最初期の個人知識管理サービス。
いまだに大きなシェアをほこる。
まず、ツイートのような短文投稿は構造や題名を必要としません。アウトライナーやウィキで個別に管理するのは難しいです。かといって後から構造化や関連付けが出来なければ KNS にならないので、Evernote 的なアプローチだけでも十分ではありません。各投稿を容易に公開出来る必要もあります。
ところが現実はどうでしょう。Twitter は健在ですし、Evernote もまだメモサービスの先頭を走っており、Notion のような話題のサービスが背中を追っている状況です。アウトライナーもウィキも、根本的なところは変わらず、主要な選択肢のままです。
8年程前にデライトの技術を実用化した頃、開発者が使っていたのは Emacs の Org-Mode と howm,Evernote,Twitter などでした。今よりずっと稚拙な実装でしたが、これらよりもはるかに便利なように感じられ、すぐに全てをデライトを集約し始めました。
今ふと思っただけで深い意味はないのですが、個人知識管理サービス(Evernote、OneNote、Google Keep、Notion、WorkFlowy、Dynalist、Roam Research、Scrapbox 等)って何で流行らないんでしょうか。何でだと思います?
ところで最近、Evernote から Notion に移行してみたけどやっぱり戻した、というツイートをちらほら見かけるようになりました。Evernote への失望から再評価の流れもあるかもしれません。
よく言っていることですが、デライトの目標は Evernote を越えて「世界一のメモサービス」になること……ではありません。とりあえずの目標は Facebook、Google を抑えて世界一の情報系サービスになることです。最初からそれが出来なければ意味が無い、「最大か無か」しか見ていないプロジェクトです。
そもそも、社会で必要とされる知識量は紙のメモで補える程度に設定されています。「紙の限界を大きく越えたツール」は必要なものではなく、あったらいいなという程度のものです。Evernote や Notion があっても紙のノートを使う人の方がずっと多いですが、大抵の人はそれで困らないわけです。