{用語}{〈unikernel〉}{微小核類}{歴史}(4)

{あれ K#D657/26E3}

固有名詞ではなく、OS 分類の学術ターム的な

もともと microkernel の発展に、OS 機能のうち特権が必要な IPC やプロセス生成の部分だけのところを exokernel、filesystem や network、POSIX API のような microkernel の server にあたる部分を SDK のただのライブラリーにしてしまってアプリのバイナリにそのままくっつけてしまう library OS、という組み合せが 1995 年に提唱されている前史がまずある。
で、2013 年に exokernel を Amazon EC2 のようなクラウド IaaS 上の VM 環境を提供する hypervisor、library OS + app の組み合わせを VM 上の単一の OS kernel と app の結合(つまり、uni な kernel)、という現代への翻案をした論文が出てきて、unikernel はそれを実現する MirageOS という実装に対するアーキテクチャ名としての命名でした

MirageOS の follower が出なければ unikernel は Mirage を指す固有名詞になったかもしれないが、unikernel は研究の一分野になったので一般名詞化した

{用語}{疑問}{整数}(3)

{「非負整数」は情報学系の用語か? K#D657/2300}

〝純粋な数学書〟(only defined here=情報学・工学をほぼ齧っていない筈の数学者が書いた書籍)における「非負整数」の用例を探しているけどなかなか見付からない。
たとえば戦前の本(というか著作権が切れてNDLが網際公開してる書籍)で「非負整数」という言い回しは検索に引っ掛らなかったし,網際をざっと検索しても,その言葉を使っている人物は悉く工学・情報学に片足突っ込んでる感じの経歴が。
岩波『数学辞典』では「非負整数」は普通に使われている。「無限次元リー代数」,「調和積分論」,「ネーター環」など明らかに数学・物理学系の用語定義にも登場している。
ただしこれは,著者団体が用語の統一を図った結果,情報学・工学寄りの言葉遣いになったということかもしれない。
日本政府が生徒に対して「非負整数」という用語を用いているのは,情報学分野で一件だけ見受けられる。ただしこの問題(というか周辺知識は)現行の標準教育指導要領には記載なし。

接触元: https://mastodon.cardina1.red/@lo48576/105594218131000025

{用語}

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