{WorkFlowy K#9-C7C6/A-7ED3}

今ふと思っただけで深い意味はないのですが、個人知識管理サービス（Evernote、OneNote、Google Keep、Notion、WorkFlowy、Dynalist、Roam Research、Scrapbox 等）って何で流行らないんでしょうか。何でだと思います？

その課題への挑み方も様々ですが、Roam Research や WorkFlowy は比較的穏健で現実主義的な部類でしょう。デライトや TheBrain のように、根底から変革しようとする急進派もいますが、やはり商業的な成功例はありません。

その両者を統合しようとしたのがここではお馴染みの Roam Research です。最近では WorkFlowy が「ミラー」という機能で単純な階層型からの脱却を計ろうとしています。「階層とネットワークの統合」は個人知識管理において最先端の課題になっています。

アウトライナーのような階層型の情報管理にはよく知られた限界があります。立体的な構造を持つ情報の断面図のようなもので、視点の違う情報を一元的に扱えないということです。Roam Research はウィキと組み合わせることで、WorkFlowy はミラーでそれを克服しようとしています。

WorkFlowy の「ミラー」は、一つの項目が実質的に複数の親項目を持てる仕組みで、かなりシンプルに操作出来るようになっているのは高評価です。ただ、階層型に後付けされたこの手の仕組みは結局限定的にしか活用されてこなかったので、使い方を大きく変えるものになるかは未知数です。

階層構造の制約を「リンク」などとして飛び越えようとする試みは大昔からあるので、WorkFlowy の「ミラー」は考え方として特に新しいものではありませんが、以下スレッドで触れたような最有力アウトライナー系サービスでこの機能が注目されているということは象徴的です。

https://twitter.com/Dlt_jp/status/1346404804642312193

最近、アウトライナー系サービスの代表格 WorkFlowy に追加されたミラー（Mirror Bullets）機能について思う所あり、今回のスレッドは「アウトライナーの未来」と題して書いてみます。「立体アウトライナー」でもあるデライト（Delite）の名はデリニエーション（delineation, 輪郭描出）が由来です。

Evernote、OneNote、Google Keep、Notion、WorkFlowy、Dynalist、Roam Research、Scrapbox……当たり前といえば当たり前ですが、それぞれのユーザーが「使いやすい」と感じる点が違うのは面白いですね。

「個人知識管理サービス」としてよく言及しているものを最新の ATR（世界）順に並べると、Evernote 393位、Notion 694位、WorkFlowy 5,683位、Roam Research 7,295位、Dynalist 17,440位、デライト 27,565位、Scrapbox 68,369位……となります。