ただ、少し視点を変えると、テキスト、文字というのは常に最先端の伝達媒体なのではないか、とも思います。そもそも、声や動き、絵で伝達していたものを集約したのが文字ですから。動画文化の次には、「新しい文字文化」が来るはずです。

これだけ「重さ」に違いがあれば、テキスト系サービスは物凄く有利な気もします。ところが、時代は動画共有サービス全盛です。特に、ネットのマルチメディア化とともに歩んできた古くからのネットユーザーは、テキストに新しいイメージは無いかもしれません。

もちろん、テキスト・画像・動画の「重さ」の違いはデータ量だけの問題ではありません。圧縮にかかる負荷や検索の容易さなど取り回し面も考慮すれば、「軽さ」でテキストに勝るコンテンツはありません。

400字詰原稿用紙はテキストデータにするとおよそ800バイト分です。3ツイート分くらいに相当します。800バイトというのは、画像なら小さなアイコンくらいしか表現出来ない大きさです。どんなに低画質にしても動画と言えるものは表現出来ません。それくらいテキスト・画像・動画の重さには差があります。

デライトの良くも悪くも他のサービスに似ていないという点は、もちろん分かりにくさという欠点でもあるのですが、経営の観点からは得していることの方が多いです。これにより文字（テキスト）だけで成り立つ、驚異的に「軽い」サービスになっています。