描写選り手は等幅フォントで良いとして,よく考えると,知名欄や全知検索窓はどうするという問題があった。
描写欄が等幅で知名欄がプロポーショナルというのも違和感があるため,両方が開いている場合は等幅で統一,知名欄だけが開いている場合は直感性を重視しプロポーショナルにしておくことにした。これなら全知検索窓がプロポーショナルでも整合的だ。
知名欄と描写欄は同時に開いている場合合体させることを決めている(3月10日11歩)ため,これで自然に見えるだろう。
現状,知名欄と描写欄が離れている描出フォームの装体について,両方開いている場合は合体させることにした。
美観上の問題も感じており,この案自体は当初からあったが,もともと両欄は個別に開けるようにしていたため,挙動との整合性などを考えると難しい問題だった。
個別に開ける仕様自体は,閲覧模動・編集模動の区別を明確にしつつ,出来るだけ操作感を WYSIWYG に近付けたいという考えから編み出したもので,作業対象が絞り込みやすいこともあり維持したい。
少しずつ実装が変わり,最近では両欄が開いている時は一つの選り手とみなすようになっているため,合体させても違和感がなく,中止ボタンの導入などを考えるとむしろ合体していた方が直感に適う。
これに関連して,中景部で中景輪符・描写部以外の部分を [Ctrl] + ダブルクリックして両欄を開くようにすることにした。これ以前から最近考えていたことだが,丁度良い。
現状,同操作は中景輪符・描写部に対してのみ有効で,中景部の他の部分では反応しなかった。これは直感に反する挙動でもあり,描写部が空の場合の代置語を削除した最近の実装では同操作で描写欄が開けないといった実用上の問題もあった。
体調に波が出てきた。寒いかと思えば暑い,暑いかと思えば寒い,という季節だからということもあるだろうが,やはりこのあたりが追い込みの限界か。3日にいったん冷静になれたのはやはり幸運だったらしい。
開発では長らく懸案だった下装書の整理が大きく進展した。デルンの実用化から,かれこれ8年間継ぎ接ぎしてきた下装書なので,領当て崩れや不具合の温床だった。
たびたび整理の必要は感じてきたが,なかなか優先順位が上がらず,技術的完済後のデライトにとっていわば「最後の闇」になっていた。デライトの徹案・設計がほぼ固まり,デライト集約の環境も整った今,ようやく着手すべき時期が来たという感じだ。
デルンからの試行錯誤の歴史でもあり,手を入れながら色々な思いが込み上げてきた。
もう一つ,ホワイトハウスまで新型コロナウイルスに蝕まれていくアメリカを眺めながら,運命の不思議さについてしみじみ感じたりもした。酔っ払い運転のようなものでいずれ大事故を起こすだろうと漠然とは思っていたが,まさか本物のウイルスと人間の愚かさが合体するとは想像していなかった。
4年前,英米政治危機を受けて新近代化事業としての希哲館事業構想が急速にまとまり,インターネット衆愚政治に対抗すべくデルンを世に出すことを決めた。だから次の米大統領選挙は希哲館事業にとっても節目だった。
この状況をどう考えればいいのか,まだ気持ちの整理はついていない。