輪郭整備をしながら,これまでのデライト開発を少し振り返っていた。
まず,第四次宣伝攻勢がわずか一年前だということに驚いた。三年前くらいには感じるが,実際の三年前はデライト正式離立をしたばかりの頃だ。やはりデライト開発生活の密度は異常だった。
ここまで来たら,あえてゆっくり歩を進めるくらいで丁度良いのかもしれない。
Cache-Control
}{希哲16年9月20日}{27時}{希哲16年9月20日の開発}{希哲16年9月20日の進捗}{気にし過ぎない}{このあたり}(72)自我アイコン隠し破り対応をほぼ完了。27時頃までに出振るい・手定めを終えた。
これまで自我アイコンは Cache-Control
を no-cache
にして更新確認を行わせていたが,自我情報取得処理が十分に効率化したため,ts_upd
に基く隠し破りを付与するようにし,Cache-Control
は public
に切り替えた。これで普通に舞覧隠しが効くようになる。
用者増加に従って問題になってくる部分なので丁度良い時期だろう。
相変わらず不規則に舞覧隠しが効かない問題があり再調査したところ,状況によりあえて立求を飛ばす RCWN という機能があることを知った。
用者体験のためなら悪いことではないので,このあたりはあまり気にし過ぎないことにした。これはこれで収穫だった。
途中,番無し輪郭で一部ページ定義の認識に失敗していた(404 Not Found
)問題を発見し修正した。
無番輪符改良を完了した。これでデルンの長年の課題だった輪郭間輪結における知番依存が解消した。作業中,輪符補完機能についての閃きがあり,脳爆発が始まった。
輪郭選り手上での輪符補完機能は,省割キーあるいはカーソルのある輪括弧に表示されるボタンを押すことで開始することにした。省割キーは仮に Ctrl + { を想定しておく。
また,これを機にタッチ端末向けの記号入力ボタンも本格的に検討することにした。軽量標記言語を中心とした用合いの課題として記号入力の煩雑さがあったため,その解決策を兼ねる。
ここでようやく輪符補完機能の実装イメージがまとまった。最近のデライト開発では最大の暗部になっていた部分で,極めて大きな収穫と言える。
漠然と輪郭小窓実装に含めていた輪符補完機能だが,ここだけ実装イメージがまとまらなかった。一時,後回しにすることを考えていた理由だった。
原因は,輪符補完の自動開始を前提としていたことだった。自動開始となると入力中のデラングを正確に解釈する必要があるが,デラングの複雑性を考えると,交度の肥大化は避けられそうになかった。深刻な保守性の低下・請い手の低速化が懸念される。
更に問題なのは,そこまでの実装コストを払っても,用者体験の向上に繋がるとは限らないということだった。この手の挙動は好き嫌いがかなり分かれる上に環境との相性問題も大きい。多くの人が満足する水準にしようと思えばキリがない。
公開設定機能部分実装が一段落した。出振るい・手定めともに円滑に完了した。
全体として,当初想定よりは時間がかかったが,想定以上にすっきりまとまり満足出来た。
upub
0(公開)と 14(未公開・非共有)に対応した。dg_b_prm_rd()
の実装に成功したが,途中で条件式生成に切り替えた(後日再修正)。OFFSET
句}(211)デライト高速化における KNEST 隠し実装が一段落した。18日は作業方針検討のみで20日から,休日を除いてちょうど10日間での達成だった。夜に出振るい済み。
必要以上に固め過ぎるのも良くないため,隠し化は現時点で最低限必要な範囲に留めたが,期待以上の安定性で期待通りの高速化が得られた。次の施策も出来たので,まだまだ高速化出来る。KNEST 隠しは Dex に匹敵するデライトの武器になるだろう。
交度整理をしっかり進めたこともあり最初の輪数取得改良が想定以上に長引いたものの,ここで KNEST 隠し共通の問題がほとんど解決したため,自我隠し・輪郭隠しは半日ほどで終わった。この交度整理も収穫として大きかった。輪郭操作系の kn
の外充て函数を整備したことで関連交度も一気に整理された。
影響範囲と確率的に大きな問題はないだろうと見て,排他制御が甘い部分をあえて残して出振るいを急いだが,出振るい直後に壊衝が多発して少し焦った。すぐに論軸的な問題と気付き修正し,その後はむしろ想定以上に安定して動いている。この判断も結果として正解だった。
輪数隠しに関しては,第二次知番改良中に固まった「輪数取得改良」として,輪数取得の仕組みを全体的に改良した。
これまでデルンではいちいち厳密な輪数表示をしていたが,これが大きな低速化要因になっていた。デライト以前まで,count()
の遅さに対する認識が甘かった。デライト以後,そもそも出場における件数計算は原理的に遅いもの,と気付いてページ付け(OFFSET
句)に上限を設けるなどの対策はしていた(希哲13年10月14日の開発記録)が,輪数は一筋縄ではいかない部分があり放置してきた。
厳密な同期の必要性や隠し効率から,次のように整理することにした。
dlt.kitetu.com
}{希哲15年}{日記}{輪郭整備}{サービス}{デライト}{希哲16年5月14日}{希哲16年5月13日}{心地良い疲労感}(63)昨日何気なく「デライトの歩み」と題して閃きからの歩みを振り返る文章を書き始めてしまい,希哲館事業に関する輪郭整備も進んでいる。希哲館事業に関する輪郭は古いものほど雑に放置している現状があったが,「輪郭整備兼一日一文」が推進力になりつつある。
デライトから見た希哲館事業は,サービスの大きな展望を表現する手段でもあると考えあえて強調することがある。ドメイン名 dlt.kitetu.com
はその好例だ。その割に,利用者が希哲館事業について知るための情報は整理されておらず,ただの怪しげな要素になっていた。新生デライトの完成までに,好材料にはならなくとも,せめて悪材料にならない程度には整理しておくべきなのだろう。昨年から意識していた「希哲館累新」の過程とも言える。
今日は家族で出掛ける用事があったのであまり作業は出来なかったが,かなり精神力を使うので脳過熱の抑制には良かった。心身ともに心地良い疲労感があるため早めに寝ることにした。
第四次宣伝攻勢開始前日なので,輪郭選り手抜控機能整備くらいは終わらせてしまいたかったが,事務的な用事もあり時間的に中途半端だったため,久しぶりの一日一文を書きながら宣伝攻勢の方針についてまとめた。
文章に書いたように,第四次宣伝攻勢は「新生デライト開発実況」という趣向で行くことにした。
従来通り,朝昼晩1時間ずつを目安とした宣伝に加えて,一日一文を再開することにした。これまでの一日一文は“未来人”の読者を想定したかなり長期的な視野で書いていたため,短期的な成果を求めている時にはどうしても後回しになり,継続出来なかった。そこで,ここからはいったん一般読者を意識した書き方に改め,希哲館訳語などは様子を見ながら漸進的に導入していくことにした。デライト宣伝を兼ねられるものなら継続出来るだろう。
また,一日一文にはあえて時間制限を設けないことにした。何についてどれだけ書くべきかは状況次第だ。この日も,最初は1時間程度で書こうと思っていたものの,久しぶりに深夜まで熱中して長文を書いてしまった。ただ,大きな意義も感じられ,後悔はなかった。