえて音量設定を確認してしまう。聴き飽きたと思っていた曲が,なぜかことごとく感動的に聴こえてくる。近所の見慣れた風景も,妙にキラキラ輝いて見え,世界遺産に劣らない絶景のように思えてくる。
実は,この黄金状態こそデライト最大の売りになるのではないか,と以前から思っている。まだ私の個人的な体験に留まっているし,私にとってもこれを維持するのは難しいことなので,どれだけ多くの人に体験してもらえるのかまだ分からない。
とはいえ,デライトを健康管理技術として利用しても損は無いだろう。まずは小さなことからでも,ぜひ健康増進に役立てて欲しい。