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ユーザーの関心を共有しているこれら個人知識管理サービスが、どれも似た水準で知識を扱っているのはなぜかと考えていくと、「紙の発想に基いている」という別の共通点が浮かび上がります。ページやノートという表現、アウトライナーの箇条書き……全て紙に何かを「書き込む」というイメージです。

それぞれのサービスが大なり小なり異なる情報の捉え方をしているにもかかわらず、N10K 問題を共有しているように見えたことについては、開発者自身不思議でした。少なくとも、この中にあるサービスのどれかが群を抜いて、桁違いに多くの情報を取り扱えるという話は聞いたことがありません。

デライトでよく使う「個人知識管理サービス」という表現も、実は開発者が使い始めるまで殆ど見られないものでした。メモアプリ・メモサービスでは低機能なものも含まれてしまうので、個人知識管理向きの機能を備えたサービスの総称が欲しかったのです。一分野という認識すら共有出来ていませんでした。

ようやく N10K 問題の話に入ります。不快にさせてしまった方には申し訳ないですが、これを書いた開発者は、計らずも問題提起となったことに非常に大きな意義を感じています。いま誰かが投じておくべき一石だったのだろうな、と思います。この感覚を共有して頂けるように頑張って書いていきます。

最近、ツイートを個人知識管理サービス上に保存しておくことの有用性が一部の利用者のあいだで共有されるようになりましたが、それをより直接的に実現していたのがデライトです。日々の「つぶやき」が縦横無尽に結び付き、情報が無駄なく蓄積になっていきます。

デライトがやりたいことは、要するに、思いついたことをそのまま書き出し、頭に思い描いているように紐付けられる、ただそれだけです。それを誰でも簡単に、しかも SNS のように共有可能にすることが目標です。この目標のため日夜課題に取り組んでいます。